マイドリ新曲、ひびきVSマリオ再現も！単独ライブで見せた「プリパラ」の今と未来

アニメ「プリパラ」シリーズの単独ライブイベント「プリパラフレンドシップ オータムライブ2023」が、本日9月23日に東京・J:COMホール八王子で昼夜2公演開催された。当記事では昼公演の模様をレポートする。

「プリパラ」シリーズの単独ライブイベントは2021年秋以来、2年ぶり。今回のライブは曲の合間にキャラクターたちによる寸劇のようなMCが多数挟まれ、1つの物語を観ているような構成で展開された。アプリ「アイドルランドプリパラ」内で配信中の新作アニメとリンクする演出も盛り込まれ、また新しい「プリパラ」を感じさせるものとなった。

開演のチャイムが鳴ると、会場に響く「アイドル始める時間だよ！」というゆいのナレーション。ゆいの呼びかけで、オープニングムービーに映るアイドルに合わせ「らぁらー！」「シオンー！」「ひびき様ー！」と満員の観客が名前を叫ぶ。そんな中トップバッターを飾ったのは、ゆいとファララによる「チクタク・Magicaる・アイドルタイム！」。続けてMY☆DREAMが「ハートフル♡ドリーム」、 SoLaMi♡SMILEが「Pretty Prism Paradise!!!」、DressingPaféが「ラン♪ for ジャンピン！」と、コール＆レスポンスで盛り上がる楽曲を畳みかけ、客席からは大きな声援が飛んだ。

MCでは「秋と言えば稲穂狩りだよね！」と興奮するゆいたちMY☆DREAMのもとに、「栗拾いを手伝え」とGaarmageddonが乱入。そこにしゅうかも登場し、「焼きそばでモンブランを作るのじゃ！」「時給はおいくらですの？」などの愉快なセリフで観客の笑いを誘う。賑やかな掛け合いの後、1人残ったしゅうかが「Miss.プリオネア」を歌い「これがセレブよ」と見せつけると、その高貴な立ち姿に大きな拍手が送られた。続くGaarmageddonは、おなじみの「アメイジング・キャッスル」の曲中で観客からコールを集めて“ガァジラ”を召喚するという、いつも以上に客席を巻き込んだパフォーマンスで、会場をハッピーなムードに包んだ。

ステージに王冠をかぶったドロシーが登場すると、観客たちは次の楽曲を察して早くも沸き立つ。ドロシーはみかん、ガァルルとの珍しい組み合わせで、観客とペンライトを使ってたっぷりコミュニケーションを取った後、「ドロシー様の、ドロシー様による、ドロシー様のためのあの曲を歌っちゃうよ！」と宣言。あろま、ひびきと3人でのドロマゲドン・ひによる「スター☆ア・ラ・カルト」を2019年9月以来、4年ぶりに披露した。曲中にも掛け合いの多く盛り込まれたこの曲は、まるで目の前にキャラクターが存在しているかのよう。「一番かわいいのはみれぃっぷり！」と対抗するように宣言して登場したみれぃは、「ぷりっとぱ～ふぇくと」のキュートなパフォーマンスで観客を魅了した。

一転してDARK NIGHTMAREが「DARKNESS SOUL」で猛々しいライブを見せると、レオナが「最近この周辺で、怪しいことが起きてるの」「この後、とっても激しい戦いがおきそうな気がする……！」とMCを展開する。すると次に披露されたのは、ひびきの「嘘つきはTomorrowの始まり」。以前からライブでは歌われていた楽曲だが、「アイドルランドプリパラ」第5話でお目見えしたばかりのCGライブ映像を背にし、安藤玲に扮したダンサーと2人での新鮮なパフォーマンスで観客を魅了した。そんな中、会場に甲高い笑い声が響くと、今度は客席からマリオが登場。悪役のようでありながらも、その悪魔的な魅力で観客を興奮の渦に巻き込み、笑顔にしていくマリオ。「チョコレートアイスクリーム・トルネード」のメイキングドラマではひびきが乱入し、第5話で行われたひびきとマリオの対決を再現してみせた。

「プリパラ」シリーズの単独ライブということで、プリパラナースによる「ぽわぽわ♡NURSE？」や、北条姉妹による筐体曲「クール・スター」、ふわりの「コノウタトマレイヒ」など、「プリティーシリーズ」合同ライブではなかなか聴けない楽曲も。グッズ紹介を担当したのはDARK NIGHTMARE、マリオ、あまりの3組で、ここでもDARK NIGHTMAREがマリオをチームに勧誘したり、「どうでもいいぜ」が口癖のマリオがあまりのことだけは不思議と気にかけたりと、アニメのエピソードを彷彿とさせるやり取りが見られた。ステージにあまりが1人取り残されると、歌い出すかと思いきや、不安でうずくまってしまうあまり。そんなあまりの背後にこっそり登場したマリオが、「あーまーり、あーまーり」と観客の歓声を誘導する。その声に勇気づけられたあまりの「カオティックハリケーン」では、スクリーンに映る弱気な自分を見つめながら歌うシリアスな演出も盛り込まれ、今後のアニメの展開への期待感を煽った。

ここからライブは終盤へ。コスモの「Burn! Cosmic Liberty」、Gaarmageddonの「神曲！～Gaarmage Tourism～」など、それぞれのアイドルの最新曲が披露されていく。友達への思いを歌ったしゅうかの「メイクマニー・メイクドリーム」では、ミミ子とガァララの顔の見えないシルエットが背景に映され、作中で友達の存在を忘れてしまったしゅうかを彷彿とさせた。

そんな中、おなじみの「Believe My DREAM!」のイントロとともにステージに浮かび上がったのは、見慣れないシルエットの3人。明かりがつき、それが新しい衣装をまとったMY☆DREAMであることがわかると、客席からは大きな歓声が沸いた。朝・昼・夜の“時のコーデ”をまとったMY☆DREAMは、さらに新曲「シリアル・ドリーマー!!!」を初披露。3人の名前がちりばめられた歌詞や、これまでの楽曲のものを盛り込んだ振り付けなど、これまでのMY☆DREAMを総括しながらも、まだまだ成長するという強い意志を感じる楽曲に、観客はこの日一番の大きな拍手を贈った。

クライマックスはもちろんDressingPafé、SoLaMi♡SMILEのパフォーマンス。「アイドルランドプリパラ」にも登場するドロシーのセンター曲「My Way Star」、そして同作のオープニングテーマである「OPEN DREAM LAND!」と、最新の彼女たちを感じさせるステージを見せつけた。最後は全出演者で「Crew-Sing! Friend-Ship♡」を歌唱。まっさきに一番高いところへ登るドロシーや、歌わないマリオにちょっかいをかけるDARK NIGHTMAREなど、最後まで見どころたっぷりでライブの幕を下ろした。