このツアーはメジャーデビューミニアルバム「あの街レコード」のリリースを記念して開催されたもの。ツアーファイナルとなったこの日は新旧織り交ぜた18曲が披露され、満員のフロアは2時間超えのステージを存分に堪能した。
彼らはステージに登場すると「幸せな街路樹.ep」の収録曲「名もなきハッピーエンド」と代表曲「緑の少女」という爽やかなメロディの2曲からライブをスタートさせた。続けて披露されたのは「キャロルクイーン」。長田カーティス（G）のテクニカルなギターとサポートメンバー後鳥亮介（B）のスラップ奏法による激しいサウンドにフロアは揺れた。
その後ライブはバラードパートへ。「染まるまで」「彼女の相談」「アリスは突然に」の3曲を川谷絵音（Vo, G）がしっとりと歌い上げると、観客はその柔らかな歌声に酔いしれた。
MCを挟み、「あの街レコード」のリードトラック「ダビングシーン」からライブは後半戦へと突入。そしてオオタユウスケ（Dr）のドラムテクニックが光る「夜明けの街でサヨナラを」や「billion billion」、カーティスのメロディアスなギターソロで観客を魅了した「fake street」を披露し、indigo la Endお得意の巧妙なバンドサウンドを会場中に響かせた。
本編終盤で行われたMCで川谷は、約1年前に同会場で単独公演を実施した際にソールドアウトさせられずに悔しい思いをしたと語った。そして満員のフロアを眺めながら「この1年間は僕も2つのバンドを掛け持ちしていたから、いろんな見られ方をしてたと思います。僕自身いろいろ考えたこともあったし、その活動を見てほかのメンバーも考えたことがあったと思います。でもそれを経て『あの街レコード』が完成して、3人の中ですごくいいものができたなっていう自信があったんですよ。アルバムを発売してすぐに今日の公演のチケットが売り切れて、やっぱりいい作品が作れたんだなと思って単純にうれしいです」と感激した様子を見せた。
そしてバンドはゆったりとしたメロディの演奏にメロウなボーカルを乗せたラブソング「ミルク」からライブを再開させる。その後「大停電の夜に」「秘密の金魚」の2曲を経て、最後に「幸せな街路樹」を届けるとステージをあとにした。
アンコールでは客席を背にした記念撮影が行われたのち、新曲と1stミニアルバム「さようなら、素晴らしい世界」のラストナンバー「素晴らしい世界」が披露された。余韻の残る会場で観客はステージに向かって大きな拍手を送り続け、それに応えて川谷がステージに再び登場。弾き語りで「あの街の帰り道」をエモーショナルに歌い上げ、ツアーは感動のフィナーレを迎えた。
indigo la End TOUR 2014「夜明けの話」
2014年5月14日 東京・渋谷CLUB QUATTRO公演
01. 名もなきハッピーエンド
02. 緑の少女
03. キャロルクイーン
04. 楽園
05. 染まるまで
06. 彼女の相談
07. アリスは突然に
08. ダビングシーン
09. 夜明けの街でサヨナラを
10. billion billion
11. fake street
12. ミルク
13. 大停電の夜に
14. 秘密の金魚
15. 幸せな街路樹
＜アンコール＞
16. 新曲
17. 素晴らしい世界
＜ダブルアンコール＞
18. あの街の帰り道
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