「アニサマ」鈴木このみが初のトリ、鈴木愛理×オーイシマサヨシが夏の名曲カバー

アニメソングイベント「Animelo Summer Live 2022 -Sparkle-」が、埼玉・さいたまスーパーアリーナで本日8月26日に開幕した。

17年目を迎えた祭典のトップを飾ったのは、鈴木このみ、オーイシマサヨシ、仲村宗悟による「ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突」の主題歌「Now or Never!」。鈴木このみの伸びやかなボーカル、オーイシと仲村の息の合ったハーモニーを前に、会場は赤と白のウルトラマンカラーの灯りに包まれる。鈴木このみは「今日はアニソン界のヒーローたちがたくさん歌ってくれると思うので、最後までアニサマ、楽しんでいってね！」と呼びかけ、ステージを後にした。続く「IDOLY PRIDE」のステージでは、劇中のライブシーン映像を流しながらアニメの世界観を再現。バラードナンバー「song for you」も初披露され、長瀬琴乃役の橘美來が気持ちを込めてしっとりと歌い上げた。

アリーナ中央に登場した燐舞曲は、「東京喰種トーキョーグール」のオープニングテーマ「unravel」を披露。彼女たちの持ち味を生かした迫力あるカバーで観客を惹きつけた。どちらもソロでは初出演の大西亜玖璃と中島由貴は、自身の楽曲をキュートかつフレッシュにパフォーマンス。トロッコに乗って現れたMerm4idは、サプライズで登場したm.c.A・Tと「Bomb A Head!」を弾けるように歌い上げ、会場を盛り上げる。2回目のソロステージ出演となる仲村は、「ペンライトが圧巻！ 海みたいだね」「今日でみんな、僕のファンになってくれたんですよね」とMCを挟みながら、「流転」「JUMP」の2曲を力強く歌唱。今年歌手活動5周年を迎えた東山奈央は、観客と一緒に振り付けを楽しみながら「群青インフィニティ」を歌い、夏の青空を感じさせるステージを届けた。

ピンクのドレスに身を包んだ鈴木愛理のステージでは、会場もピンク一色に。自身が在籍していた℃-uteの楽曲「大きな愛でもてなして」、ソロでのアニソンデビュー曲となった「ハートはお手上げ」で会場を1つにする。さらに黒のドレスに早着替えすると、ギターの愛美、ベースの中島とのコラボレーションで「しゅごキャラ!!どきっ」の3rdエンディングテーマ「MY BOY」を畳みかけ、会場をざわめかせた。前半の最後を飾るRAISE A SUILENは、夏芽によるたっぷりのドラムソロからスタート。「DRIVE US CRAZY」「Repaint」で貫禄ある歌声と演奏を轟かせ会場を揺らした。Raychellは「アニサマ、楽しんでますか？ スパークルしてますか？」と煽ったのち、サプライズゲストとしてMorfonicaのましろと瑠唯を呼び込む。バイオリンが加わり厚みが増した「UNSTOPPABLE」で、前半の幕は閉じた。

後半はデビュー8周年ながら「アニサマ」は初出演のCHiCO with HoneyWorksからスタート。デビュー曲「世界は恋に落ちている」など“恋”がテーマのみずみずしい2曲を続けて披露した後、CHiCOはデビュー前に観客として「アニサマ」を訪れた思い出に触れながら初出演の喜びを語る。さらにCHiCOとはゲーム友達だという亜咲花がステージに登場し、「初めて買ったアルバムがCHiCOちゃんのアルバムなの！」と告白。深いつながりを感じさせる両者のコラボによる「プライド革命」では、高らかに響くハーモニーがフロアを揺らした。

こちらもソロでは初出演となった愛美も、“アニサマダンサー”として出演したデビュー前を振り返り「アニサマ」への思い入れをにじませる。ASCAは「10年来の親友」という鈴木このみを呼び込み、「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」より「僕たちの行方」を迫力たっぷりのハーモニーで聴かせ、「いつか一緒のステージで歌おうね」という約束を「アニサマ」のステージで叶えた。例年熱い“アニサマ愛”を語る亜咲花は、ロックチューン「夏夢ノイジー」に始まり、ホーン隊も加わった華やかな「Sun Is Coming Up」まで、たっぷり3曲を披露。会場いっぱいに力強い歌声を響かせた。

オーイシのステージは、ラジオ風のナレーション演出からスタート。「好きな子に気持ちが伝えられない」というお便りに「君にぴったりの曲をかけよう」と答えたパーソナリティの曲紹介から、代表曲の1つ「君じゃなきゃダメみたい」を披露して大いに観客を沸かせる。さらにオーイシと同じく浴衣を着て登場した鈴木愛理とともに、夏にぴったりの「打上花火」をカバー。2人はここまでの快活な印象とは異なる情感たっぷりの切なさをたたえた歌声で、初のデュエットながら息の合ったパフォーマンスを見せた。さらにオーイシとTRUEによる「UNION」は2人の突き抜ける歌声と爽快な楽曲が見事にマッチし、観客も拳を突き上げてそれに応える。TRUEはその後も「飛竜の騎士」「Divine Spell」とハードな曲を続け、さらにTRUE名義のデビュー曲「UNISONIA」の熱唱で会場を最高潮へ盛り上げ、トリへのバトンを渡した。

多数の女性シンガーがそれぞれの個性を発揮した「アニサマ」1日目だが、そんな中で初のトリを飾った鈴木このみ。「Theater of Life」「命の灯火」とソリッドな楽曲で畳み掛けると、観客に向けて深く礼をする。「15歳でデビューしてから、『アニサマ』と一緒に歌手人生を歩んできて、今年で連続10回目の出演。そして初めてトリを務めさせていただいています」と語り、「ありったけで、歌います」と宣言。「This game」「DAYS of DASH」をステージを駆け抜けながら全力で歌い上げると、「最高！」と満面の笑顔を浮かべ、初のトリを見事に務め上げた。

※記事初出時、本文の「MY BOY」のパートの記述に誤りがありました。お詫びして訂正いたします。