10月3日から29日までシアタークリエ、11月3日と4日に長野・サントミューゼで上演される同作。落ちこぼれながら天才的なピアノの才能を持つ音大生・のだめこと野田恵を、「のだめカンタービレ」のTVドラマと劇場版でも同役を務めた
世界的なドイツ人指揮者のミルヒーことフランツ・フォン・シュトレーゼマン役は、上野と同じくTVドラマと劇場版からの続投で
舞台は子供時代の千秋が、恩師のヴィエラ先生にいつか自分も指揮者になると誓うところから始まる。その後、成長した千秋は音楽大学のピアノ科に在籍しながら指揮者を目指すように。そんなある日、千秋は担当教授の江藤とケンカ別れし、彼女にも振られ、酒に酔って自宅の前で眠ってしまう。目覚めると、ゴミに囲まれ、悪臭漂う部屋で、のだめが美しいピアノソナタを奏でていて……。
上野演じるのだめは、明るい髪色のボブにワンピースを着て、TVドラマと劇場版の姿そのまま。驚いたときや悲しいときに発される「ぎゃぼーっ!」をはじめ、のだめらしい言葉遣いも健在だ。ファンにはおなじみの「おなら体操」も披露される。のだめと千秋が初めてピアノでデュエットし、モーツァルトの「2台のピアノのためのソナタ ニ長調 K.448」を演奏するシーンでは、2人の調和を歌で表現。軽快な歌とともに、のだめの汚い部屋を千秋が勢いよく片付けていく場面も見どころだ。
竹中演じるシュトレーゼマンは序盤のセリフがないシーンでも、怪しげな佇まいでかなりの存在感を見せる。こちらものだめと同様、シュトレーゼマンらしい言い回しは実写映像から変わらず。アドリブらしきセリフも満載で、シュトレーゼマンの出番のたび客席からは小さな笑い声が漏れる。
SオケやR☆S(ライジングスター)オーケストラの演奏シーンでは、2階建てのセットに演奏者たちが並ぶ。劇中を通し、クラシック楽曲は「2台のピアノのためのソナタ 二長調 K.448」のほか、ベートーヴェン「ピアノ・ソナタ第8番『悲愴』」「ヴァイオリン・ソナタ第5番『春』」「交響曲第7番」、ブラームス「交響曲第1番ハ短調 Op.68」「パガニーニの主題による変奏曲」、ラフマニノフ「ピアノ協奏曲 第2番」、シューベルト「ピアノ・ソナタ第16番 イ短調 D.845」、ショパン「エチュード 第4番 Op.10-4 嬰ハ短調」、ドビュッシー「喜びの島」、ストラヴィンスキー「『ペトルーシュカ』からの3楽章」、ガーシュウィン「ラプソディ・イン・ブルー」が登場した。
uP!!!では、東京公演の千秋楽となる10月29日13時開演の部を生配信。その後、11月8日23時59分までアーカイブを視聴できる。
ミュージカル「のだめカンタービレ」
日程:2023年10月3日(火)~29日(日)
会場:東京都 シアタークリエ
日程:2023年11月3日(金・祝)・4日(土)
会場:長野県 サントミューゼ 上田市交流文化芸術センター
原作:
脚本:
演出:上田一豪
音楽:和田唱(
クラシック音楽監修:茂木大輔
編曲・オーケストレーション・音楽監督:深澤恵梨香
振付・ステージング:藤林美沙
美術:石原敬
照明:関口大和
音響:高橋秀雄
衣裳:中原幸子
ヘアメイク:宮内宏明
映像:松澤拓延
歌唱指導:高城奈月子、吉田華奈
演出助手:永井誠
舞台監督:本田和男
オーケストラ:東宝ミュージック
キーボードコンダクター:長濱司
アシスタントプロデューサー:柴原一公、中曽根さやか
プロデューサー:尾木晴佳(東宝)
キャスト
野田恵:
千秋真一:
峰龍太郎:
三木清良:
奥山真澄:
江藤耕造:
フランツ・フォン・シュトレーゼマン:
石井千賀、尾崎豪、小原悠輝、堤梨菜、露詰茉悠、友部柚里、焙煎功一、松村桜李
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