蜘蛛巣城

クモノスジョウ

[PG-12] / 製作:1957年(日本) / 配給:東宝

解説 シェイクスピアの原作『マクベス』を日本の戦国時代にあてて翻案した作品。謀叛を起こした敵を破り主家の危機を救った鷲津武時は、帰城途中に出会った老婆の予言通り大将に任ぜられた。武時は妻・浅茅にそそのかされて城主を殺害し、自ら城主となったが、妻は再び親友・義明を殺すことを迫る。武時は今また義明を討ち、良心の呵責ゆえ半狂乱に。一方、身ごもっていた浅茅は死産し重体に陥る。義明の子・義照は城主の一子を奉じて軍勢を率い、蜘蛛巣城へ押し寄せてくる。城内の将兵は不安におののき、浅茅も発狂。武時は首を矢で射抜かれて死ぬ。黒澤は演出に能楽の様式を持ち込み、見事に成功させている。三船=マクベスが無数の矢にさらされるシーンが圧巻。

情報提供:ぴあ

スタッフ

監督:黒澤明
原作:ウィリアム・シェイクスピア

キャスト

鷲津武時:三船敏郎
妻浅茅:山田五十鈴
小田倉則保:志村喬
義照(三木義明の嫡子):久保明
三木義明:千秋実
幻の武者1:木村功
都築の使武者3:小池朝雄