TVアニメ「深夜!天才バカボン」のイベントが、去る3月10日、埼玉・大宮ソニックシティで開催された。
バカボンによる「今日のイベントってDVDにならないんだって。それってなんでも言っていいってことだよね? 僕、芸能界のタブーの話をしたいよ!」というセリフを皮切りに、そのほかのメンバーも放言しながら次々にステージに登場。それに続いてパパの格好をした、見慣れぬ長身の外国人が姿を現す。「コニャニャチワ、でいいのだ? 『バカボン』のイベント、始めるのだ?」と片言で話す彼は、イグナシオ・ガッティという名前のアルゼンチン人モデル。バカボンのパパがイベントに来られないため、代わりに出演するよう言われたというイグナシオは自己紹介を終えると早々に退場していく。オープニングドラマから「深夜!天才バカボン」らしい破天荒な展開で、イベントが始まった。
イベント前半は、細川監督を交え、各話ダイジェストやパパ役・
第8話「ウナギイヌの法事」に話が及ぶと「イベントに向けてアニメを観返していたら、(ウナギとアルパカの間の子である)ウナパカにハマって深夜にずっと笑って眠れなかった」と語ったのは森川。それに対して櫻井が「(ウナパカを始め)いろんなバリエーションのウナギイヌを演じることができて楽しかった」と感想を述べると、森川は「孝宏の演技はセリフにぬめりやネバネバ感がある」とコメントする。さらに森川はレレレのおじさんの演技の“歯が3本しかない感”を高く評価。石田も「いかに3本にするか……」と苦労した様子を見せる。
第12話「ほんとうの最終回なのだ」について、古田は「この話もそうだし、全話通じて一番活躍していたのは本官だった。我々脇役は監督が(本官を)贔屓していると思っている」とコメントを寄せる。すると細川監督は「これまでの『バカボン』のアニメでは割と普通だったけど、原作の本官は全部の欲望に忠実なキャラクター」だと、彼を活躍させた理由を説明。それを聞いた森川はずっこけながらも、ハローキティやYOSHIKIと会話した第12話について「世界的な方と掛け合いができて光栄です」と感慨深げに振り返った。
座談会後に始まった朗読劇は、レレレのおじさんが大宮ソニックシティに仕掛けた爆弾を、バカボンファミリーや本官、ウナギイヌ、そしてなぜか「うんこ男子」の面々も加えたみんなで解除するというストーリー。日高が演じるクイーンうんこ、野中が演じるアイドルのうんこ、石田が演じる猫のうんこの協力も得て、開演前のアナウンスから散々いじられていた3列13番の客席で爆弾が見つかる。そして解除のために一同は「きゃりーぱみゅぱみゅ骨粗鬆症手術中 きゃりーぱみゅぱみゅ骨粗鬆症手術中」という早口言葉に挑戦することに。しかしイグナシオも含めて誰も成功できず、出演者に促されて観客全員が早口言葉にチャレンジ。ややグダグダだったものの無事に爆弾は解除され、パパの「これでいいのだ!」のセリフで朗読劇は締めくくられた。
最後の挨拶では、まず細川監督が「Blu-rayやDVDを買ってくれたら一番うれしいけど……知り合いに貸したりして(多くの人に)観てもらえるとうれしいです」と切り出す。するとキャスト陣やイグナシオも同じく観客に“布教活動”をお願いしながら、本編への愛や続編への期待を語っていった。特に日高は「私は(『うんこ男子』の)クイーンうんこになる気満々です」「『バカボン』を通じてこれからもいろいろな扉を開け、芸の“肥やし”にしたいと思います」と見事なオチを付け、大きな拍手を受ける。最後はトリを務めた入野の音頭で出演者全員が「本日は誠にありがとうございました」と声を揃え、「深夜!天才バカボン」らしい型破りなイベントの幕を下ろした。
※日高のり子の高ははしご高が正式表記。
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