三浦春馬が「キンキーブーツ」LA公演初日に登壇、Wローラで固い握手

ブロードウェイミュージカル「キンキーブーツ」ワールドツアーのロサンゼルス公演初日、日本人キャスト代表として三浦春馬がレッドカーペットに登壇した。

三浦は7月21日に東京・新国立劇場 中劇場にて開幕する日本版「キンキーブーツ」にて、ドラァグクイーンのローラ役を演じる。4月中旬、彼は現地でまずパンテージ・シアターを訪れ、演出家のジェリー・ミッチェル、LA公演にてローラ役を務めているジェイ．ハリソン・ジーと初の対面。ジェリーは三浦に、「『キンキーブーツ』で最も大切にしているテーマは、“You change the world when you change your mind!（自分の考え方を変えた時に、世界を変えられる）”だ、僕はそのテーマを伝えるために演出している」と話し、「このミュージカルは楽曲がすべてと言っても過言ではなく、一度聞いたら頭から離れない楽曲がシンディ（・ローパー）の良さである」と熱く語る。

そして「ローラ役をやるうえで大切にして欲しいことは、心を開くこと。周りに対してポジティブであること」とアドバイス。また三浦に会った第一印象を、「君にはとても魅力的な個性があり、目を引く存在感もある。それはローラを演じる上で最も重要な要素であり、また、コミュニケーションを大事にしていることが伝わってくる。日本でローラをどのように演じるかが楽しみだ」と期待のコメントを贈った。

またローラ役のジェイ．ハリソン・ジーは、初演でローラ役を演じたビリー・ポーターからジェイ自身が受け取ったメッセージを、そのまま後輩である三浦に伝える。「カンパニーのリーダーとして作品に込められたメッセージを伝えなくてはいけないし、カンパニー全員へ心をオープンにすること。それがカンパニーへの信頼感につながり、作品に込められた特別な思いを全員が理解し、キャスト1人ひとり全員がメッセージを伝えるという責任感を持って舞台に立つ、素晴らしい公演になることを信じています」と、三浦をはじめとした日本人キャストを勇気づける。

滞在2日目、三浦はウェストハリウッドで稽古用のブーツを購入したり、ドラァグクイーンのショーを見たりと、役のリサーチに明け暮れた。翌日はいよいよ、ワールドツアーのLA公演初日。パンテージ・シアター開幕のレッドカーペットを、日本のローラとして歩く。「キンキーブーツ」キャストと楽しそうに取材を受け、多くの歓声を浴びていた。そして初日公演を観劇した三浦は、「最高でした!! 改めて作品に凄く力があることを感じましたし、明日から元気に頑張ろうと思える確かなパワーをもらいました」「僕自身がローラを演じる上ですごく身が引き締まる思いでした！ 日本公演も頑張ります！」と、興奮冷めやらぬ様子だった。

最終日には三浦はパンテージ・シアターのバックステージツアーに参加し、本番直前、ミニスカートのタイトな衣装を纏ったジェイとの２ショット撮影に成功して笑顔。固い握手を交わしながら、日本での再会を約束した。三浦がこの経験を生かし、どのようにローラを演じてみせるのか、開幕を楽しみに待とう。