Mayday「16年かかった」初武道館ライブに感動&flumpoolが応援に

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Maydayが8月28、29日に東京・日本武道館にて単独公演「Mayday『Just Rock It 2015 TOKYO』at 日本武道館」を開催。音楽ナタリーでは初日公演の模様をレポートする。

山村隆太(flumpool)とアシン(Mayday)。(Photo by Seiji Kondo)

山村隆太(flumpool)とアシン(Mayday)。(Photo by Seiji Kondo)

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彼らにとって初の日本武道館公演には、日本のファンはもちろんのこと、アジアを中心とした国や地域からのファンが集結。ステージバックには巨大なスクリーン、ステージの左右にはサブスクリーンが配され、ライブ中にはパフォーマンス映像と日本語と台湾語の歌詞が表示されたほか、MC中にはメンバーの話す言葉がチャット風にリアルタイムで映し出された。

Mayday「『Just Rock It 2015 TOKYO』at 日本武道館 ~DO YOU EVER SHINE~」のライブの様子。(Photo by Seiji Kondo)

Mayday「『Just Rock It 2015 TOKYO』at 日本武道館 ~DO YOU EVER SHINE~」のライブの様子。(Photo by Seiji Kondo)[拡大]

場内が暗転し、観客とステージの間に張られた紗幕には開演を告げるオープニングムービーが映し出される。1曲目「Do You Ever Shine?」の演奏がスタートするとともにアシン(阿信 / Vo)、モンスター(怪獸 / G)、ストーン(石頭 / G)、マサ(瑪莎 / B)、ミン(冠佑 / Dr)のシルエットが浮かび上がり、早くも武道館は大歓声に包まれた。紗幕が降りたあと、ステージ奥のスクリーンにMaydayのこれまでの活動を振り返るクロニクル映像が投影された。この映像をバックに、メンバーはバラード「君は幸せじゃないのに」、ラブソング「天使」、「西遊記」をモチーフにしたユニークなナンバー「孫悟空」などを畳み掛ける。また「孤独の終わり」ではアシンがドラムを叩くミンの後ろに周り、肩を組んでマイクをミンに向けるなど、メンバー同士の仲睦まじいコミュニケーションを見せていた。

アシン(Vo / Mayday)(Photo by Ryugo Saito)

アシン(Vo / Mayday)(Photo by Ryugo Saito)[拡大]

アシンはMCで「こんばんは、Maydayです。武道館に来た! 今日は16年前のMaydayをびっくりさせようぜ!!」と結成から16年で遂に武道館公演を実施できた興奮を日本語で伝えてから、アクセル全開のドライブチューン「モーター・ロック」を熱唱。真っ赤なライトが場内を包む中、モンスターとストーンはステージサイドの花道に向かい、1階席の観客の目の前でギタープレイを披露した。その後各メンバーのソロパートを盛り込んだセッションでは、楽器隊がそれぞれテクニカルな演奏で観客を魅了し、アシンはコール&レスポンスで会場の一体感を高めた。

またセッションに続く「瞬間少年ジャンプ」で彼らはシンセサイザーのサウンドをフィーチャーしたアッパーなサウンドを届け、フロアを揺らす。その後スクリーンにビリヤードの玉が映し出されてからバラード「追憶のナインボール」をプレイし、会場は感動的なムードに包まれた。11曲目の「抱きしめて」ではレーザー光線による幻想的な空間演出の中でアシンのハイトーンボーカルとストーンのエモーショナルなリードギターが響き渡った。続く骨太なロックチューン「雌雄同体」では辺り一面がピンクに染まり、そこにレーザーやファンの持つペンライトがカラフルな光を放ち、場内にはネオン街になったかのような光景が広がった。

MCタイムではチャット風のインターフェイスにメンバーの発言が次々に翻訳された。メンバーそれぞれが挨拶をする中、マサは40歳で武道館に立てるなんて、びっくりしています」と話し、モンスターは「ここはThe Beatlesがライブをした場所だよ」と話しつつ、The Beatles「She Loves You」の一節を口ずさんだ。またアシンは「今日は日本、台湾、香港、上海、シンガポールからたくさんファンが来てくれました」と伝えるなどしていた。しかしメンバーの話す速度が早く、通訳が一時的に追いつかないという事態にメンバー自身が気付き、モンスターはその画面の進み具合が気になって大きな笑い声を上げていた。

ライブの後半、「乾杯」「恋愛ING」で場内を熱く盛り上げたメンバーは、続く「やさしすぎて」の序盤で一旦クールダウンするも、楽曲が展開するにつれて熱を帯びていき、アシンが渾身の歌声を響かせたところで場内いっぱいに大量の紙吹雪が吹き乱れ、盛り上がりはピークに達した。その後「OAOA」ではステージに巨大な象型ロボットが登場。メンバー1人ひとりが一部のパートを歌唱すると、そのたびに大きな歓声が沸いた。

山村隆太(flumpool)とアシン(Mayday)。(Photo by Seiji Kondo)

山村隆太(flumpool)とアシン(Mayday)。(Photo by Seiji Kondo)[拡大]

ライブが佳境を迎えた頃、ステージにflumpoolの山村隆太がゲストとして招かれ、彼は台湾で有名な楽曲「前へ進め」をカバー。流暢な台湾語でアシンとともにデュエットして喝采を浴びた。その後山村はflumpoolのメンバーをステージに呼び込み、flumpoolの楽器隊はMaydayの機材を借りて「Belief ~春を待つ君へ~」を演奏。若干緊張した様子を見せていた山村だったが、台湾語でのコミュニケーションにも成功し笑顔でflumpoolのほかのメンバーとステージをあとにした。

Mayday(Photo by Seiji Kondo)

Mayday(Photo by Seiji Kondo)[拡大]

Maydayはラストスパートとばかりに「Dancin' Dancin'」「人生は海のよう」を連投し、笑顔で本編をフィニッシュ。アンコールでは日本語曲でテクニカルなギターソロなどが印象的な「YOUR LEGEND ~燃ゆる命~」からスタート。さらに疾走感あふれるナンバー「出陣の歌」で場内を盛り上げてから最後のMCコーナーへ。ここではアシンが「東京までは飛行機で3時間くらい。でも武道館に立つまでは16年かかった」と話してから関係各社とファンへ感謝の言葉を伝え、ストーンは過去にエリック・クラプトンのライブを観るために武道館に来場した際のエピソードを話した。またアシンが観客に携帯電話のライトを点けるように促すと、客電とステージ照明が消え、メンバーは観客の手元から放たれるライトを頼りに「満ち足りた想い出」を披露した。そしてポップな魅力が詰まったラストナンバー「馬鹿」では楽曲の全パートを観客が合唱。メンバーが楽器を置いて、演奏を終えても合唱は続き、5人がステージ中央で万歳をして別れを告げても合唱は終演のアナウンスが流れるまで絶えることはなかった。

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Mayday「Just Rock It 2015 TOKYO」at 日本武道館 ~DO YOU EVER SHINE~
2015年8月28日 日本武道館 セットリスト

01. Do You Ever Shine?
02. 君は幸せじゃないのに
03. 天使
04. 孫悟空
05. ギャンブラー
06. OKさ
07. 孤独の終わり
08. モーター・ロック
09. 瞬間少年ジャンプ
10. 追憶のナインボール
11. 抱きしめて
12. 雌雄同体
13. 乾杯
14. 恋愛ING
15. やさしすぎて
16. OAOA
17. 愛の記憶は突然に
18. 前へ進め feat. 山村隆太
19. Belief ~春を待つ君へ~ feat. flumpool
20. Dancin' Dancin'
21. 人生は海のよう
<アンコール>
22. YOUR LEGEND ~燃ゆる命~
23. 出陣の歌
24. 満ち足りた想い出
25. 馬鹿

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