「わたしのマーガレット展 ~マーガレット・別冊マーガレット 少女まんがの半世紀~」の大阪展が、明日7月15日より阪急うめだ本店の阪急うめだギャラリーにて開催される。
これは2014年秋に東京・森アーツセンターギャラリーにて行われた展示の巡回展。1963年に創刊されたマーガレット、別冊マーガレット(ともに集英社)の歴代連載作の中からセレクトされた約400点の原画が展示された。別冊マーガレットの今井編集長は「『ONE PIECE展』や『ジョジョ展』など作品展は多く行われてきたが、マーガレットと別冊マーガレットの2誌を横断するマンガ誌の企画展は新しい試み」だと語る。また「マンガの原画は、単行本や雑誌で見るのとはまた違った趣があるのでは」と見どころを解説した。
さらに展覧会の監修を行った京都国際マンガミュージアム研究員の倉持佳代子氏は「雑誌そのものの歴史を振り返り、過去の名作でも埋もれてしまっているものに改めてスポットを当てる機会」と、展示の意義について話す。また時系列に並べるだけではなく、「スポ根」「学園もの」などジャンルごとに分けているのも本展の特徴のひとつ。「ジャンルごとにどんな発展があったかを見ていける」と解説を加え、「コーナーごとのかわいい仕掛けにも注目してほしい」とポイントを語った。
展覧会会場の入り口すぐにお目見えした「カレイドスコープシアター」では、「100のキス…Love & Kiss Foever」と題された約3分30秒のオリジナル映像を上映。数々の名作たちの、100のキスシーンが次々に映しだされる。そしてジャンルごとの展示では、「エースをねらえ!」「アタックNo.1」などのスポ根、「伊賀野カバ丸」「つる姫じゃ~っ!」などのギャグ・コメディ、「まっすぐにいこう。」などのヒューマンドラマと、多くの原画が並ぶ。
学校の教室をイメージした学園マンガのコーナーでは、黒板に
池田理代子のコーナーでには、「ベルサイユのばら」のオスカルとアンドレの等身大立像が設置。撮影は自由なので、「ベルばら」の世界に入り込み記念撮影してみよう。そのほか展覧会では、紡木たく、くらもちふさこ、いくえみ綾、多田かおると、名作を生み出してきた作家陣のコーナーも設けられた。
会場限定の展覧会オリジナルグッズも多数販売。マーガレットコミックスをイメージしたポーチや、「ベルサイユのばら」「アタックNo.1」「俺物語!!」のキャラクターの目をプリントしたアイマスク、フキダシにセリフの書ける付箋メモなどが売れ筋商品だ。大阪展では新たに、くらもちふさこ「おしゃべり階段」と
なおコミックナタリーではマーガレット&別冊マーガレットの連載作家が、これまでの連載作や、2誌での思い出、影響を受けた作品などを語るインタビュー連載を隔週ペースで更新中。これまでに河原和音、咲坂伊緒、
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「わたしのマーガレット展 ~マーガレット・別冊マーガレット 少女まんがの半世紀~」大阪展
期間:2015年7月15日(水)~ 27日(月)
会場:阪急うめだ本店9F 阪急うめだギャラリー
住所:大阪市北区角田町8-7
料金:大人(中学生以上)800円、小学生600円 ※小学生未満無料
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