ステージナタリー Power Push - 「ミュージカル『黒執事』-地に燃えるリコリス2015-」
セバスチャン役・古川雄大インタビュー 舞台裏から役作りまで、本編動画も交えて振り返る
2.5次元には答えがある
──古川さんは「エリザベート」「1789-バスティーユの恋人たち-」など帝国劇場で上演された重厚なミュージカルにも出演していますが、「黒執事」のような2.5次元作品との違いはどういうところにあると思いますか?
2.5次元は原作がマンガなので、その再現というか……答えがある。どういう役でどういう喋り方をするか、全部わかっている方が観に来ることが多いので、そこのクオリティを高くしなければいけないと思いますね。
──「黒執事」は帝劇のミュージカルにも引けを取らないような重厚感があるなと、観ていて思いました。
僕が帝劇に立たせてもらうときはだいたい海外の作品なんですけど、セットが絵になるんですよね。「黒執事」の世界観も、ものすごく絵になるというか。だから「エリザベート」とかの作品とちょっとリンクするところがあるんじゃないかなとは思います。
──大きな質問になってしまうんですが、「テニスの王子様」に始まって多くのミュージカルに出てこられた古川さんが思う、ミュージカルの魅力って何でしょうか。
僕が語っていいのかなと思うんですけど(笑)、……単純に、セリフが歌になっているところですかね。そのときの心情に合わせたメロディがあって、それに合わせてセリフを言ったり、セリフではないけど気持ちを歌にしていたり。それによってより感情が乗るというか、悲しくなったり楽しくなったりする。ドラマとか観ていると、音楽が流れるじゃないですか。あれが舞台でガッと出てくるようなイメージです。
──なるほど。秋にはミュージカル「黒執事」の新作「~NOAH’S ARK CIRCUS~」が上演されることが決まりました。最後に、新作に挑む気持ちをお聞きできればと。
セバスがウィルと対戦するシーンがありますよね。前回の終わり方からちょっと匂わせてる感じがありましたけど。そこもだし、サーカス団のメンバーも、ファンの方はみんな「この人が好き」っていう人物がいると思うので、キャラクターが豊かなのが楽しみですね。
──ジョーカー役の三浦涼介さんとは、初共演ですか?
以前映画(「書の道」)で共演して以来でしょうか。今回から新たに参加するキャストも、ほぼ共演したことがあったり、1回だけ呑んだことがある人だったりするんです。
──馴染みの顔が多いんですね。シエル役は福崎さんに代わり、新たに内川蓮生さんが演じられます。
寂しいですけど、成長していきますからね。那由他本人も最後だっていうのはわかってましたし。那由他もすげえ男前なんですけど、新しい内川くんはまた那由他とは違った魅力があって、顔が女の子みたいにかわいいんですよ。まだ生意気じゃない、ザ・ピュアな感じ。これからどう一緒に作っていくか、楽しみです。
「ミュージカル『黒執事』~NOAH’S ARK CIRCUS~」
原作:枢やな(掲載 月刊「Gファンタジー」スクウェア・エニックス刊)
脚本:竜崎だいち・毛利亘宏
演出:毛利亘宏
キャスト
セバスチャン・ミカエリス:古川雄大
シエル・ファントムハイヴ:内川蓮生
スネーク:玉城裕規
ビースト:田野アサミ
ダガー:三津谷亮
ウィリアム・T・スピアーズ:輝馬
バルドロイ:鷲尾昇
フィニアン:河原田巧也
メイリン:坂田しおり
葬儀屋(アンダーテイカー):和泉宗兵
フレッド・アバーライン:髙木俊
シャープ・ハンクス:寺山武志
ドール:松井月杜
ピーター:倉知あゆか(G-Rockets)
ウェンディ:知念紗那(G-Rockets)
ジャンボ:後藤剛範
ケルヴィン男爵:小手伸也
先生:姜暢雄
ジョーカー:三浦涼介
- 東京公演
- 期間:2016年11月18日(金)~27日(日)
会場:TOKYO DOME CITY HALL - 福岡公演
- 期間:2016年12月3日(土)・4日(日)
会場:キャナルシティ劇場 - 兵庫公演
- 期間:2016年12月9日(金)~11日(日)
会場:あましん アルカイックホール - 愛知公演
- 期間:2016年12月17日(土)・18日(日)
会場:刈谷市総合文化センター アイリス 大ホール
「ミュージカル『黒執事』-地に燃えるリコリス2015-」
Story
19世紀の英国。ヴィクトリア女王の「裏」の仕事を請け負う「悪の貴族」ファントムハイヴ家の万能執事、セバスチャン。その正体は悪魔。呪われし運命に立ち向かう孤高の若き当主シエルとの契約のもと、シエルの影となり、裏社会の事件を闇で片付けている。
そんなある日、シエルのもとに女王の秘書武官兼執事、Wチャールズが手紙を携えやってくる。「ロンドンで連続している娼婦殺人事件を解決せよ」との女王からの命。その死体は見るも無惨に切り裂かれ、娼婦の唇には真っ赤な口紅が塗りたくられているという。恐怖におののくロンドン市民は、その犯人を「ジャック・ザ・リッパー~切り裂きジャック~」と呼んでいた。
命を受けたセバスチャンとシエルは、社交期のロンドンへ。そこにはシエルの叔母のマダム・レッド、中国の貿易商・劉らが待っていた。調査の過程で浮上したのはドルイット子爵。彼が主催するパーティーに潜入し、ドルイットの悪事を暴いたシエルたち。無事に事件解決かと思いきや、再び「切り裂きジャック」による事件が起き──。
原作:枢やな(掲載 月刊「Gファンタジー」スクウェア・エニックス刊)
脚本:井関佳子
演出:毛利亘宏
キャスト
セバスチャン・ミカエリス:古川雄大
シエル・ファントムハイヴ:福崎那由他
グレル・サトクリフ:植原卓也
チャールズ・グレイ:矢田悠祐
チャールズ・フィップス:広瀬友祐
ウィリアム・T・スピアーズ:輝馬
ドルイット子爵:佐々木喜英
バルドロイ:鷲尾昇
フィニアン:河原田巧也
メイリン:坂田しおり
フレッド・アバーライン:高木俊
シャープ・ハンクス:寺山武志
葬儀屋:和泉宗兵
劉:荒木宏文
マダム・レッド:AKANE LIV ほか
- Contents Index
- コミックナタリー 枢やな担当編集・熊剛氏インタビュー
- ステージナタリー セバスチャン役・古川雄大インタビュー
- 「ミュージカル『黒執事』-地に燃えるリコリス2015-」発売中 / アニプレックス
- [Blu-ray+DVD] 8640円 / ANSX-10025
- [DVD2枚組] 7560円 / ANSB-10025
本編ディスク(BD/DVD)
東京公演の模様を収録(約160分)
特典映像ディスク(DVD)
稽古場から中国公演まで密着したドキュメント映像/突撃キャストインタビュー企画「アバーラインとハンクスの事件簿」を収録(約135分)
原作:枢やな(掲載 月刊「Gファンタジー」スクウェア・エニックス刊)
演出:毛利亘宏
脚本:井関佳子
キャスト
セバスチャン・ミカエリス:古川雄大
シエル・ファントムハイヴ:福崎那由他
グレル・サトクリフ:植原卓也
チャールズ・グレイ:矢田悠祐
チャールズ・フィップス:広瀬友祐
ウィリアム・T・スピアーズ:輝馬
ドルイット子爵:佐々木喜英
バルドロイ:鷲尾昇
フィニアン:河原田巧也
メイリン:坂田しおり
フレッド・アバーライン:高木俊
シャープ・ハンクス:寺山武志
葬儀屋:和泉宗兵
劉:荒木宏文
マダム・レッド:AKANE LIV ほか
「ミュージカル『黒執事』~NOAH’S ARK CIRCUS~」
原作:枢やな(掲載 月刊「Gファンタジー」スクウェア・エニックス刊)
脚本:竜崎だいち・毛利亘宏
演出:毛利亘宏
キャスト
セバスチャン・ミカエリス:古川雄大
シエル・ファントムハイヴ:内川蓮生
スネーク:玉城裕規
ビースト:田野アサミ
ダガー:三津谷亮
ウィリアム・T・スピアーズ:輝馬
バルドロイ:鷲尾昇
フィニアン:河原田巧也
メイリン:坂田しおり
葬儀屋(アンダーテイカー):和泉宗兵
フレッド・アバーライン:髙木俊
シャープ・ハンクス:寺山武志
ドール:松井月杜
ピーター:倉知あゆか(G-Rockets)
ウェンディ:知念紗那(G-Rockets)
ジャンボ:後藤剛範
ケルヴィン男爵:小手伸也
先生:姜暢雄
ジョーカー:三浦涼介
- 2016年11月18日(金)~27日(日)
東京都 TOKYO DOME CITY HALL - 2016年12月3日(土)・4日(日)
福岡県 キャナルシティ劇場 - 2016年12月9日(金)~11日(日)
兵庫県 あましん アルカイックホール - 2016年12月17日(土)・18日(日)
愛知県 刈谷市総合文化センター アイリス 大ホール
古川雄大(フルカワユウタ)
1987年7月9日生まれ。長野県出身。2007年、テレビドラマ「風魔の小次郎」霧風役でデビュー。以後、「テニスの王子様」不二周助役、「エリザベート」ルドルフ役、「1789 -バスティーユの恋人たち-」ロベスピエール役、など多数のミュージカルに出演。2017年1月より「ロミオ&ジュリエット」にて、ロミオ役を務める。