明日7月19日より、東京タワーフットタウンの4階および屋上にて、生誕80周年を記念した「
エレベーターで屋上に上がると、まず出迎えられるのは55体の等身大ドラえもんがずらり整列した「55/80ひろば」。すべてが異なる表情とひみつ道具を持ち、並んでの写真撮影を楽しめる。なお名称のとおり、東京タワーにやってきたドラえもんは計80体。残りの25体は会場内外のさまざまな場所に配置されているので、宝探し感覚で発見してみよう。
4階へと降りる階段には、F作品の東京タワーが描かれたコマだけを切り出して拡大したデコレーションが施されており、その登場頻度に驚かされる。そしてゲートをくぐると、まず迎え入れられるのが「SF(すこしふしぎ)シアター」。日本初となる室内型4Dプロジェクションマッピングで、F作品の世界にダイブする感覚を味わえる。立体映像(3D)に加えられたもうひとつのDの正体は、体験した人だけのお楽しみだ。
大量の原画が展示された「原画の部屋」を抜けると、「藤子まんがのはじまり『少太陽』」スペースが現れる。「少太陽」とは、少年期の藤子・F・不二雄と藤子不二雄Aのふたりが、マンガと小説、さらには広告まで手描きで作り上げた自家製の雑誌。床・壁・天井を縦横に走る帯状のライトボックスを用いた斬新な展示で、そのクラフト感覚を味わってみてほしい。
暗い展示スペースを出た広場には、体験型フォトポイント「なりきりキャラひろば」が展開。錯視や遠近法を巧みに用いて、F作品の名シーンに入り込んだ写真を撮影できる。そしてF先生のメッセージと、各界有名人からの応援色紙を壁面にあしらった「つなぐ未来へ」スペースで展示は終了。あとはここだけの限定グッズも充実したショップとフードスペースで財布を軽くするだけだ。
内覧会では藤子・F・不二雄プロ代表取締役、伊藤善章氏がスピーチを行い、生誕80周年への思いと、中国、台湾、香港、タイなどアジア圏への巡回も視野に入れているとの抱負を語った。また展示テーマの「つなぐ未来へ」というフレーズは、一昨年に正子夫人が詠んだ「鮭遡上 未来へつなぐ 命かな」という短歌からだと由来を明かした。
夜には、東京タワーをドラえもんを模した配色にライトアップする点灯式を開催。式にはアニメでドラミの声を演じる千秋と、「映画ドラえもん応援団 2013」の団員を務める鈴木福、鈴木夢が登壇した。定刻に近づくと東京タワーは徐々に青みを帯びはじめ、千秋らが壇上のスイッチを押すと、タワーの展望台に鈴の絵が点灯。千秋と鈴木福は「宇宙からでもドラえもんだってわかる」と感激しきりだった。
「藤子・F・不二雄展」の会期は10月6日まで。「藤子まんがのはじまり『少太陽』」スペースのみ、会期の前半は「5月号」、後半が「新年特大号」と展示内容が変わる。また東京タワーの特別ライトアップは7月18日から21日までの4日間のみとなるので、ファンはお見逃しなきよう。
生誕80周年記念「藤子・F・不二雄展」
会期:2013年7月19日(金)~10月6日(日)(80日間)
時間:10:00~21:00 (入場は20:30まで)
会場:東京タワー フットタウン屋上・4F
住所:東京都港区芝公園4-2-8
料金:一般・大学生・高校生1500円、4歳~小中学生800円、3歳以下は無料
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