少年社中20周年|ゆかりの48人からの“祝電”で振り返る20年 コメント寄稿者が選ぶ「私の好きな少年社中の作品」も!

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  • 小手伸也

    小手伸也

    先ずは改めて(先日会ったばかりですが)旗揚げ20周年おめでとうございます。少年社中さんとは早稲田界隈で旗揚げ年が同じ98年ということで、当時は「あの劇研(演劇研究会)からエンタメ劇団が!?」と度肝を抜かされたものでしたが、以来劇団員の貸し借り等々出身サークルの垣根を越え、ホントに長らくのお付き合いになる……訳なんですが! ウチが興行をお休みさせて頂いてる最中の20周年とは、またエラく差のついてしまったものだと、悔しさに打ち震えております!(自分のせい)……遠い昔、酒席にて「社中とインチャイでコラボしよう」「だったら『少年チャイルド』だな」「どんだけ子供なんだよワッハッハッ」……なんて話をした記憶もありますが、未だ実現には至らず、気が付けば僕は作劇から距離を置き幾年月です。でもまだ諦めてないんで! 全力でお世話になりたいので! 何卒、これからも宜しくお願い致します! 30周年が来る前までに、なんとか!!(土下座)

    私の好きな少年社中の作品 絞りきれません!
    もういくつも観てるので絞りきれません! あとすみません正直思い出せないです(老化の始まり)……まあテーマ的に好きなのはやはり自身の守備範囲とも被る「アマテラス」なんですが、何故か強く印象に残っているのは「光の帝国」(青山円形版)と、「ハムレットォ!!」かもしれません。前者は「大のオトナが円形でかくれんぼの話!?」という少々批判めいた視線からの、そこをパワーで貫いた世界観と覚悟に、後者は「最近の毛利くんは再演と原作に頼り出したな」という少々斜に構えた劇作家根性からの、原作に対するアンサーとしての脚色力と劇団力に、それぞれ驚かされたと共に深い感銘を受けたからです。あと、どちらの作品にも山ちゃん(山岸拓生 / 拙者ムニエル)が客演してて、彼とは体格やキャラが近しい部分もあり「何で僕じゃないのか!」と非常に嫉妬したからかもしれません。もうそろそろ僕を本公演に出してください! 30周年が来る前までに、なんとか!!(五体投地)
    PROFILE
    1973年生まれ、神奈川県出身。innerchild主宰、作家、演出家、俳優。毛利亘宏にとっては、早稲田大学時代の先輩。毛利演出作には「ミュージカル『黒執事』~NOAH'S ARK CIRCUS~」に出演。現在フジテレビ「コンフィデンスマンJP」に出演中。
  • 小林靖子(脚本家)

    20周年おめでとうございます。
    次の20年に向けて突き進んで下さい!

    PROFILE
    1965年生まれ、東京都出身。脚本家。「仮面ライダーオーズ / OOO」「特命戦隊ゴーバスターズ」等、毛利亘宏が脚本として参加した特撮ドラマでメインライターを務める。また「ジョジョの奇妙な冒険」「進撃の巨人」などアニメ作品や、2019年公開の「映画刀剣乱舞」も手がける。
  • 椎名鯛造

    椎名鯛造

    20周年おめでとうございます!! 少年社中さんとは、初参加した時の「ネバーランド」の思い出が多いです。稽古場で劇団員の皆が誕生日をお祝いしてくれたのも良い思い出です。今後、「老人社中」になるまで続けてください。そして是非今後も一緒にお仕事させてください。

    PROFILE
    1986年生まれ、岐阜県出身。俳優。少年社中には「ネバーランド」(2010 / 2014)「贋作・好色一代男」「ピカレスク◆セブン」に、毛利亘宏作品には「ミュージカル『薄桜鬼 志譚』土方歳三 篇」に出演。6月には「舞台『刀剣乱舞』悲伝 結いの目の不如帰」、2019年には「映画刀剣乱舞」が控える。
  • 白坂英晃

    白坂英晃

    今から14年前(!)、第14回公演「アサシンズ ーthe valley of assassinsー」に客演させていただいてからのお付き合いです。20年ってただでさえ凄いのに、凄い勢いで規模も大きくなっていて、ホント、僕のような早稲田演劇出身者にとっては希望の星です。これからもずっと応援させていただきます。
    思い出と言えば、やっぱり出演させていただいた時になるんですけど、当時社中さんは「チェイス」という、全て音合わせで一斉にキャストたちがポーズ決めたり走ったり入れ替わったりセリフを叫んだりする、すごい高難度のシーンをガンガンやっていて、それが格好良くてですね。「ああ、遂にアレを僕もやれるんだなあ」と思い、気合を入れて稽古に臨んだのですが、まあ、出来ない。で、稽古の度に毛利さんに「白坂、もうちょっと下手だね」と位置を調整されて、気付いたら僕の立ち位置はほぼ幕の手前。動きもチェイス開始1秒でその幕の中にはけるという非常にシンプルなものになってました。今でも思いますけど、アレ、すげえ難しいっすよ、毛利さん。

    PROFILE
    1981年生まれ、福島県出身。はらぺこペンギン!主宰、NSC(吉本総合芸能学院)講師、脚本家、演出家、俳優。少年社中には「アサシンズ ーthe valley of assassinsー」にゲスト出演。4月24日にPeachboys「童貞SF銀河系ラブサスペンス『君のナニは。~宇宙穴兄弟~』」の開幕が控える。
  • 杉江大志

    杉江大志

    毛利さん、少年社中さん。
    20周年おめでとうございます。
    毛利さんには主に「メサイア」でお世話になっております。
    毛利さんの書く、繊細かつ大胆に心をえぐる脚本が大好きです。
    そんな脚本で何本もご一緒出来たことを本当にうれしく思います。
    今後とも「メサイア」シリーズ杉江大志共々、どうぞよろしくお願いします。
    PS.メサイア映画の試練も楽しみにしています。

    PROFILE
    1992年生まれ、滋賀県出身。俳優。毛利亘宏作品には、「滝口炎上」、「メサイア」シリーズの「鋼ノ章」「暁乃刻」「悠久乃刻」「月詠乃刻」に出演。秋には主演映画「メサイア -幻夜乃刻-」の公開が控える。
  • 鈴木勝吾

    鈴木勝吾

    20周年おめでとうございます!!
    はじまりは主宰の毛利さんと「薄桜鬼」を通して出会ったことでした。人生で初めて恩師と呼べる方が毛利さん。温かい人柄の中にもエンターテイメントへの冷静で真っ直ぐな、熱い情熱を抱いている。信じさせてくれる。僕にとってそんな方。
    そこから少年社中という劇団と出会うことになるのですが、なんと夢のある。劇団員一人一人が劇団を愛しているのがひしひしと伝わる温かい場所だった。作品を造れば、観る人達を思い、惹きつけ、そして自分たちの、「演劇への想い」「世界への想い」をこれでもかと客席へと届け、ぶつける。どちらが欠けてもいけない、けれど、そのバランスは難しい。そんな難しいことを毎回全力で創り上げている。抱く思いは、尊敬と感動です。「誰を想って演劇に臨むのか」演劇に携わる者として大切なことをいつも教えて頂いてます。僕は三つの作品に参加させてもらいましたが、まだまだ足りない、社中さんに毛利さんにもっともっと恩返しできる役者になりたい!そう思わせてくれます。
    この場所で創られる作品をずっと観ていたいし一緒に創りたい。この先もお客様にも役者に希望を観せ続けてください。全力で応援しつづけます!!
    準劇団員鈴木勝吾より(笑)。

    PROFILE
    1989年生まれ、神奈川県出身。俳優。少年社中には「パラノイア★サーカス」「モマの火星探検記」(2017)「ピカレスク◆セブン」に、毛利亘宏作品にはミュージカル「『薄桜鬼』~藤堂平助篇~」「『薄桜鬼』~新選組奇譚~」に出演。現在「ザ・池田屋!」に出演中。
  • 鈴木拡樹

    鈴木拡樹

    劇団少年社中20周年おめでとうございます。毎回出演させてもらうたび役者として勉強し刺激を頂いています。それだけではなく団員全員が尊敬しあい切磋琢磨している姿勢を羨ましく思います。僕はどの現場に参加している時でも少年社中さんのようなあたたかいカンパニーを理想にして参加し勤めています。なかなか難しい事ですが励みがいがあります。愛され続けて20年! これからも劇団少年社中が大好きです。

    PROFILE
    1985年生まれ、大阪府出身。俳優。少年社中には「ロミオとジュリエット」「贋作・好色一代男」「三人どころじゃない吉三」に、毛利亘宏作品には、「ミュージカル『薄桜鬼』」シリーズの「沖田総司 篇」「HAKU-MYU LIVE」に出演。6月には「舞台『刀剣乱舞』悲伝 結いの目の不如帰」、2019年には「映画刀剣乱舞」が控える。
  • 高崎翔太

    高崎翔太

    少年社中さん20周年おめでとうございます!
    ただのファン。高崎翔太です。
    少年社中さんの作品は観に行くと、出れていない事が悔しくなり、出演していると観れない事が切なくおもいます。
    ただ出演した時の顔合わせで「お帰りなさい」と言ってもらえるとうれしいを通り越して、感動すら覚えます!
    頑張って精進するので、またあの熱の中に入り込みたいと思います。
    これからも、新しいエンターテイメントを作り続けてください。心より楽しみにしています!!!

    PROFILE
    1988年生まれ、新潟県出身。俳優。少年社中には「ラジオスターの悲劇」「ハムレットォ!!」「アマテラス」、毛利亘宏作品には、「ミュージカル『薄桜鬼』」シリーズの「風間千景 篇」「藤堂平助 篇」「黎明録」「新選組奇譚」「原田左之助 篇」に出演。11月には喜劇「おそ松さん」が控える。
  • 滝口幸広

    滝口幸広

    少年社中さん20周年おめでとうございます!
    毛利さんとは「ハイスクール歌劇団」で一番最初にご一緒させていただいたんですが本当に優しく、毎日一緒に演劇を考え一緒に演劇を作らせていただくのが楽しかったです。
    井俣さんも仮面ライダーでご一緒させていただいたんですが、えっと……ノーコメントで……。
    嘘です(笑)。毎回素敵な時間を過ごさせていただきました!
    これからも出演者としてファンとしてワクワクさせてくれる少年社中さんを楽しみにしてます。

    私の好きな少年社中の作品「ラジオスターの悲劇」
    「ラジオスターの悲劇」
    なんと言っても出演者させていただいたこの作品は思い入れが大きいです!
    ラジオスターが日替わりの作品ということもあり自分以外のラジオスターを観るのも楽しみでした。
    なんかいつも思うんですが……。
    ああいう作品どうやって思うんですか?(笑)
    毛利さんの脳内見てみたい(笑)。
    PROFILE
    1985年生まれ、千葉県出身。俳優。少年社中には「ラジオスターの悲劇」、毛利亘宏作品には「滝口炎上」、特撮ドラマ「仮面ライダードライブ」に出演。6月には「MANKAI STAGE『A3!』~SPRING & SUMMER 2018~」が控える。
  • 武部直美(東映プロデューサー)

    20周年おめでとうございます。
    「ネバーランド」を観た小林靖子(脚本家)さんが「こんなに“脚本”に感動したのは初めて」と、毛利さんに引き合せてくれました。
    こんなに東映とお付き合いが長くなるとは、思えば運命の出会いだったのですね。
    いつも大変な時を助けていただいたような記憶が……キカイダーとか合体SP(笑)。感謝してもしきれません。
    ライダー、戦隊といった特撮番組は制約が多いはずなのにそれをまるで感じさせず、いつも独特の優しい、愛情深い視点で作品世界を広げて下さり、ありがとうございます。
    少年社中の舞台も折々拝見させていただきました。繰り広げられる唯一無二の世界観に圧倒され、積み重ねた絆を感じました。
    衣裳や美術がいつも素晴らしく、ライダーや戦隊でも衣裳を村瀬さんにお願いしてしまったほどです。
    これからも毛利さんの原点、少年社中の公演を楽しみにしております。お忙しそうなのでお身体を大事に……また靖子さんと飲みに行きましょう。

    私の好きな少年社中の作品「天守物語」
    「天守物語」
    立体的な空間の使い方が面白かったです。吉祥寺シアターの雰囲気とともにしばらく余韻に浸った公演でした。
    PROFILE
    1967年生まれ、京都府出身。東映のプロデューサー。「仮面ライダーオーズ / OOO」「特命戦隊ゴーバスターズ」「仮面ライダー鎧武 / ガイム」「手裏剣戦隊ニンニンジャー」等、多数の特撮テレビドラマ作品で毛利亘宏とタッグを組んでいる。
  • 辰巳智秋

    辰巳智秋

    少年社中の皆さま、20周年おめでとうございます。
    早稲田大学演劇研究会で共に過ごした日々からもう20年も経ち、この様にお祝いできる日がくるなんて感慨深いです。
    当時は劇研に劇団が3つあり僕は異なる劇団にいましたが、少年社中から刺激を受け、20代前半の日々を切磋琢磨出来たことが今でも自分の財産となっています。 少年社中のこれから、まだまだ楽しみにしています。

    私の好きな少年社中の作品「エレファント」(1999)
    「エレファント」(1999)
    少年社中で好きな作品はいくつもありますが、やはり最初に出演させてもらった「エレファント」ですね。少年社中が劇研を卒業する時も再演しましたし一番思い出深い作品です。
    当時毛利さんからオファー頂いたときは、「辰巳次うち出ない? 象なんだけど。」「え? ゾウ?」「ぞうなのよ」と半分冗談かと思いましたが、役者人生で初めて動物を演じた作品になりました。
    PROFILE
    1976年生まれ、東京都出身。劇団ブラジルの俳優。少年社中には「エレファント」(1999 / 2002)「光之帝國ーThe empire of shineー」「シナファイーchina fightー」Aoyama FirstAct#4「ハイレゾーhigh「ラジオスターの悲劇」に出演。現在「ミュージカル『刀剣乱舞』~結びの響、始まりの音~」に出演中。9月にはミュージカル「マイ・フェア・レディ」が控える。
  • 谷口賢志

    谷口賢志

    創ることが出逢うことであるならば、少年社中が演劇を20年創り続けてくれたおかげで、僕は少年社中に出逢い、ホルストに出逢い、お客様に出逢い、素敵な宇宙旅行をモマたちと体験することができました。「尖る」こと、が生き様であった僕にとって、棘や牙をすべて包み込む毛利さんの「丸い」演出はとても刺激的で、そして、優しく激しく演劇と向き合い挑戦する少年社中のみなさんの姿に、「丸く尖ること」ができることを魅せていただきました。さらに年月を重ねていく中で、再び少年社中に出逢えるように尖りながらも丸く精進します。少年社中20周年、本当におめでとうございます。これからも多くの人が心踊る時間を創り続けてくださいね。
    追伸、踊れない谷口賢志を躍らせたこと、一生忘れません笑。

    PROFILE
    1977年生まれ、東京都出身。俳優。少年社中には「モマの火星探検記」(2017)に出演。「真・三國無双 官渡の戦い」が4月、「舞台『ジョーカー・ゲームII』」が6月、映画「劇場版 仮面ライダーアマゾンズ」の「Season1 覚醒」「Season2 輪廻」「THE MOVIE 最後ノ審判」公開が5月に控える。
「少年社中20周年記念第二弾・第34回公演『MAPS』」
2018年5月31日(木)~6月12日(火)東京都 紀伊國屋ホール
2018年6月22日(金)~24日(日)大阪府 ABCホール
「少年社中20周年記念第二弾・第34回公演『MAPS』」

脚本・演出:毛利亘宏

出演:井俣太良、大竹えり、岩田有民、堀池直毅、加藤良子、廿浦裕介、長谷川太郎、杉山未央、山川ありそ、内山智絵、竹内尚文、川本裕之 / 南圭介、多和田秀弥、山谷花純、小野健斗、伊勢大貴、柏木佑介 / あづみれいか、中村誠治郎

あらすじ

空間も時代も違う3つの物語は、3枚の地図と3つの嘘で繋がり合い、絡み合う。
目指すは楽園。心安らぎ、誰もが幸福に暮らせるという場所。

1枚目の地図を持つのは「冒険家」。
冒険家は地図を頼りに船乗りを率いて“幻の楽園”を目指すが、彼はその地図が偽物であることを知っていた。激しい嵐の晩、死の覚悟を決めた冒険家は船乗り達に地図が偽物であることを告白する。だが嵐は止み、壊れた船と絶望だけが残されて……。

2枚目の地図を持つのは「江戸の商人」。
彼の名は伊能忠敬。隠居を決めた彼は1枚の地図を持っていたが、彼はそれが日本の本当の形だとは思えなかった。「自分の力で日本の本当の形を知りたい」と止める家族を全力で振り切り旅に出るが、それは彼の嘘。彼の本当の目的は……。

3枚目の地図を持つのは「漫画家」。
突然売れっ子となった漫画家は、新連載の準備に頭を抱えていた。そんな中、アシスタントは1枚の古地図をモチーフに描いてはどうかと提案。彼はすぐさまそのネタに飛びつき、作品は順風満帆の船出をするが、漫画家は周囲に大きな嘘をついていた……。

果たして3人は楽園に辿り着くことが出来るのか?


2018年12月28日更新