「恋と嘘」は、国の政策によって自由恋愛が許されない近未来の日本を舞台とするラブストーリー。原作とは異なり、映画では女1人と男2人の三角関係が描かれる。初日舞台挨拶には、主人公・仁坂葵役の
これまでの撮影やプロモーション期間中に、すっかり仲を深めたというキャスト陣。学校での撮影について聞かれた北村は「クラスのシーン……寛太どうだった?」と、早速佐藤に話を振ると、佐藤は戸惑いながらも「えっと、やっぱり制服を着るのもこれが最後なのかなと思うと楽しかったですね」と回答。さらに「学校も近未来チックで……」と続けようとする佐藤だが、北村に「ああ、もう大丈夫ですー」と止められ、2人の息の合ったやり取りが披露された。
森川はクラスメイトを演じた浅川、田辺との撮影について「浅川ちゃんと田辺ちゃんは元々仲良しで。だから私もそこに参加する感じでワイワイしてました」と振り返る。浅川が「葵ちゃんがフレンドリーに接してくれて。私すごい人見知りなので」と語ると、トークはキャスト陣が人見知りばかりだという展開に。人見知りしないという佐藤を「とにかくうるさかった」と語る北村だが、森川に「でも、寛太くんの面白さに助けれたところはあったよね」と問われると同意する。そして「寛太君が現場の空気を作ってくれたムードメーカー。僕らも溶け込みやすくて」と感謝の言葉を述べた。
そんな北村は、数少ない3人でのシーンが印象的だったと述べる。「普段はこんなおちゃらけた感じですけど、寛太くんと真面目にシーンの打ち合わせをして。監督ともかなり相談して作ったシーンなので、思い出深い」と撮影を振り返った。また佐藤は「僕は自分が出ているところよりも、(森川と北村の)2人のシーンのほうが印象的」と話し、「葵の誕生日に、公園で待っている2人のシーンが好き」と続けた。
今回の撮影で初めて左手の薬指に指輪をはめたという浅川が「なんかニヤニヤしちゃって、口角あがりっぱなしでした」と語ると、田辺から「ずっと自慢してくるんですよ、『私、結婚したからー』って」とちょっとしたクレームが入る。「やっぱりテンション上がっちゃって」と話す浅川は、「早く指輪を付けてくれる相手がいればいいなって思いました」と楽しそうに語った。
キャスト陣のトークを聞いていた古澤監督は「近未来や政府通知という特殊な設定ではありますが、架空の設定なのに登場する人たちはすごくリアルに描かれている」と原作を読んで最初に感じたことを話す。そして「映画版は生身の人間が演じるので、その設定に寄りかからず、原作以上にリアルな感情を出すことを意識した」と続けた。すると森川は「監督はお芝居をすごく近くで見ててくれる。だからちょっと違うなって思ったら、その場ですぐに言ってくれて。この人に任せていれば安心できるなって」と撮影現場を振り返った。
そしてトークは「政府通知、アリ派かナシ派か」という流れに。「アリ」と答えたのは森川、北村、佐藤、浅川の4人。森川は「知れば知るほどいい制度だなと。16歳で届くのは早いなと思うけど、でも16歳だからこそすんなり受け入れられると思う」と持論を語る。さらに「実際に生きてて、運命の相手とか最良って言える相手に出会えてる可能性かなり低いじゃないですか?」と大胆な発言が飛び出す。それを聞いていた同じ肯定派の北村が「うーん……そうだね(笑)、夢を与えない言葉だけど、確かにそうかも。何もかも一致する相手ってなるとね」とさり気なく支持すると、佐藤も「確証がないからね、もし出会ってたとしても」と続け、森川の発言をフォロー。「僕自身は自由には恋愛はしたいけど、でも提示してくれるんであれば、一回会ってみたいっていう好奇心はあります」と続けた。さらに浅川が「冷静に考えたら自分の好きな人が相手の可能性もあるし、芸能人とかの可能性もあるじゃないですか。なんか夢があるなと思って」と、独自の解釈を語るも「私は多分、政府通知ないと結婚できる気がしないので……(笑)」と話し、笑いを誘った。
一方「ナシ」を選んだ田辺だったが「みんなの発言がすごい説得力ありすぎて。反論できるかな……(笑)」とタジタジの様子。そして「(運命の相手を)教えてもらえるのは楽だと思う。でも私は自分で選んだ道を歩きたいって思っちゃうので。選んだ相手がどんな人でも自分で出会いたいって思っちゃう派です」と述べ、阪本も「僕も自分で物事を決めていきたい。自分で決めたことなら、納得できるんじゃないかなと」と話す。また監督は「みんなと違って僕は45のおっさんなので(笑)。振り返って考えると、間違えるチャンスがあってよかったと思う。トライアンドエラーしていく中で今の出会いとか、自分があるから」と経験者らしい意見で話をまとめた。
最後に森川が「この映画は青春ラブストーリーだけど恋愛禁止という、今までの青春映画にはなかったこと。ラストは衝撃的な終わり方をします。阪本奨悟さんのエンディングを聴いてからも席を立たず、最後まで観てほしい。最後は皆さんが完成させてあげてください」と語り、舞台挨拶は幕を下ろした。映画「恋と嘘」は本日10月14日より全国ロードショー。
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