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「クレオパトラ」明日開幕、熊川哲也「完璧とは何か、ということを見せたい」

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Tetsuya Kumakawa K-BALLET COMPANY Autumn Tour2017「クレオパトラ」公開リハーサルより。(Photo:Shunki Ogawa)

Tetsuya Kumakawa K-BALLET COMPANY Autumn Tour2017「クレオパトラ」公開リハーサルより。(Photo:Shunki Ogawa)

Kバレエの新作「クレオパトラ」が明日10月6日に開幕。それに先がけ、本日5日に公開リハーサルが行われた。

公開されたのは「第1幕 第1場-A エジプト~王宮の居間~」のシーン。紀元前1世紀のエジプトの首都アレクサンドリアでは、王朝の慣例に則り、クレオパトラが弟のプトレマイオス13世と結婚、共同で王位に就いていた。3人の官僚は幼いプトレマイオスに英才教育を施し、王たる者の自覚を芽生えさせようとする。やがて王朝はクレオパトラ派とプトレマイオス派に分裂し……。

リハーサルでは、山本雅也演じるプトレマイオスが木馬に乗って遊ぶシーンからスタート。官僚たちはプトレマイオスに剣を教え、やがてプトレマイオス自身が剣を手にするようになる。そこへ中村祥子演じるクレオパトラが多くの侍女を従え、威厳のある姿で登場。クレオパトラとプトレマイオスは、互いの力をぶつけ合うように激しい踊りを繰り広げた。

リハーサル終了後、熊川哲也を囲んで会見が行われた。「まあ大変な作品でした!」と第一声を発した熊川は、「世界初演という気負いもありましたが、クレオパトラに対する思い、愛情が芽生えたかなと思います。今は(「白鳥の湖」の)オデット以上に魅力を感じています(笑)」と笑顔で述べる。

メトロポリタン歌劇場やミラノ・スカラ座でも活躍するダニエル・オストリングが手がけた、金とエメラルドブルーで彩られた舞台美術については「『もしかしたらエジプトってこういう世界だったのじゃないか』と思わせるようなピースオブアートが舞台上で作られているのではないかと思います。ナイル川を渡る船やバトルフィールドのシーンなど、興奮せざるを得ない!(笑)」と満面の笑みで語る。

「見どころは?」という記者からの質問には、「幕が開く前から降りたあとまで隅々まで、ですね。自分の潔癖性な性格が反映されていると思います(笑)。完璧とは何か、ということを見せたいという気持ちでやっているので」と自信をのぞかせ、音楽、衣装、振付などすべてについてのこだわりを熱く述べる。作品を「自分の娘のよう」と評した熊川は、「明日の旅立ちを、涙を抑えながら待ちたいですね」と再び笑顔を見せた。

本作は紀元前のエジプトとローマを舞台に、熊川が完全オリジナルストーリーで挑む、壮大なグランドバレエ。音楽はカール・ニールセンによる劇付随音楽「アラジン」を中心とする楽曲で構成され、衣装デザインを前田文子が手がける。公演は10月9日まで東京・Bunkamura オーチャードホールで行われた後、愛知、大阪、東京・東京文化会館 大ホールに巡演し、10月28・29日に再びオーチャードホールで上演される。

Tetsuya Kumakawa K-BALLET COMPANY Autumn Tour2017「クレオパトラ」

2017年10月6日(金)~9日(月・祝)
東京都 Bunkamura オーチャードホール

2017年10月12日(木)
愛知県 愛知県芸術劇場 大ホール

2017年10月14日(土)
大阪府 フェスティバルホール

2017年10月20日(金)~22日(日)
東京都 東京文化会館 大ホール

2017年10月28日(土)・29日(日)
東京都 Bunkamura オーチャードホール

演出・振付:熊川哲也
出演:浅川紫織中村祥子、篠宮佑一、山本雅也、S.キャシディ、宮尾俊太郎、栗山廉、遅沢佑介、杉野慧 ほか

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