音楽ナタリー

ハッピーバースデーINORAN!思いを込めて轟音響かせたソロ20周年ツアー千秋楽

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INORAN(Photo by RUI HASHIMOTO[SOUND SHOOTER])

INORAN(Photo by RUI HASHIMOTO[SOUND SHOOTER])

INORANが自身47歳の誕生日である昨日9月29日に東京・新木場STUDIO COASTでバースデーライブ「B-DAY LIVE CODE929/2017」を開催した。

8月にソロデビュー20周年を記念したセルフカバーアルバム「INTENSE / MELLOW」を発表したINORAN。今作を携えて、9月1日より全国ツアー「SOLO 20TH ANNIVERSARY TOUR 2017 - INTENSE / MELLOW -」で各地を回り、誕生日の日にツアーファイナルを迎えた。

INORANは長年活動を共にしているYukio Murata(G / my way my love)、u:zo(B / ex. YELLOW FRIED CHICKENz、ex. RIZE)、Ryo Yamagata(Dr)と共に灯りが揺らめくいくつものキャンドルがセットされたステージに登場。低く構えたギターでアルペジオを奏で「Come Away With Me」でライブをスタートさせると、轟音が会場を包み込んだ。「Spirit」「Get a feeling」と激しいナンバーが連投され、観客は両手を高く挙げてバンドサウンドに身を任せる。グランジテイストの「grace and glory」では紫色の照明が怪しくステージを照らす中、INORANががなるようなシャウトや、ざらついたディストーションサウンドを響かせた。ライブ序盤をフルスロットルで駆け抜けたあと、「ぎょうさん来てるな! 楽しんでってな!」と話したINORAN。「千年花」ではアンプのキャビネットにギターを近付け、フィードバックノイズを鳴らすなど、エモーショナルかつラウドなサウンドでオーディエンスの興奮を誘った。

ライブ中盤にはこの日初めてアコースティックギターが導入され、バラード「Shine for me tonight」が届けられた。その後、ルイ・アームストロングの「Can't We Be Friends?」がSEで流され、会場の空気が一変。“Bar Mellow”と銘打たれたコーナーでは、Yamagataがカホンを使用するなど、着座スタイルで「no options」「Sakura」のアコースティックバージョンが展開され、INORANは温かみのある歌声で観客を魅了した。またMCでは「お酒でも飲みながらさ、どこかでまたできたらいいな」と話したのちに、「僕ら5年くらいバンドで各地を回ってきてさ。気合だ!とかロックだ!とかってやってきたけど、こういうの(アコースティックセッション)は初めてだよね」と今回のツアーで取り入れられたコーナーについて感想を述べ、「みんなに感謝しています。どうもありがとう」とコメント。そして“ラストオーダー”として「Thank you」を演奏して、“Bar Mellow”のコーナーを締めくくった。

その後、ハイテンションに「INORANさん! 誕生日おめでとうございます!」とu:zoが声を上げ、バースデーソングをファンと合唱。大きなケーキがステージに持ち込まれるもロウソクに火が点いていなかったことから、INORANが「このタイミングじゃなくね? まだ火、点いてないし……やっつけじゃね?」とはにかみながら発言するも、u:zoは再びハイテンションになって何度も「せーの!」と煽って観客と一緒にバースデーソングを何度も合唱した。INORANは火を吹き消して、「どうもありがとう! 47歳になりました。こんなたくさんの人に祝ってもらえるなんて、今この地球上で一番幸せな人だと思います」とコメント。「次はみんなの声がないと成立しないんで、俺に声をください。本気で信じていいですか?」と話し、Murataによるコーラスパートの練習を経て、「Ride the Rhythm」をプレイした。

ライブ後半、INORANは「時間は永遠じゃないぞ! もっといこうぜ!」と叫んでから、轟音のロックサウンドで「Beautiful Now」を披露。勢いを保ったまま「Rightaway」を投下すると、観客はジャンプしたり、大きな声で合唱したり、大きな盛り上がりを見せた。さらにu:zoが客席に飛び込むなど、お祭り騒ぎのライブが展開され、「raize」ではハンドマイクで歌うINORANが興奮した様子でステージから降りて、ファンにもみくちゃにされる場面もあった。

INORANはラストのMCで、「今回のツアー、とても素敵な旅でした。さっきステージを降りて近くに行ったとき、みんなの声とか、熱を感じてさ。20周年を迎えて、これからもここ(ステージ)に立っていられるんだなって思いました。聴いてくれる人がいないと音楽は成り立たないから、みんながこうやってあつまっていい表情を見せてくれれば、それが僕の生きる栄養になって、また新しい旅に出られると思います。本当にありがとう」とコメント。そして「不器用でもヘタクソでも、思いは絶対に伝えたほうがいい。今悩んでたり考えてたり、『うまく伝えられるかな?』とかじゃなくて、絶対に伝えたほうがいい。俺の場合は歌で伝えようと思ってこれまで歌ってきた。ヘタクソな歌が僕からのお返しのプレゼントです」と思いを吐露し、「また遊びに来いよ、いいか? 全力は俺は受け止めるから」とファンにメッセージを贈り、ラストに「All We Are」を演奏。この日一番の大合唱が巻き起こり、新たな門出に立ったINORANの思いが込められた白熱のライブは大団円を迎えた。

INORAN「B-DAY LIVE CODE929/2017」
2017年9月29日 新木場STUDIO COAST セットリスト

01. Come Away With Me
02. Spirit
03. Get a feeling
04. grace and glory
05. Awaking in myself
06. 2Lime s
07. Daylight
08. 千年花
09. Shine for me tonight
10. no options
11. Sakura
12. Thank you
13. Ride the Rhythm
14. Beautiful Now
15. Rightaway
16. Get Laid
17. raize
18. All We Are

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