「グレンダイザーU」福田己津央が明かすデザインの裏話、入野自由はかっこよさにワクワク

永井豪原作によるTVアニメ「グレンダイザーU」の制作発表会が、本日12月10日に東京・RED° TOKYO TOWERにて開催され、デューク・フリード役の入野自由、兜甲児役の下野紘、グレース・マリア・フリード役の田中美海、テロンナ・アクア・ベガ役とルビーナ・ベリル・ベガ役の戸松遥、総監督を務めた福田己津央が登壇した。

2024年に放送を予定している「グレンダイザーU」は、1975年から1977年にかけて放送されたアニメ「UFOロボ グレンダイザー」をリブートしたTVアニメ。自身も「UFOロボ グレンダイザー」のファンであるという福田総監督は、登壇後制作への意気込みを述べた。

入野により「グレンダイザーU」のイントロダクションが読み上げられた後、第1弾PVが公開されるとキャスト陣は喜びの声を上げながら拍手を送る。入野は楽曲を絶賛し、グレンダイザーのかっこよさにわくわくした様子を見せた。マジンガーZのデザインについて福田総監督は、スタッフに永井のファンが多いため制作にもこだわりが詰まっていると述べた。

「グレンダイザーU」第1弾PV

オープニングテーマがGLAY「会心ノ一撃」、エンディングテーマがBAND-MAID「Protect You」であることも明らかに。福田総監督は楽曲制作前、GLAYに作品の説明をしたものの、感じたままに楽曲を制作してもらうよう伝えたというエピソードを披露した。その後BAND-MAIDからのメッセージが読み上げられると「っぽ」という独特の語尾を真似て福田総監督を含む一同は盛り上がった。

話題がメカニックの話に移ると、入野はグレンダイザーのデザインを初めて見たときに、キャラクターとして搭乗することへの喜びを感じたことを述懐。グレンダイザーのデザインは、グレンダイザーとしてのアイコンを残しつつ、現代の時代に合わせたと福田総監督は語った。また、マジンガーZと、その操縦席となる小型航空機・ホバーパイルダーのデザインは本日初公開。搭乗する甲児役の下野は、最近ロボットアニメに出演しても搭乗キャラクターを演じることが少なかったと話し、歴史あるマジンガーZに搭乗できる喜びを噛み締めた。

「グレンダイザーU」の演出やキャスト陣の演技は、「UFOロボ グレンダイザー」を尊重しつつも新しい作品として届けられるよう試行錯誤が重ねられているのだと福田総監督は伝える。さまざまな作品に登場する甲児のデザインには苦労したとも話し、マンガに一番近い形に落ち着いたと制作秘話が披露された。

演じる役どころについて尋ねられた入野は、デュークの王子らしい気品に触れる。続く下野は甲児とデュークの関係性に思いを馳せ、2人の友情が同作においてキーワードになることに言及した。どんな場面でもかわいく元気に演じるよう指示を受けたというのは田中。そして予知能力を持つマリアの活躍に期待を寄せた。ネタバレに配慮しながら、演じるテロンナとルビーナが物語の鍵を握ると話す戸松。福田総監督は、双子のテロンナとルビーナの演技を聴いたスタッフが、違うキャストが演じているのではないかと錯覚したことを振り返り、その演じ分けを絶賛した。

ここで新キャストが発表に。ナイーダ・バロン役に佐倉綾音、カサド・ゼオラ・ホワイター役に内田雄馬、弓弦之助役に速水奨、宇門源蔵役に桐本拓哉、ガンダル役に子安武人、レディガンダル役に渡辺明乃、ブラッキー役に高木渉、ズリル役に関智一が決定した。入野らは豪華な新キャスト陣に、拍手を送りつつアニメへの期待を煽った。

制作発表会も終盤になり、最後の挨拶へ。「グレンダイザーU」を早く観てほしいといった様子の戸松は、演じる役のやりがいを伝えた。新情報のおさらいをしながら作品を待つようにとメッセージを送るのは田中。詳しい話ができないのがもどかし気な下野は、同作のストーリーの熱さを伝えた。入野はアニメのクオリティに自信を見せ、「グレンダイザーU」を今後世界に向けて発信していくと意気込む。締めくくりに福田総監督が作品への愛を語り、制作にかける熱量をファンに伝え、制作発表会は幕を閉じた。

「グレンダイザーU」制作発表会 福田己津央総監督が明かすデザインの裏話