BUDDiiS「HONEY」インタビュー|最上級に妖艶なHONEY 情熱のサウンドで熱い夏をともに

BUDDiiSが5月19日に新曲「HONEY」を配信リリースした。

BUDDiiSにとって初のホールツアーとなった「BUDDiiS vol.07 Hall Tour - JUBiiLEE -」の中でサプライズ的に披露された「HONEY」は、前作「JUBiiLEE」に続きメンバーのKEVINが作詞作曲を手がけた楽曲。サウンドにラテンの情熱とダイナミズムを宿したこの曲では“君と僕”の親密で艶やかな関係性が歌われ、10人はかつてないほどアグレッシブな歌とダンスで聴き手を誘惑する。

リリースを記念し、音楽ナタリーではメンバーのFUMINORI、KEVIN、TAKUYA、YUMA、SHOOTにインタビュー。ツアーの思い出や「HONEY」の制作秘話についてたっぷりと話を聞いた。さらに、特集の最後には「HONEY」のミュージックビデオ撮影に密着したフォトレポートも掲載。活気に満ちた撮影現場の雰囲気をそのままにお届けする。

取材・文・撮影(MV現場密着) / 三橋あずみ

初のホールツアーを終えて

──全国ツアー「BUDDiiS vol.07 Hall Tour - JUBiiLEE -」を4月末に終えたばかりですが、初めてのホールツアーはいかがでしたか?(参照:BUDDiiS全員で初ホールツアー完走、そして武道館へ「メンバーが大好き」パシフィコでこぼれた温かな涙

FUMINORI 無事に終えることができてホッとしていますし、「ホールツアーができたんだ」という喜びはツアーを終えて少し経った今でも感じていますね。僕らがずっとやりたかったことですし、とにかく来てくださった皆さんに感謝しています。

TAKUYA 全9都市、それぞれの場所ではじめましての方もいれば何度も来てくださる方もいらっしゃったと思うんですけど、どんな方にも毎回新鮮に楽しさを味わってほしいからセットリストを毎回ちょっとずつ変えてみたり、工夫を重ねていました。これはツアーならではの楽しさだなと。とにかくすごく楽しかったですね。

SHOOT 僕らは各地を巡りますけど、来てくれるバディ(BUDDiiSファンの呼称)は毎回違って、一度しか会場に足を運べない方ももちろんいるので。ただ僕らが気持ちよくライブをするだけじゃなく、みんなを巻き込んで楽しめるようにという意識は強く持っていたよね。演出に入ってくれたKAITAくんもいろんな見せ方を考えてくださったので、すごくまとまりがいいライブだったんじゃないかなと思います。

SHOOT

SHOOT

FUMINORI セットリストに関しても、わかりやすい起承転結を意識しつつ、いつもの流れにはならないようにというか。

SHOOT メドレーもそうですもんね。

FUMINORI そう、メドレーを3パターン用意したんです。そういう部分でツアーならではの楽しさを作ったり。とにかくみんなを楽しませるように、飽きさせないようにというこだわりがありましたね。

SHOOT (向かい側に座っているFUMINORIの頭を突然ポンポンする)

FUMINORI ……すみません、こういうグループなんです。お互いを愛でていくスタイルでして。

KEVIN あはははは!

倫太郎に感謝

──ツアーを回る中で、特に印象的だった場面はありますか?

YUMA ファイナルのパシフィコ横浜 国立大ホールは今までで一番大きいホール会場で、とにかくみんなの声援が大きく聞こえたライブでした。ライブが始まってステージに出たときのバディの声も、過去イチくらいですごかったので。その声に興奮したというか、とてもうれしかったです。

YUMA

YUMA

──アンコールの声もすごく大きかったですよね? 客席、めちゃくちゃ盛り上がっていました。

FUMINORI いや、あれはWATWINGの八村倫太郎が……(笑)。WATWINGのメンバーが観に来てくれていたんですけど、倫太郎を筆頭に、本当に盛り上げてくれて。

SHOOT 舞台裏で僕らがアンコールの衣装に着替えていたら客席がドッと沸いたから「これ、絶対何かやってるな」と思って(笑)。あとあと倫ちゃんが盛り上げてくれていたと知ったんですけど。

──確かに、一般人の声量ではない「アンコール!」が、会場を引っ張っていました(笑)。

FUMINORI 腹から出るプロの声ですね(笑)。だから本当にあれは、倫太郎に感謝ですね。

KEVIN 盛り上がりで言うと、福岡公演もすごかったです。“僕たち対バディ”みたいな感じの、すごい盛り上げ合いになった記憶があって。九州のみんなはガンガン前のめりに来てくれる感じがして、常に「うおお」と思いながら歌っていましたね。

──ステージ以外の場所での思い出はできましたか?

YUMA 神戸で食べた神戸牛がすごくおいしかったです。

KEVIN おいしかったねー!

FUMINORI みんな「ヤバいヤバい」って言いながら食べてたよね。肉だけじゃなくキムチやサラダもめちゃくちゃおいしくて、4回くらいおかわりして(笑)。

TAKUYA 僕は北海道。3月だったんですけど雪が降っていて、それがめちゃくちゃきれいだったのを覚えてます。

SHOOT 確かにきれいだった!

TAKUYA みんなで外を歩いていたんですけど、すごくきれいに雪が降っていて。街並みも含め、その景色が印象に残っています。

SHOOT スタッフさんが何人か雪道で転んじゃってたね。メンバーは無事だったんですけど。

BUDDiiS

BUDDiiS

“3人目”の涙

──先ほどのYUMAさんのお話にもありましたが、ツアーファイナルのパシフィコ横浜は過去最大規模のホール公演でした。ステージに立って、どんなことを感じたでしょうか。

FUMINORI みんなのペンライトの色が鮮やかで本当にきれいでしたし……あと僕は、去年の春の「EBiDAN THE PARADE 2023 SPRING」を思い出しました(参照:ワンエン×げんじぶ×BUDDiiS、エビパレで見せた濃厚なコラボ祭!私服のカイも称賛「頼もしい後輩たち」)。あのときの会場で、今ワンマンライブができている。グループとしての成長を感じられたというか、やっぱりグッとくるものがあって。

──あとはBUDDiiSの皆さん、けっこう涙もろいと言いますか……。

一同 あはははは。

KEVIN (YUMAを見ながら)涙の男、ここにいますから。

FUMINORI (YUMAとSHOOTを指して)ここが今回のツートップですね。SHOOTは毎回挨拶で泣いてる。昔からそうだよね? 泣かなかったほうが心配になるくらい(笑)。

SHOOT 確かになあ……僕はちょっと弱いですね(笑)。改まるとダメなんですよ。泣かないようにとは思っているんですけど、言葉を考えながら話していると、どうしても感情があふれちゃう。泣かないためには“無”になって話さないといけない。

FUMINORI それだと違うもんね。

SHOOT そう、それは無理じゃないですか。思いは素直に伝えたいから、そこはもうしょうがないなって。でも今回はしっかり「我慢しよう」と決めて、みんなの挨拶中も泣かずにいけそうだなと思っていたんですよ。そうしたら終盤、まさかの彼(YUMA)にやられましたね……。

YUMA あはははは!

FUMINORI 今回は完全にもらい泣きだもんね。

──10人全員でツアーを完走できた喜びを語ったYUMAさんの「本当にメンバーが大好き」という言葉を、メンバーの皆さんはどのような思いで聞いていたのでしょうか。

FUMINORI いやあ、かわいいなと思いました。YUMAはプライベートで一緒にごはんを食べに行ったりする仲でもあるので、なんだかうれしかったです。YUMAに限らずですけど、メンバーの口から「大好きなメンバー」という言葉が聞けるたび、リーダーとしては「いいグループだな」と思います。というか、YUMAのあの涙……SHOOTはしっかりもらい泣きしてましたけど、実は僕も泣いてます(笑)。

FUMINORI

FUMINORI

SHOOT え?

KEVIN 泣いてたの!?

SHOOT うわあ、そうだったかも。今思い出したけど、確かに顔がちょっとおかしかったんだよなあ!(笑)

FUMINORI そう。カメラに抜かれなかったので、僕の勝ちですけど。

TAKUYA 全然人のこと言えない(笑)。

SHOOT さっき「この2人がツートップ」とか言ってたくせに。僕ら3人じゃん!

KEVIN ホントだよ!

FUMINORI だって、うれしくてさ。YUMAのそういう言葉を隣で聞けて。言ってしまえばYUMAの挨拶が一番まとまっていなかったと思うんです。けど、まとまっていないからこそ素直な思いがあふれていて、「本当にこのグループ、このメンバー、この瞬間が好きなんだな」と伝わってきて。「わーうれしい、かわいい!」と思って……泣きました。

──グループやメンバーへの思いって、ああいった場がないとなかなか口に出さないものでしょうしね。

SHOOT そうなんですよね。YUMAはそういうことをあまり言わないキャラでもあるし。

──自然とあふれ出るものがあったのでしょうか。

YUMA そうですね。いつも最後の挨拶はその場で思ったことを伝えているんですけど……そのとき純粋に、ツアーファイナルに10人で立てたのがうれしいと思ったんでしょうね。わかんないですけど(笑)。

KEVIN あはははは。