the telephonesツアーファイナルでiLLとコラボ曲初披露

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the telephonesの東名阪ツアー「"mirror ball has come tour coming back!!!" 『A.B.C.D.e.p.』×『Oh My Telephones!!! e.p.』Double release × Double Disco Party」のファイナル公演が、5月13日にLIQUIDROOM ebisuにて行われた。

大先輩を迎えたせいか、いつも以上に真摯な姿勢を前面に押し出したステージを繰り広げたthe telephones。ニューアルバムにも期待が高まる。

大先輩を迎えたせいか、いつも以上に真摯な姿勢を前面に押し出したステージを繰り広げたthe telephones。ニューアルバムにも期待が高まる。

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iLLとの共演が終わると、緊張がほぐれたのか「絶対1カ所間違えてたよね、ナカコーさんが間奏で弾き忘れてたところがあった(笑)」と突っ込んだ石毛。

iLLとの共演が終わると、緊張がほぐれたのか「絶対1カ所間違えてたよね、ナカコーさんが間奏で弾き忘れてたところがあった(笑)」と突っ込んだ石毛。

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岡本はダブルアンコール終了後になぜか「ファイナルだからモノマネやるよ!」と叫び、金井政人(BIGMAMA)と菅原卓郎(9mm Parabellum Bullet)のモノマネを披露。場内を爆笑させた。

岡本はダブルアンコール終了後になぜか「ファイナルだからモノマネやるよ!」と叫び、金井政人(BIGMAMA)と菅原卓郎(9mm Parabellum Bullet)のモノマネを披露。場内を爆笑させた。

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長島の奏でるベースラインがオーディエンスの体と心をつかんで揺らし続けた。

長島の奏でるベースラインがオーディエンスの体と心をつかんで揺らし続けた。

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この日はメンバーからの無茶ぶりもなく、終始安定したリズムを刻んでライブを支えた松本。

この日はメンバーからの無茶ぶりもなく、終始安定したリズムを刻んでライブを支えた松本。

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このツアーは大阪と名古屋でワンマン形式、東京でゲストを迎えた対バン形式で開催。東京公演初日の12日にはBIGMAMAが登場。ツアー最終日の13日はミニアルバム「A.B.C.D. e.p.」をプロデュースしたiLLが出演した。

トップバッターとして登場したiLLのステージは、ノイジーなギターイントロから収束していく「Telepathy」で幕開け。ノスタルジックなアレンジが光る「Kiss」、浮遊感漂う幻想的なミディアムチューン「Deadly Lovely」など、MCなしで続々と楽曲を披露。その厚みのあるアレンジとシューゲイザー的なパフォーマンスで、満員のオーディエンスを惹きつける。ラストを飾った「Flying Sausor」ではヘヴィな四つ打ちサウンドを力強く響かせ、リキッドのフロアを大いに揺らした。

セットチェンジの後、いよいよthe telephonesが登場。石毛輝(Vo, G, Syn)の「ツアーファイナルにようこそ!最高の夜にしよう!」という挨拶に続き、1曲目「A.B.C.DISCO」がスタート。さらに「D.A.N.C.E to the telephones」「RIOT!!!」と、定番のアッパーチューンを次々と叩きつける。「sick rocks」では岡本伸明(Syn)が早くもフロアの柵に足を伸ばしてオーディエンスにアピール。ギターとベースのリフが生み出す強烈なグルーヴが、場内の熱気をあっという間に上昇させしていく。

「Girls, Boys, Romantics」「Re:Life」と「A.B.C.D.e.p.」の楽曲を続けて演奏した後、石毛のMCが始まる。「5月1日の大阪から始まって、今日がファイナル! 全公演ソールドアウトしました。ただいまバブルテレフォンズです(笑)。はじけないようにがんばります!」。そんな言葉に続いて「8月にフルアルバムを出します!そのほかの詳細はカミングスーンなんですが、とりあえずその中に入る曲をこれからやりたいと思います」と、ファンにとってうれしいニュースを発表。アルバムに入る新曲「I hate DISCOOOOOOO!!!」は、BPM196というtelephones史上最速のディスコチューン。骨太なギターアレンジ、「DISCO! DISCO!」とひたすら連呼するサビなど、聴きどころは満載。今後ライブに欠かせない曲として定着することを予感させた。

後半戦でも長島涼平(B)の鳴らすイントロから大歓声が沸き起こる「electric girl」、オーディエンスのハンドクラップがきれいに揃った「Baby,Baby,Baby」と、ハイテンションなナンバーを続々と披露。「DaDaDa」では松本誠治(Dr)の叩きだすビートに石毛、岡本、長島の音が絡み合い、複雑かつ豪快なサウンドでフロアを熱くする。終盤の「Urban Disco」が始まる前、石毛は「俺ら別にディスコじゃねえ、でもみんなで叫んでみよう! 愛をこめてこの曲をやるよ!」と絶叫し、観客から大歓声を浴びる。本編ラストはこの日最強の盛り上がりとなった「Monkey Discooooooo」で締めくくられた。

アンコールの声に応えて再び登場した4人。石毛は「途中死にそうになった(笑)」と苦笑しつつ、6月23日リリースのiLLのコラボアルバム「∀」に参加したことを話す。そして自身の傍らに置かれたアンプとエフェクターボードを指しながら「そしてまさかのこのセット! ナカコーさんと一緒にやっちゃっていい?」と話すと、フロアから歓声と拍手が沸いた。ステージに登場したiLLは「俺、今かなり不安だから……あんまり覚えてないもん(笑)」と、初披露の楽曲に対する不安を口にしつつ、2組のコラボナンバー「Take me out」を鳴らし始める。この曲は重めのギターの音色とクールなリズムが錯綜する、iLLと石毛によるツインボーカルの楽曲。初のパフォーマンスを観客は存分に楽しんでいたが、石毛を初めとしたメンバー4人も「後でこのビデオ観るの楽しみ!(笑)」と、大いに楽しんでいる様子だった。

さらにアンコールとして、ニューアルバムに収録される新曲「2010」を演奏したあとも場内の熱狂は収まらない。ダブルアンコールでステージに現れた石毛は、今の音楽業界についてゆっくりと話し始めた。「みんな好きなバンドが生活できなくなって辞めたりしたら悲しい? 今、そのぐらいバンドの経済状況は厳しいです。いい音楽やってるヤツらが生活できなくて辞めていくのはもう見たくないんだよね。もっとみんなにいろんな音楽に触れてほしいし、ロックDJのパーティとかで知らない曲を知ってほしい。文化が衰退しないように、自分で守ってほしいと思う」。彼の真摯な口調に、オーディエンスも静まり返って聴き入った。

そんな彼らの音楽への愛を込め、力いっぱい演奏された「Love & DISCO」のあと、石毛は照れたように「このあとはプライスレスだから。もうみんなが俺の家に遊びにきたような気分で、自然に楽しんでってくれ!」と挨拶し、ラストナンバー「Hallelujah,Hallelujah,Hallelujah」を披露。全員が音楽に対する愛情で一体になる、感動的なフィナーレを迎えた。

"mirror ball has come tour coming back!!!"
「A.B.C.D.e.p.」×「Oh My Telephones!!! e.p.」Double release × Double Disco Party
2010年5月13日 LIQUIDROOM ebisu セットリスト

01.A.B.C.DISCO
02.D.A.N.C.E to the telephones!!!
03.RIOT!!!
04.sick rocks
05.clashed mirror ball
06.FREE THROW
07.Girls, Boys, Romantics
08.Re:Life
09.I hate DISCOOOOOOO!!!
10.electric girl
11.Baby.Baby.Baby
12.Beautiful Bitch
13.HABANERO
14.DaDaDa
15.Urban Disco
16.kiss me, love me, kiss me
17.Monkey Discooooooo

EN1-01.Take me out
EN1-02.2010

EN2-01.Love & DISCO
EN2-02.Hallelujah,Hallelujah,Hallelujah

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音楽ナタリー @natalie_mu

the telephonesツアーファイナルでiLLとコラボ曲初披露 http://natalie.mu/music/news/31953

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