≒JOY 1stシングル「体育館ディスコ」インタビュー|今できることすべてを生かした1stシングル

=LOVE、≠MEに続く、指原莉乃がプロデュースを手がける第3のグループ≒JOY。2022年3月にお披露目された彼女たちは今年1月にデビューミニアルバム「きっと、絶対、絶対」をリリースし、念願のメジャーデビューを果たした。さらに翌2月に東京国際フォーラム ホールAで「≒JOY 2周年コンサート単独ライブ『≒JOY 2nd ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT』」を成功させるなど、新人グループながら右肩上がりに注目度を高めている(参照:≒JOY、大西葵の復帰に沸いた2周年コンサート!変化自在のステージセットやアイドル曲10連発カバー)。

デビューミニアルバム「きっと、絶対、絶対」でオリコン週間アルバムランキング初登場1位を獲得した≒JOYは、その勢いに乗って1stシングル「体育館ディスコ」をリリース。表題曲は江角怜音がセンターを務める、アッパーな青春ソングに仕上がっている。音楽ナタリーではシングルの発売を記念し、今回もメンバーを2組に分けてインタビュー。カップリング曲を含むシングル収録曲の注目ポイントや、結成からの2年間で起きた変化などを語ってもらった。なお、メンバーのうち大西葵は体調不良のため取材不参加となったが、特集後半に彼女のコメントも掲載している。

取材・文 / 近藤隼人撮影 / 上野留加

天野香乃愛、市原愛弓、髙橋舞、藤沢莉子、村山結香、山田杏佳
インタビュー

≒JOYに与えられた2周年コンサートという挑戦

──≒JOYは今年でお披露目から2周年を迎え、2月に「≒JOY 2周年コンサート単独ライブ『≒JOY 2nd ANNIVERSARY PREMIUM CONCERT』」を開催しました。パフォーマンスに合わせて目まぐるしく形を変えるステージセット、アイドルソングを10曲連続でカバーするメドレーなど見どころ満載でしたが、コンサートを通して多くの経験値を積めたのでは?

天野香乃愛 カバーさせていただいたアイドルグループさんそれぞれの色があるので、コンサートに向けてパフォーマンス映像をたくさん観させていただきました。そういう貴重な機会を通して、≒JOYのパフォーマスの幅が広がったかなと思います。

天野香乃愛

天野香乃愛

村山結香 カバーさせていただいたアイドルグループさんへのリスペクトの気持ちを持ちながら、観にきてくださっているお客様に向けて、しっかり気を引き締めてパフォーマンスしました。

髙橋舞 =LOVEさんや≠MEさんの楽曲もカバーさせていただきました。過去にも先輩方の楽曲をカバーさせていただいたことがあるんですが、そのときはオリジナルのままの振付だったんです。今回のコンサートでは“学校”というテーマに沿って、お掃除道具を持ってのパフォーマンスなどに挑戦しました。

藤沢莉子 短期間で振り入れしたので、振りを覚えるスピードがみんなかなり早くなったと思います。セットチェンジも本当に目まぐるしかったのでコンサート中の移動が少し心配ではありました。メドレーは曲ごとに衣装チェンジがあったので慌ただしかったのですが、本番では無事成功させることができてよかったです。

髙橋 移動するセットが3階建てで、そのセットの向きも場面によって違うんです。さらに曲によって衣装も違えば、ステージに出る動線も違う。どのメンバーがどこからどう登場するのか、把握するのが大変でした。でも昼公演も夜公演も、みんなその不安がなかったかのようにパフォーマンスできていたと思います。

村山 曲ごとの切り替えという面では、今回の2周年コンサートで成長できた部分なのかなと思います。コンサートの流れも、例えばカッコいい系の曲から、かわいい系の曲に変化する場面が多かったんです。気持ちの面での切り替えを意識したコンサートでした。ステージからの距離関係なく、すべてのお客さんにパフォーマンスを届けたいという気持ちがあって。本番前にメンバーみんなで客席を回らせていただいたおかげで、ステージを客観視することができたので、よりファンの皆さんのことを考えながらパフォーマンスできたのかなと思います。

村山結香

村山結香

──昨年9月に行われた「1stコンサート≒JOY 1stコンサート『初めまして、≒JOYです。』」でも、パシフィコ横浜 国立大ホールという大箱でのステージを経験していますよね。

村山 1stコンサートのときに会場の後方、2階席のほうまで見ることを学んだので、その経験が大きかったと思います。

山田杏佳 2周年コンサートに向けて、指原さんからは「≒JOYに挑戦をさせてあげたい」という言葉をいただきました。すごく緊張感があったものの、ファンの皆さんが温かく迎えてくださったので、本番は楽しかった記憶しかないですね。ファンの皆さんと楽しく≒JOYの2周年をお祝いすることができましたし、本当に文化祭の出し物をやっているような感覚があり、メンバーとクラスメイトになった気分でした。

──終演後、指原さんから何か言葉をかけられましたか?

山田 毎回いいところをたくさん褒めてくださって、それと同時にアドバイスもいただけるので「次までにこうしよう!」と自分たちの課題や目標を決めています。

山田杏佳

山田杏佳

市原愛弓 2周年コンサートは、大西葵ちゃんが活動再開したことも大きな出来事でした。

──大西さんは昨年12月より休養していましたが、観客へのサプライズ演出として2周年コンサートのステージで活動再開を果たしました。

市原 それがとてもうれしくて……客席を見たら、ファンの方が涙を流してくださっていて、その光景をとてもよく覚えています。「3年目も全員で突き進んでいくぞ!」という気持ちになりました。

市原愛弓

市原愛弓

「体育館ディスコ」を聴けば≒JOYがわかる

──そうして多くの経験値を積んだ≒JOYの最新曲が、1stシングルとしてリリースされる「体育館ディスコ」です。

藤沢 「体育館ディスコ」では「嫌なことを全部吹き飛ばせそう」というメッセージを歌っていて。私はこの曲を毎日のように聴いているんですけど、本当に元気になれるんですよ。

藤沢莉子

藤沢莉子

村山 「君の悲しい過去だって 僕が消してあげる」など、≒JOYの空気感をそのまま言葉にしたような歌詞が特徴です。私たちは聴く人を応援するような曲を歌うことが多く、そういう≒JOYらしさがいつも以上に表現されている気がします。「体育館ディスコ」を聴いていただければ、≒JOYがどういうグループなのかがすぐに伝わると思います。

藤沢 ストーリー仕立てになっている、≒JOYの青春を詰め込んだミュージックビデオにもぜひ注目していただきたいです。みんなダンスも歌もかなりレベルアップしていて、今までの楽曲で得たものがすべて詰まっていると思います。

──MVでは体育館でディスコイベントを開催することを計画し、実行に移すストーリーが描かれています。ダンスシーンも見どころですが、振付の難易度はかなり高そうですね。

藤沢 メンバーによってサビの振りが違うんですよ。間奏のダンスパートは動きが速く難しい振付になっていて、音に振りをはめるだけでも苦戦しました。毎回、新曲の振り入れで壁にぶつかるんですが、そのおかげでみんな成長できていると思います。

髙橋 新曲のたびに言っているんですが、今までで一番難しいダンスです。ダンスの先生の気合いや、メンバーの緊張感がレッスン中に伝わってきて、みんな本気なんだなと思いながら、意識を改めさせられました。

髙橋舞

髙橋舞

村山 ライブで披露するときも緊張するかもしれませんが、この曲ではまず第一に私たちが楽しむことが大事だと思うので、楽しみつつ、MV以上のパフォーマンスをお届けできるようにさらに成長していきたいです。

髙橋 ライブでは合いの手を一緒に叫ぶことで、ファンの皆さんがより楽しめると思いますし、この曲は終盤にかけてのフェイクも印象的なんです。3人が畳みかけるようにフェイクを披露する、怒涛のフェイク祭りがあって。≒JOYが今できることすべてを生かした楽曲になっているので、≒JOYのことをまだ知らない方たちにもぜひ見ていただきたいです。

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みんな超人すぎます