「ウィリアムとウィリアムのウィリアムたち」は、昨年、韓国・ソウルのテハンノで上演されたミュージカル。劇中では、18世紀のイギリス・ロンドンで、ウィリアム・シェイクスピアの遺作とされる戯曲の偽作議論で裁判にかけられた父子の姿が描かれる。実話を元に創作された本作では今回、上演台本・訳詞を
取材会には大内、岡、駒田、元吉が登壇。ウィリアム・ヘンリー・アイアランド役を演じる大内は、開幕を前に「緊張している」と言いつつも、「1カ月間、本気で稽古に打ち込んできました。早く初日を迎え、歌いたいという気持ちでいっぱいです」と朗らかにコメント。そんな大内の稽古場での様子を「若いのでどんどん吸収して、1人だけ黙々と成長していった」と語る岡は、自身が演じる未知の紳士・H役について「親子2人の頭の中に存在するさまざまな人物を演じるという、微妙で難しい役どころをいただきました。この作品は楽曲が素晴らしく、また非常に難しい。こんなに四苦八苦するのは珍しいと思うくらい奮闘しましたが、その難しさを感じさせないような作りになっていて、エンタメの良さがぎゅっと詰まっています」と明かす。
父親のウィリアム・サミュエル・アイアランドに扮する駒田は、本作で韓国ミュージカルは3作目。「まだ始まってもいませんが、終わりたくないという心境」と、稽古場での充実ぶりをのぞかせ、「この作品は(自身演じる)父親の成長物語でもある。100分という時間の中で、サミュエルがどう変化し、息子に対してどう愛情を注ぐようになるかをぜひ観ていただければ」と話した。
元吉は本作の魅力について「野心的な脚本で、音楽的にもK-POPの良いメロディを取り入れていて、どうしたら演劇的に面白いものが作れるか、という熱意にあふれた作品。正直、うらやましいと思った」と率直に語る。また、韓国オリジナル版の制作チームからは「オリジナルとは変えてほしい」というオーダーがあったそうで、「これは挑戦状だと(笑)。日本版では立ち位置や演出で工夫したり、映像を取り入れたりしています。僕らの作品を“うらやましい”と思っていただけるようにがんばりたい」と意気込んだ。
岡・駒田という大先輩に囲まれて稽古に励んだ大内は「自分だけの武器を引き出していただきました」と言い、「岡さんからは裏声の使い方を、元吉さんからは演技の楽しさを教えていただき、本当に細かいところまで見てアドバイスしてくれました。感謝しています」と会話を終えると、駒田から「俺はないんかい!」とツッコミが。大内が「駒田さんは本当の息子のように接してくれて。辛子明太子とか魚肉ソーセージとか……」と続けると、「そこかい!」と駒田。ステージの外でも息の合ったかけ合いを見せた。また岡は、18歳の大内が稽古場で成長痛を訴えていたというエピソードを披露し、「稽古期間で、身体も技術も成長した。何か言われても次にはできている、この素晴らしさは大物になる」と太鼓判を押した。
大内は「皆さんすごく温かく見守ってくださって、ミュージカルを続けていきたいと心の底から思いました。良い作品が仕上がっていると思います。客席全体を感動で埋めつくせるようがんばりますので、よろしくお願いします!」と元気に締めくくった。
上演時間は約1時間40分。パルテノン多摩 大ホール公演は2月12日まで。その後、15日から18日まで兵庫・兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール、28日から3月4日まで東京・サンシャイン劇場でも上演される。
ミュージカル「ウィリアムとウィリアムのウィリアムたち」
2024年2月10日(土)~12日(月・祝)※プレビュー公演
東京都 パルテノン多摩 大ホール
2024年2月15日(木)~18日(日)
兵庫県 兵庫県立芸術文化センター 阪急 中ホール
2024年2月28日(水)~3月4日(月)
東京都 サンシャイン劇場
脚本・作詞:キム・ヨンミ
作曲:ナムグン・ユジン
Original Production by The Best Plays Inc. (株)演劇列伝
上演台本・訳詞:
演出:
出演:大内リオン、
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