ZIGZO初の渋公ワンマンで宣言「戦いはまだ続く」

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3rdアルバム「THE BATTLE OF LOVE」をリリースしたばかりのZIGZOが、昨日10月25日に東京・渋谷公会堂にて復活後初のホールライブを行った。

昨日10月25日に渋谷公会堂で行われたZIGZOのワンマンライブ「THE BATTLE OF LOVE」の様子。

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TETSU(Vo, G)

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RYO(G)

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DEN(B)

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SAKURA(Dr)

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10月10日に東京・SHIBUYA BOXXでアルバム購入者を対象に開催した企画ライブを除けば、約4カ月ぶりのワンマンライブとなったこの日。ステージの背景が赤く染められ、熱い視線が集まる中、ZIGZOの4人はゆったりとした足取りで現れた。舞台にはライブハウスの規模に近いコンパクトなセットが組まれており、メンバーは観客に挨拶すると定位置にスタンバイ。RYO(G)が弾くひずんだギターを口火に「THE BATTLE OF LOVE」の1曲目「Day by Day」からライブをスタートさせた。TETSU(Vo, G)の咆哮する声と、太く重いバンドサウンドが会場を揺らし、そのまま「アドレナリン ドライブ」「I Cult You」と最新アルバムから激しいロックチューンが続いた。

「素晴らしい景色です。この景色を見るために生きてきたと言っても過言ではない」とTETSUは感慨深そうな表情を浮かべ、声に力を込める。その言葉に続いた「Super Charger Star」ではRYOがコーラスを添え、2人の掛け合いのようなボーカルがこだまする。それをSAKURA(Dr)とDEN(B)のリズムが支え、息の合ったアンサンブルが客席の熱を上げていった。

「Butterfly」「THE WORLD INTRODUCTION」を経て、TETSUは「再結成してからすぐに作った『DECADE』の次くらいにできた曲で、現在のZIGZOの核になる曲になる予感がした曲です」と「Medicine Man」を紹介。不穏なメロディを軸にしたサウンドが、艶やかなライトの下で奏でられていく。さらに「Beyond The Moment」など、中盤戦はヒリヒリしたロックチューンが休みなく披露された。

その後「ロックバンドの定説のひとつとして、3枚目のアルバムでバンドの真価が問われるというのがあるんですが……」と語り始めたTETSUは、「バンドの真価を問われる3枚目としては『THE BATTLE OF LOVE』は100回満足できる仕上がりになってると思います。その中でも真価を問われる曲がこれで……」と「ぶらつく天使」を歌い始めた。現在の彼らだからこそ鳴らせる、退廃的なボーカルと哀愁を帯びたサウンドが会場を満たし、オーディエンスはその音にじっくりと耳を傾ける。しかし次の「I'm in Love」「WALK」では陽気なリズムと朗らかなメロディが観客を踊らせ、「sleep」では一転して優しい歌声が会場を包み込む。さらに「次の曲はお座りになって聴いてください」というTETSUの促しで始まったのは、「THE BATTLE OF LOVE」の終盤に収録されている「トロイメライ」。丁寧な演奏にのせてTETSUの祈るようなボーカルが重なり、曲が終わると厳かな拍手が長い間響いた。

「今日の曲順を決めるまでに結構時間がかかりまして。10年くらいかな(笑)」と冗談めかしつつ、気合の入ったセットリストであることをアピールしたTETSU。「皆さんが聴きたいであろう曲をけんけんがくがくしながら決めました」という言葉から始まったのは、RYOの前のめりなギターがオープニングを飾る「裸ピストル」、疾走するサウンドが痛快な「チェルシー」といった懐かしいナンバーたち。原曲に比べテンポを速めた「炎は青く揺れる」では、4人の音がスピードを競うようにぶつかり合い、予定調和など無視したスリリングなパフォーマンスが展開された。

ライブの終盤で届けられたのは、黄色い照明が曲の世界を演出した「ひまわり」と、アウトロでTETSU、RYO、DENがじゃれ合うようにセッションを繰り広げた「笑う月」。さらにTETSUの「久々に渋谷に来たから歩き回ってたら、べっぴんさんが多くて。なので1人連れてきちゃいました!」という紹介でキーボーディストの吉田とおるが呼び込まれると、客席からは驚きの声が沸き起こる。吉田を加えた編成で届けられたのは、猛るサウンドが耳を刺激する「Hello! I Love You」、TETSUの弾き語りから始まる「white,daydream」。正反対タイプの2曲を続けることで、ZIGZOの幅広さを提示したところでライブもクライマックスへ。TETSUは「すごくいいアルバムができたと自負してます。でもまだまだかな。ZIGZOはツアーに出ます。こないだよりちょっと多いかな。東京は前のツアーと同じく3DAYSです。楽しみにしていてください」と述べると、これからのバンドの姿勢を示すように「MADAMADA」を力強く鳴らした。

全23曲を演奏し終えたメンバーは、互いの熱演を讃えるように言葉を交わし舞台裏へと向かっていく。そして最後に1人残ったSAKURAは中央のマイクスタンドの前に立ち「戦いはまだ続く」と宣言。次のフェーズへ突き進んでいくことを誓って、ライブに幕を下ろした。

なおMCで発表されたツアー「ZIGZO TOUR2013 THE BATTLE OF LOVE」は、2013年1月11日の大阪公演よりスタート。ツアーファイナルは2月22~24日の計3日間にわたり東京・代官山UNITにて行われる。

ZIGZO「THE BATTLE OF LOVE」
2012年10月25日@東京都 渋谷公会堂

01. Day by Day
02. アドレナリン ドライブ
03. I Cult You
04. Super Charger Star
05. Butterfly
06. THE WORLD INTRODUCTION
07. Medicine Man
08. add9 suicide~3days in a well
09. Beyond The Moment
10. SCABBY!
11. ぶらつく天使
12. I'm in Love
13. WALK
14. SLEEP
15. トロイメライ
16. 裸ピストル
17. チェルシー
18. 炎は青く揺れる
19. ひまわり
20. 笑う月
21. Hello! I Love You
22. white,daydream
23. MADAMADA

ZIGZO TOUR2013 THE BATTLE OF LOVE

2013年1月11日(金)大阪府 OSAKA MUSE
2013年1月12日(土)愛知県 名古屋Electric Lady Land
2013年1月14日(月・祝)茨城県 水戸ライトハウス
2013年1月18日(金)栃木県 HEAVEN'S ROCK Utsunomiya VJ-2
2013年1月20日(日)岩手県 盛岡Club Change
2013年1月23日(水)北海道 札幌KRAPS HALL
2013年1月26日(土)宮城県 仙台CLUB JUNK BOX
2013年1月27日(日)福島県 いわきclub SONIC
2013年1月29日(火)石川県 金沢vanvanV4
2013年2月6日(水)兵庫県 神戸VARIT.
2013年2月7日(木)広島県 広島ナミキジャンクション
2013年2月9日(土)福岡県 福岡DRUM Be-1
2013年2月10日(日)熊本県 熊本DRUM Be-9 V2
2013年2月12日(火)岡山県 岡山PEPPERLAND
2013年2月13日(水)京都府 KYOTO MUSE
2013年2月22日(金)東京都 代官山UNIT
2013年2月23日(土)東京都 代官山UNIT
2013年2月24日(日)東京都 代官山UNIT

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