別冊少年マガジン(講談社)で発表され、単行本は全3巻が刊行されている「不死身ラヴァーズ」。甲野じゅんの人生には、長谷部りのという女子がたびたび現れる。じゅんはりのに出会うたび恋をするが、両思いになると彼女は幻のように消えてしまうのだった。出会いと別れを繰り返す2人だが、じゅんの思いはいつか報われるのか……。
実写映画化は松居監督が10年も前から構想。今年1月にはそのタイトルを伏せつつ、松居監督の最新作が5月10日に全国公開されると発表されていた。映画ではりのが主人公で、じゅんを運命の相手だと信じ、まっすぐに「好き」という気持ちを伝えるキャラクターに。じゅんは時を経て姿を変え、何度もりのの前に現れる。
りの役は同作で初の映画単独主演となる
見上、佐藤、松居監督、原作者の高木からはコメントが到着。高木は作品への愛が深い松居監督に感謝を伝え、「10年の月日がかかりましたが、これはこの作品が見上さんと佐藤さんに出会うために必要な月日だったと思います。これ以上のキャスティングは本当にありません」と述べた。
高木ユーナ(原作)コメント
「不死身ラヴァーズを映画にしたい」松居監督にそう言われたのはもう10年以上前になります。
それからずっと……連載が終わっても…松居監督は不死身ラヴァーズの事を大切に考えてくださってました。
私以上に作品を愛してくださっている監督の不死身ラヴァーズ……最高にならないわけがなく、初鑑賞中はあまりの素晴らしさに自分の血が沸騰する音が聞こえました。
10年の月日がかかりましたが、これはこの作品が見上さんと佐藤さんに出会うために必要な月日だったと思います。これ以上のキャスティングは本当にありません。
また映画では原作と男女が逆転しています。元より私の描いた不死身ラヴァーズも性別に拘りはなく、甲野と長谷部が男女、女男、男男、女女、虫になろうが花になろうが魂が二人でさえあれば不死身ラヴァーズなので男女逆転は全く違和感ありませんでした。
この映画でまたこうして甲野と長谷部、そして田中に会えて本当に幸せです。
見上愛(長谷部りの役)コメント
ずっと観ていて、何度も心動かされた松居大悟監督の作品に出演することが出来て、とても光栄です。
高校生時代、お休みの日はTSUTAYAで松居さんの作品を借りて1日中観ていました!
当時の私が知ったら、気が動転して家中走り回っていたと思います(笑)
りのの真っ直ぐで屈託のない"好き"という気持ちが、目の前のじゅんくんに、そして観てくださる方々に伝わるように、がむしゃらに生き抜いた撮影期間でした。
そしてそのりのを、あたたかい座組の皆さんに見守って頂いた大切な日々でした。
私自身も、りのというキャラクターやこの作品自体に救われた部分があります。
ついつい、器用に上手に生きたくなってしまうけれど、不器用で下手くそでも一生懸命生きていれば万々歳だな、と。好きという気持ちは偉大だし、とんでもないエネルギーを秘めているんだな、と。
なので、ハッピーな方はもちろん、ちょっと最近お疲れの方や、元気不足の方にも届いて欲しい作品です。
是非、公開を楽しみにお待ちください!
佐藤寛太(甲野じゅん役)コメント
身体の底からエネルギーが漲って、全能感に脳が酔いしれる。
目に映る全てが美しく、吸い込む空気は幸せに満ちていて、生きてることを全身で実感する。
きっと恋に落ちることは魔法にかけられるということだ。
笑うとパッと華が咲いたように輝く、
長谷部さんのまっすぐな眼差しがとても素敵で、目が離せなくて。
いつもどう接して良いか分からなくて、
でも一緒にいたくて、居心地が良くて。
松居さんがつくる世界が大好きだから、期待に応えたくて。
友達のお兄ちゃんみたいに接しやすいけど、
現場では淡々ともう一回って言うし、
台本を読んでも分からなくて、
現場になっても分からなくて、
何が違うんだろ。大丈夫かな。
なんて思いながらも一緒に仕事ができてるのが、嬉しくて、嬉しくて。
理想と現実の果てしない差を生きる僕たちは、ものすごくダサくて、ありえないほどカッコ悪い。いつだって僕には、分からないことが分かっただけで、
自分と相手との境界線でどこに線をひいたらいいのか、正解なんて来る日は無いのかもしれない。
最後に全力疾走で会いたい人のもとへ向かったのはいつだろう。
どこまで行っても初心者な僕たちは、みじめに失敗して傷ついて、悔やみきれなくて、それでも立ち上がるしかなくて。
何度でも立ち上がるしかなくて。
エンドロールが終わったとき、思い浮かんだ相手に駆け出したくなる。
初めてこの作品を観た時、未だかつて無いほど恥ずかしくて、言葉が出ませんでした。
僕はこれから先、この映画に救われつづけて何度も立ち上がる手がかりにしたいと思います。
松居大悟(監督・共同脚本)コメント
10年近く暗がりにいたのは、このふたりに出会うためだったんだなと思います。
この出会いが明るいところへ連れてってくれました。
そして高木ユーナ先生、お待たせしてしまってすみません。
"りの"と"じゅん"にようやく会えました。
みんなも会ってほしいです。
映画「不死身ラヴァーズ」
2024年5月10日(金)よりテアトル新宿ほか全国ロードショー
スタッフ
監督:
原作:
脚本:大野敏哉、松居大悟
製作幹事:メ~テレ、ポニーキャニオン
配給:ポニーキャニオン
製作プロダクション:ダブ
キャスト
関連記事
緑の五寸釘 @TORAUMAHELLO
まじか!!俺の大大大好きな作品が実写映画化だよ!!設定が大きく異なるが、監督による構想10年の末の実写化なので期待していいのか!?すごい。生きていると信じられないことが起こるわ。観る前にもう泣きそう。 https://t.co/oVyNNnjQ1P