開店前に、美内によるプレス向けインタビューを実施。美内は原画展を見て「思っていたより華やかで、ワクワクする感じで素敵です。原稿を描いているときは本当に汚い格好で、なんとか仕上げているので、すごく素敵な枠や壁に飾っていただいて、うれしくなりました」と喜びをあらわに。「ガラスの仮面」を連載している40年を振り返り、「頭で考えたら長いけど、私自身は昨日のことのよう。気が付いたらそういう年数が経っていたという感じです。40年の重みは自分の中にはなくて、だからやり続けていけるんだと思います」と語った。
続けて、「全日本国民的美少女コンテスト」の第13回グランプリ受賞者・
本展は1975年12月にスタートした「ガラスの仮面」が連載40周年を迎えたことを記念した、「ガラスの仮面」初の本格的な原画展。エントランスでは劇中劇の演目ポスターと名場面の映像が来場者をお出迎え。次の「プロローグ」コーナーでは、セーラー服を着た一見平凡な少女・北島マヤが走ってくる連載第1回のカラーページとともに、マヤが女優を目指すまでが紹介されている。また美内による挨拶文も掲げられた。
「闘いの舞台へ」と題したコーナーでは、マヤ、月影千草、姫川亜弓らによる象徴的なシーンやセリフなどの原稿を約230点展示。マヤと亜弓がそれぞれの美登利を演じた「たけくらべ」、トラブルによりマヤがたった1人で舞台に立った「ジーナと5つの青いつぼ」、マヤの“舞台あらし”の資質が明らかになった「嵐が丘」など、劇中劇ごとの原画もお披露目されている。またマヤが驚異的な記憶力で台本を覚える際の表現「ブツブツ」、「ガラスの仮面」の代名詞とも言える「白目」などのシーンを集めたスポットはファン必見だ。
「闘いの舞台へ」コーナーが終わると、一際目立つ紫色の部屋が登場。「LOVE 速水真澄」と銘打ち、“紫のバラのひと”こと速水真澄とマヤの触れ合いに焦点を当てた名場面の原画60点以上がお目見えした。「画業50周年 美内すずえの世界」では、今年画業50周年を迎えた美内の歩みを紹介。高校生のときに描いた1967年のデビュー作「山の月と子だぬきと」をはじめ、「アマテラス」「妖鬼妃伝」などが時代ごとにディスプレーされた。加えて本展のために撮り下ろしたインタビュー映像も。子供の頃に三國連太郎主演の映画「王将」を観て「坂田三吉みたいなキャラクターを描きたい」と、「ガラスの仮面」の着想を得たエピソードや、タイトルの由来などが明かされている。
赤い壁が印象的な「紅天女」コーナーには、マヤと亜弓が主役の座を巡って競い合う演劇界の幻の名作「紅天女」に関連した原画60点が並ぶ。原画展の最後には、マヤと亜弓のどちらが「紅天女」にふさわしいか来場者が“魂の一票”を投じる投票所、なりきりフォトスポットが設置された。
グッズコーナーも設けられ、「大都芸能の営業ツール」「『紅天女』試演会場のお土産」など、物語からイメージを膨らませたアイテムが登場。また原画展オリジナルのスイーツがラインナップされたカフェ「喫茶月影」もオープンしている。
「連載40周年記念 ガラスの仮面展」
東京会場
期間:2017年8月23日(水)~9月4日(月)
会場:松屋銀座 8階イベントスクエア
京都会場
期間:2017年12月1日(金)~25日(月)
会場:美術館「えき」KYOTO
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リンク
- 『ガラスの仮面』展公式サイト:朝日新聞デジタル
- 『ガラスの仮面』美内すずえ|白泉社
- 松屋銀座 | MATSUYA 松屋
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