「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅡ」特集 千菅春香(サンジョウノ・春姫役)インタビュー|ケモ耳&和装!新ヒロイン・春姫の母性に癒されて

大森藤ノのライトノベルが原作のTVアニメ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅡ」。第6話からは、新エピソード「歓楽街編」がスタートする。先日放送された第5話ではセリフはなかったものの、和装&ケモ耳が特徴の新ヒロイン、サンジョウノ・春姫も登場した。妖しい欲望のうずまく歓楽街で暮らす春姫は、どのような形でベルと出会い、どのような物語を紡いでいくのか……。

コミックナタリーの「ダンまちⅡ」特集第2弾では、春姫を演じる千菅春香にインタビューを実施。いち視聴者の感覚でも楽しんだというTVアニメ第1期の印象や、春姫を初めて演じた際のエピソード、さらに第6話以降の見どころなどを語ってもらった。

取材・文 / 丸本大輔

※本文には第5話までの内容に関わるネタバレあり

ゲームでは「どんなふうにやろうかな」と試行錯誤しながら収録

──春姫を演じることになった経緯を教えてください。

「ダンまち-クロス・イストリア-」というソーシャルゲームに春姫が初めて登場することになったとき、お話をいただいたのが最初です。当時は、アニメの1期がすごく盛り上がった後で、いろいろなゲームなども展開されていたのですが、2期のお話はまだなかった時期で。「春姫を演じられるのは、このゲームだけなのかな。アニメでも演じられたらいいな」とも思いながら収録しました。

──春姫の第一印象をお聞かせください。

サンジョウノ・春姫

ゲーム収録の際に、極東の和風な国のお嬢様で、すごくおしとやかで控えめな女性という説明をしていただきました。ゲームのイラストとセリフもその印象どおりにスッと入ってくるものだったので、本当にかわいらしい女の子だな、と思いながら演じたことを覚えています。

──当時、春姫のようなタイプのキャラクターを演じた経験は多かったのでしょうか? それとも、あまり経験のないキャラクターでしたか?

春姫を収録するのとほぼ同時期に、「ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミン」という作品で、ハロ(ハローマ・ベッケル)という役をやらせていただいたのですが、髪が長くて、母性を感じるようなキャラクターをやるのは初めてだったんです。その難しさを感じつつ、こういうタイプの女の子をもっとやってみたいな、と思っていたタイミングで春姫と出会いました。「どんなふうにやろうかな」と試行錯誤しながら収録したことを覚えています。

チームの結束がすごく強いんだろうなということは想像できた

──アニメでも春姫を演じられると知ったときの感想を教えてください。

「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅡ」より。

確か、昨年くらいに「ダンまち」の2期があるらしいという噂を耳にして……。その後、改めてアニメでも春姫役でというお話をいただけて、すごくうれしかったです。いち視聴者の感覚で「ダンまち」を観たとき、仲間たちと出会い、絆を深めていくところが一番気持ちの高まるポイントだと感じたんですね。それはきっと、アフレコ現場での掛け合いから生まれているものだと思っていたので、そこに自分も参加できることにワクワクしました。ゲームの場合、ほかのキャラクターと一緒のシーンでも1人で録るので。

──千菅さんが感じたアニメ「ダンまち」の魅力をもう少し聞かせてください。

本当に面白くて、1期を観たときも最終回まで一気に観ちゃいました。すごく王道で、心と心の気持ちいい結びつきを描いたストーリーが多いんですけれど、その中で1人ひとりのキャラクターのバックボーンや、抱いてきたコンプレックスとかがすごくしっかりと描かれているから、どんどん感情移入しちゃうんですよね。特に、(アニメ1期第6話の)ベルとリリが理解し合うシーンが一番泣けました!

──誰も信じられなくなっていて、ベルのことも騙していたリリがベルの本当のサポーターになる第6話のエピソードは人気が高いですよね。

すべてを諦めて心を閉ざしているリリに対する、ベルくんの真っ直ぐさがすごくて。あそこまでいくと、ベルくんとリリの勝負という感じですよね(笑)。ベルくんの真っ直ぐさで、リリの心を覆っている殻を貫通できるのかできないのか、みたいな。リリの心の殻もすごく固いのですが、ベルくんの真っ直ぐさも何にも負けない光みたいな感じで。終盤、リリの最後のガードが解ける寸前には、2人の思いがぶつかる摩擦が激しすぎて、見ていられないような気持ちにもなりました。その状況からリリの心がパッとほどけるから、観ている私も、心がギューッとなっていたのがパッと解けて感動する。ストーリーも、演出も、松岡(禎丞)さんと(リリ役の)内田(真礼)さんのお芝居も本当に素晴らしかったです。

──あまりにもベルがいい人すぎて、ベルに対して罪悪感を抱えているリリが少しかわいそうにもなりました(笑)。

わかります! 「ベルくん、それ以上はもうやめてあげて! あ、でもリリのことを諦めてはダメだけど!」みたいな、謎の心境になっちゃいました(笑)。

──お話を聞いてると、仕事のための予習として観たというよりは、純粋に楽しんで観ていた感じですね。

「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかⅡ」より。

確かに楽しんで観ちゃったのですが、やっぱり(1期が)面白ければ面白いほど、緊張は高まっていって(笑)。外伝の「ソード・オラトリア」もあったし、ゲームも「クロス・イストリア」だけでなく「ダンメモ」もずっと続いてるし、劇場版もあったので、チームの結束がすごく強いんだろうなということは想像できて。そのチームの中に途中から入っていくことに対しての緊張は、作品が面白ければ面白いほど強くなっていきました。

TVアニメ「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか II」
放送情報

TOKYO MX:毎週金曜日24:30~

サンテレビ:毎週金曜日24:30~

KBS京都:毎週金曜日24:30~

BS11:毎週金曜日24:30~

AT-X:毎週金曜日24:30~

U-NEXT、アニメ放題ほか各種配信サービスにて配信中

スタッフ

原作:大森藤ノ(GA文庫/SBクリエイティブ刊)

キャラクター原案:ヤスダスズヒト

監督:橘秀樹

シリーズ構成:白根秀樹

キャラクターデザイン:木本茂樹

音響監督:明田川仁

音楽:井内啓二

オープニングテーマ:井口裕香「HELLO to DREAM」

エンディングテーマ:sora tob sakana「ささやかな祝祭」

プロデュース:EGG FIRM/SBクリエイティブ

アニメーション制作:J.C.STAFF

キャスト

ベル・クラネル:松岡禎丞

ヘスティア:水瀬いのり

リリルカ・アーデ:内田真礼

ヴェルフ・クロッゾ:細谷佳正

ヤマト・命:赤﨑千夏

リュー・リオン:早見沙織

アイズ・ヴァレンシュタイン:大西沙織

アイシャ・ベルカ:渡辺明乃

サンジョウノ・春姫:千菅春香

ダフネ・ラウロス:小若和郁那

カサンドラ・イリオン:真野あゆみ

ヒュアキントス・クリオ:KENN

アポロン:逢坂良太

「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかII Vol.1」
2019年9月25日発売 / ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
「ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうかII Vol.1」初回仕様版Blu-ray+CD

初回仕様版 [Blu-ray+CD]
税込8640円 / 10007-48231

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収録話数

第1話、第2話、第3話

初回仕様版特典
  • キャラクターデザイン木本茂樹描き下ろしイラスト使用特殊ケース(デジパック仕様+三方背クリアケース)
  • 原作・大森藤ノ描き下ろし小説
  • 特製ブックレット(12P予定)
  • 特典CD(オリジナルオーディオドラマ Vol.1)
音声特典
  • オーディオコメンタリー
映像特典
  • ノンテロップOP&ED、WEB予告
千菅春香(チスガハルカ)
1992年1月23日、岩手県盛岡市生まれ。2012年に行われたアニメ「マクロス」シリーズ30周年記念オーディション「ミス・マクロス30コンテスト」でシンガー・ウィング(歌手部門)グランプリを獲得。2013年2月にゲーム「マクロス30~銀河を繋ぐ歌声~」の主題歌で歌手デビューし、同ゲームのヒロインであるミーナ・フォルテ役で声優としての活動もスタートさせた。主な出演作品に「SHIROBAKO」(坂木しずか役)、「ソウルイーターノット!」(春鳥つぐみ役)、「少女たちは荒野を目指す」(黒田砂雪役)、「殺戮の天使」(レイチェル役)など。