少年社中20周年|ゆかりの48人からの“祝電”で振り返る20年 コメント寄稿者が選ぶ「私の好きな少年社中の作品」も!

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2018年に旗揚げ20周年を迎えた、毛利亘宏率いる少年社中。ステージナタリーはこの記念すべき1年間、インタビューや対談などさまざま角度から社中ワールドを紐解く。その第1弾として今回は、「20周年の少年社中にお祝いコメントを!」という呼びかけに快く応答してくれた48人からのお祝いコメントを紹介。彼らの熱いメッセージから、少年社中が歩んできた20年の道のりを感じてほしい。

またコメント寄稿者には、少年社中歴代作品の中から自分が一番好きな作品を挙げてもらった。その頂点に輝いたのはどの作品か、お祝いメッセージの最後に蔵出しの舞台写真付きで紹介する。

コメント寄稿者一覧(五十音順)
赤澤燈、池田純矢、生駒里奈(乃木坂46)板垣恭一、大山真志、小澤亮太、小澤廉、兼崎健太郎、神谷浩史、唐橋充、栗田政明、鴻上尚史、小手伸也、小林靖子(脚本家)椎名鯛造、白坂英晃、杉江大志、鈴木勝吾、鈴木拡樹、高崎翔太、滝口幸広、武部直美(東映プロデューサー)辰巳智秋、谷口賢志、多和田秀弥、土屋佑壱、中村優一、中山晴喜(マーベラス代表取締役会長兼社長 CEO)名古屋おもてなし武将隊 織田信長、臼井ゆり(東海テレビ放送)成井豊、西田大輔、西森英行、廣瀬智紀、細川展裕(ヴィレッヂ代表取締役会長)松田凌、松本花(マンガ家)松本寛也、三上俊、南圭介、宮崎秋人、村上大樹、森下亮、矢崎広、山崎大輝、横山仁一、米山和仁、良知真次
  • 赤澤燈

    赤澤燈

    毛利さん、並びに少年社中の皆様、20周年おめでとう御座います。
    毛利さん脚本の舞台「メサイア」でずっと毛利さんの紡ぐ言葉に触れ、そして産み出してくれた白崎という役にたくさん成長させて頂きました。今でもとても思い入れのある大事な大事な男になりました。
    これからもたくさんの魅力的な人間を舞台上や、画面の中に誕生させるのをお客さんとして楽しみに、そして役者としてそれを演じさせてもらえるのも楽しみにしております!!

    PROFILE
    1990年生まれ、東京都出身。俳優。毛利亘宏作品には、「メサイア」シリーズの「紫微ノ章」「翡翠ノ章」「鋼ノ章」「暁乃刻」に出演。5月に「ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』3~延伸するは我にあり~」、6月に「MANKAI STAGE『A3!』~SPRING & SUMMER 2018~」、8月に「戦刻ナイトブラッド」が控える。
  • 池田純矢

    池田純矢

    少年社中さんとの出逢いはかれこれ7年ほど前になりますでしょうか。
    演出の毛利さんと初めてお仕事をしてからと言うもの、様々な場所で劇団員の皆様ともお逢いしましたし、公演で共にひとつの物作りをした事も何度も。
    夢のような時間を過ごし、今日に至るまで、自分と言う人格を作り上げる重要なファクターとなっている事は言わずもがな。
    そんな少年社中さんが20周年を迎え、そしてこれから先も僕らに夢の時間を届けてくれる事に只々感謝です。
    更には少なからずその一部として存在できた事を幸せに思います。
    これから先も共に歩んで行きたいと強く感じますし、誤解を恐れずに敢えて言わせて頂くとすれば、力を合わせて闘う仲間として、そして時にはライバルとして、この演劇界と言う荒波を航海して行きたいと思っております。
    この度は本当におめでとうございます。心からの愛を込めて。

    私の好きな少年社中の作品「ヒーローズ」
    「ヒーローズ」
    毛利さんと出逢って以降の少年社中作品は、自分が出演している作品を除けば全公演を劇場で観させて頂いております。
    どんなに忙しかろうと、不可能に近かろうと、いちファンとして何としてでも劇場で触れたい!と思わせてくれる素敵な空間。
    愛おしいキャラクターたち、作品から溢れ出る愛、そして何よりもお客様への愛がどの作品からも漂う、甲乙つけ難い、珠玉の名作揃い。
    そんな中でも敢えて一本を挙げるとすれば……いや、難しい。決められない……(笑)。
    2013年に中野MOMOで上演された、劇団員のみの公演(厳密にはあの時、川本さんは劇団員扱いでは無く客演ではありましたが)「ヒーローズ」は嗚咽を堪える事が困難なほど泣きました……! 無茶苦茶な設定や、強引な持って行き方、ぶっ飛んだキャラクターたち、だけど演劇はそんな小さい事はひょいと乗り越えるんだぜ、と魅せてくれたような気がします。
    ああ、とりあえず今日は社中作品のDVDを観よう。
    PROFILE
    1992年生まれ、大阪府出身。俳優。少年社中には「リチャード三世」「ラジオスターの悲劇」に、毛利亘宏作品には、「ミュージカル『薄桜鬼』」シリーズの「斎藤一 篇」「沖田総司 篇」「土方歳三 篇」「HAKU-MYU LIVE」「風間千景 篇」「藤堂平助 篇」に出演。現在エン*ゲキ#03「ザ・池田屋!」に出演中。9月に「オセロー」が控える。
  • 生駒里奈(乃木坂46)

    生駒里奈(乃木坂46)

    少年社中さん20歳のお誕生日おめでとうございます!!
    乃木坂46の生駒里奈です。
    私が社中さんと出会ったのは去年の事。
    「モマの火星探検記」の再演でした。
    私は、このお話を聞いた時に不思議とここに私はこの夏全てをかけるのだと思いました。
    それくらい社中さんとの出会いは運命でした。
    私は今挑戦と言う名の冒険に出ようとしています。
    その勇気を貰えたのは社中さん、モマのお陰なんです。
    普段ならなかなか言えない事、貰えない感情をくれるのがこの劇団の良さなのではないかと思います。
    やりたいって思った事をやればいいんだ。
    一つ一つの作品で、沢山の人間に楽しいってだけではなく先の道を示す言葉をくれる。
    そんな素敵な出会いが出来て良かったです。
    またいつか作品の一部になれるよう精進して参ります。

    私の好きな少年社中の作品「モマの火星探検記」
    「モマの火星探検記」
    一番は「モマの火星探検記」ですかね。
    初演を観て正直私には無理だって思うの通り越して武者震いしました。
    何がなんでもこれを超えてやると思いました、衝撃でした。素晴らしいです。
    好色一代男は、衣装も好きですし、パンフレットの皆さんが美しくて美しくて、、私の好みの世界です(*´꒳`*)
    いつかそんなジャンルも頑張ってやってみたいです。
    PROFILE
    1995年生まれ、秋田県出身。少年社中には「モマの火星探検記」(2017)に出演。2018年4月22日に東京・日本武道館にて乃木坂46卒業公演を行った。
  • 板垣恭一

    板垣恭一

    「毛利さん、ちゃんと寝てる?」これが僕らの挨拶だ。今まで三度、仕事でご一緒したが、毎回打合せにあらわれる彼の顔色があまりに悪くてつい聞いてしまう。「寝てます……少しは!」「仕事しすぎなんじゃないの?」「でもうれしいんです!」。食べられなかった時期を乗り越えて、今べらぼうに忙しいことがうれしいと彼は言う。おそらく彼はどこかのタイミングで、仕事の鬼になることを決めたのだと思う。それはもちろん彼自身のためだろうけど、劇団のためでもあるような気がする。というわけで20周年を迎えた劇団の今後が楽しみである。勝負する場所として進化するのか、休息する場所として進化するのか。毛利さんと劇団の皆さんの旅路が、ますます実り多きものでありますように。おめでとうございます。

    PROFILE
    1964年生まれ、東京都出身。演出家、脚本家。毛利亘宏とは「僕等の図書室」シリーズと、「滝口炎上」の脚本と演出でタッグを組んだ。5月にはミュージカル「ウーマン・オブ・ザ・イヤー」が控える。
  • 大山真志

    大山真志

    少年社中20周年おめでとうございます! 毛利さんの創り上げる物語の登場人物の一人として、そしてそのほとんどが当て書きをしていただき何度も出演させて頂いていますが、僕はあの人間臭く、そしてファンタジーな世界観が大好きです。
    また是非ご一緒させてください!

    PROFILE
    1989年生まれ、東京都出身。俳優。毛利亘宏が手がける英雄シリーズ「英雄のうた」「英雄のうそ」「英雄の運命」に出演。6月には「ミュージカル・コメディ『キス・ミー・ケイト』」が控える。
  • 小澤亮太

    小澤亮太

    少年社中の皆様、20周年おめでとうございます!!
    「パラノイア★サーカス」の時は大変お世話になりました。
    毎日が刺激的で1人1人の個性がとても強くとても勉強になったし楽しい時間でした。お芝居の中でいろんな感情の引き出しがたくさん出し入れしてた日々でした。打ち上げで泣きながら喋ったのを覚えてます。そんな事初めてでしたしこんなに心を震わせてくれた皆様に感謝しています。毛利さん筆頭に少年社中の皆様大好きです。長い間多くの方々に愛され続けているのは劇団に温かさがあるからだと思ってます。それが少年社中で俺の1番の好きなところです。今後、さらに30年も40年も続くことを楽しみにしています。
    今後とも、皆様に愛される少年社中としてご活躍されることをお祈りいたします。

    PROFILE
    1988年生まれ、千葉県出身。俳優。少年社中には「パラノイア★サーカス」に出演。5月に「ナナマル サンバツ THE QUIZ STAGE」が控える。
  • 小澤廉

    小澤廉

    毛利さん! 「少年社中」20周年おめでとうございます! 初舞台「薄桜鬼」の時にご一緒させて頂いたので! 僕の舞台人生で最初の演出家が毛利さんです! あの時は、舞台の上手も下手も分からなくて……出来ない事ばかりで、人見知りで、先輩に頼る事も出来なくて……「高校演劇部以下の奴が来た!」と現場は大混乱でしたね(笑)。本当に沢山ご迷惑をおかけしました! でも、あの時、あの場所で自分の未熟さと真っ向から向き合って、出来ない事を認めて、毛利さんやまんじさんや翔太くんに頼る事を覚えて助けて頂いて……カンパニーで作る演劇の楽しさと奥深さを知ることができました! あの経験を最初にしていなかったら、今の僕は無かったと思います! 僕の最初の演出家さんが毛利さんで本当に良かったです! あの時より、少しは成長したと思ってもらえるように! 頑張りますので! またご一緒させてください!

    PROFILE
    1991年生まれ、神奈川県出身。俳優。毛利亘宏作品には、「ミュージカル『薄桜鬼 』」シリーズの「黎明録」「新選組奇譚」、特撮ドラマ「仮面ライダー鎧武 / ガイム」に出演。11月には喜劇「おそ松さん」が控える。
  • 兼崎健太郎

    兼崎健太郎

    お久しぶりです! 兼崎です。
    この度は、少年社中20周年おめでとうございます!!
    一度だけ毛利さん演出の作品に関わらせて頂きましたが、千秋楽の時楽屋で、また一緒に芝居やろうと声かけてくれたのを今でも覚えています! まだ叶っていないので、その時まで楽しみに待ってますね!(笑)
    僕自身、まだ少年社中さんの作品を観劇しに行けてないので、今度是非観に行きたいと思っています! それまでこっそりと応援してますね!!
    これからも末永くお付き合いの程、よろしくお願い致します!

    PROFILE
    1984年生まれ、山口県出身。俳優。毛利亘宏作品には「滝口炎上」「ミュージカル『薄桜鬼 志譚』土方歳三 篇」に出演。5月には「ミュージカル『青春-AOHARU-鉄道』3~延伸するは我にあり~」が控える。
  • 神谷浩史

    神谷浩史

    僕が知っている脚本家の毛利亘宏は熱い少年のような人だ。僕は声優として「宇宙戦隊キュウレンジャー」と言うテレビドラマに参加した時にお世話になった。一年間の長いシリーズでオリジナル作品と言うこともあり、先々の展開が気になった僕は毛利さんに質問をしてみることにした。すると毛利さんは少しだけ困った顔をしながらも少年のような笑顔で「先の事なんて考えてませんよ」と、そう言った。その言葉通り先の読めない展開に、観ている子供たちを喜ばせるための様々な仕掛けが散りばめられ、僕自身心の底から楽しんで参加した。いや正直に言おう、僕は声優をやっていて今までで一番楽しかった! キュウレンジャーの打ち上げの時、そして「ピカレスク◆セブン」のナレーション収録の時に交わした熱い握手を僕は忘れることはないだろう。少年社中20周年おめでとうございます。これからも毛利さんの生み出す物語で大人を、子供を、そして僕を楽しませてください!

    PROFILE
    千葉県出身。声優。毛利亘宏が脚本を手がける特撮テレビドラマ「宇宙戦隊キュウレンジャー」に出演。「ピカレスク◆セブン」ではナレーションを担当した。現在放送中のアニメ「斉木楠雄のΨ難」斉木楠雄役で出演中。5月には「『宇宙戦艦ヤマト2202愛の戦士たち』第五章『煉獄篇』」、7月には映画「K」の公開が控える。
  • 唐橋充

    唐橋充

    私は早大劇研内の別の劇団員だったこともあり、社中の方々は私に優しかったこと、今でも忘れられません(私の劇団員たちが特別怖かったということではありません)。屋外公演用の巨大テント建てで何度も死にかけたこと、忘れられません。劇研にあった壊れた照明を見栄えの為だけに舞台にあるだけ組み込んだ心意気、忘れられません。私に平沢進の楽曲を教えてくれたこと、忘れられません。毛利さんの壊れたメガネのフレームがガムテープで補強されていた数年間、忘れられません。駅前で配っていた社中のチラシは飛ぶようにハケて行くこと、忘れられません。井俣さんがラムネのように食べていた声枯れ治療用ステロイド錠の数、忘れられません。岩田さんがモっテモテだったこと、忘れられません。川本さんがフっサフサだったこと、忘れられません。ただひとつ、「モマの火星探検記」で私が噛んだセリフだけは、今でも思い出せません。20周年おめでとうございます。

    PROFILE
    1977年生まれ、福島県出身。俳優、イラストレーター。イラストを手がけた絵本「ナミダロイド」(辰巳出版)が現在販売中。少年社中には「ネバーランド」(2010 / 2014)「モマの火星探検記」(2012)「贋作・好色一代男」「パラノイア★サーカス」「ピカレスク◆セブン」に出演。現在「劇団シャイニング fromうたの☆プリンスさまっ♪『JOKER TRAP』」出演中。6月には「おん・すてーじ『真夜中の弥次さん喜多さん』三重」、9月には「最遊記歌劇伝-異聞-」が控える。
  • 栗田政明

    栗田政明

    少年社中さん20周年おめでとうございます。少年社中さんに関わらせてもらえるようになったのは5年前の毛利さんとの出会いでした。その出会いで自分が舞台の世界に大きく関われることになったのは本当に感謝しかありません。今後もアクション、殺陣しかできませんがそのご恩を返せるよう力をつけて作品に貢献できるよう頑張ります。次は30周年に向けて走り続けてください。

    私の好きな少年社中の作品「リチャード三世」
    「リチャード三世」
    「リチャード三世」は、はじめてアクション監督と出演をさせていただいた作品なので少年社中さんのみなさんと共演できたのがうれしかったです。
    PROFILE
    1979年生まれ、京都府出身。アクション俳優、アクション監督。少年社中には「リチャード三世」に出演したほか、「ネバーランド」(2014)「リチャード三世」「パラノイア★サーカス」「三人どころじゃない吉三」「アマテラス」「ピカレスク◆セブン」「MAPS」にアクション監督として参加。6月には同じくアクション監督として携わる「舞台『刀剣乱舞』悲伝 結いの目の不如帰」が控える。
  • 鴻上尚史

    鴻上尚史

    たくさんの劇団を観てきましたが、僕と同じ早稲田大学演劇研究会の出身劇団がこんなに長く活躍しているのは、とてもうれしく喜んでおります。
    祝20周年!

    PROFILE
    1958年生まれ、愛媛県出身。作家、演出家。第三舞台の解散を経て、現在はプロデュースユニット・KOKAMI@networkと、虚構の劇団を中心に活動。毛利亘宏にとっては、早稲田大学時代の先輩。
「少年社中20周年記念第二弾・第34回公演『MAPS』」
2018年5月31日(木)~6月12日(火)東京都 紀伊國屋ホール
2018年6月22日(金)~24日(日)大阪府 ABCホール
「少年社中20周年記念第二弾・第34回公演『MAPS』」

脚本・演出:毛利亘宏

出演:井俣太良、大竹えり、岩田有民、堀池直毅、加藤良子、廿浦裕介、長谷川太郎、杉山未央、山川ありそ、内山智絵、竹内尚文、川本裕之 / 南圭介、多和田秀弥、山谷花純、小野健斗、伊勢大貴、柏木佑介 / あづみれいか、中村誠治郎

あらすじ

空間も時代も違う3つの物語は、3枚の地図と3つの嘘で繋がり合い、絡み合う。
目指すは楽園。心安らぎ、誰もが幸福に暮らせるという場所。

1枚目の地図を持つのは「冒険家」。
冒険家は地図を頼りに船乗りを率いて“幻の楽園”を目指すが、彼はその地図が偽物であることを知っていた。激しい嵐の晩、死の覚悟を決めた冒険家は船乗り達に地図が偽物であることを告白する。だが嵐は止み、壊れた船と絶望だけが残されて……。

2枚目の地図を持つのは「江戸の商人」。
彼の名は伊能忠敬。隠居を決めた彼は1枚の地図を持っていたが、彼はそれが日本の本当の形だとは思えなかった。「自分の力で日本の本当の形を知りたい」と止める家族を全力で振り切り旅に出るが、それは彼の嘘。彼の本当の目的は……。

3枚目の地図を持つのは「漫画家」。
突然売れっ子となった漫画家は、新連載の準備に頭を抱えていた。そんな中、アシスタントは1枚の古地図をモチーフに描いてはどうかと提案。彼はすぐさまそのネタに飛びつき、作品は順風満帆の船出をするが、漫画家は周囲に大きな嘘をついていた……。

果たして3人は楽園に辿り着くことが出来るのか?


2018年12月28日更新