「ムント」シリーズ上映会で相沢舞、小野大輔らが木上益治監督へ思いを馳せる
2022年1月25日 17:32
アニメ「ムント」シリーズのBlu-ray BOXの発売を記念したイベント「『ムント』シリーズ舞台挨拶付きイッキ見上映会」が、去る1月23日に東京・新宿ピカデリーで開催された。
京都アニメーションによるオリジナルアニメ「ムント」シリーズは、主人公・日高ユメミと異界の王・ムントとの出会いから始まり、世界の崩壊に立ち向かうことを通じて、ユメミの心の成長を描く物語。監督は
TVシリーズ全9話を鑑賞した観客に向け、相沢は「また“日高ユメミ”と名乗れて、本当に幸せです」と挨拶。小野は「TVシリーズを夜通し観てからここに来ました。皆さんと同じ気持ちで、今日は楽しみたいと思います」、鶴岡は「長丁場の上映をここまでご覧いただき、ありがとうございます。この作品の意義や意味をお伝えできればと思います」と続けた。
アフレコ時のエピソードについて、当時の印象的な思い出を聞かれた相沢は「皆さん、音響ブースにいるスタッフの方を笑わせようと、アドリブを入れていました」と振り返る。また「第5話の遊園地のシーンで、ユメミはイチコが作ってくれたおにぎりを食べずに、ムントのいる天上界へと行ってしまうのですが、イチコ役の
「ムント」への参加をきっかけに、芝居が少し変わったという小野は「京アニ作品は絵に息づかいが鮮明に描かれているので、息の合わせ方は勉強になりました」と述べる。鶴岡は「木上さんのほとばしっているものを、どう受け止めていくか考えていました。木上さんはこの作品で伝えたいことがたくさんあって、セリフが長くて入らず、調整したこともありましたね」木上監督との思い出に残るエピソードに触れた。
小野から「鶴岡さんから見て、木上益治という人はどんな方でしたか?」と尋ねられた鶴岡は、「口数の少ない人だったので、木上さんのリアクションを拾うことを大切にしていました。仕事に対しては厳しい人だったので、ブラッシュアップして喜んでくれる姿を見るとうれしかったです」と返答。小野も「確かに多くは語らない方だったけれど、全部仕事で見せてくれる人でした」と木上監督の印象を述べた。白石は「この作品は今見ても、遜色ない。これを手描きしていたなんて凄いですよね」と木上監督の持つ、唯一無二の技術を称賛した。
最後の挨拶で鶴岡は「この作品が公開された当時、劇場がデジタル上映に切り替わる過渡期で、映画として長く残していける原版ではありませんでした。しかし、2019年に残していける形で完成できた。そういった意義と、京アニの原点として意味のある作品です」とコメント。小野は「この作品をまた観てもらえる機会ができて、ありがたいです。ムントもユメミも“未来”という言葉をたくさん投げかけてくれていて、未来へ進んでいく力というものを僕らに与えてくれます。13年前に公開されましたが、ずっと未来につながっていくような希望溢れる宝物のような作品です。皆さんにとってもそうなってほしいです」と思いを伝える。
そして相沢は「この作品は時の壁をこえていく作品。2019年に改めて映画館で観たときに、木上さんの心というものを感じました。木上さんが伝えたかった、唯一無二の想いがこれからもずっと生き続けるんだなと感じました。それと、音の迫力が凄いのでそれにも注目して楽しんでください」と話し、イベントは締めくくられた。なお「ムント」シリーズの公式資料集が6月10日に発売されることも発表された。
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