5月17日にフジテレビ系で生放送された「THE SECOND~漫才トーナメント~2025」で
今大会のファイナルラウンド1回戦でモンスターエンジン、準決勝ではりけ~んず、そして決勝で囲碁将棋を下したツートライブ。1回戦ではトップバッターながら大会最高得点の295点を叩き出した。YouTubeでも生配信された会見の様子を紹介する。
ツートライブ「THE SECOND」優勝会見
周平魂:わけわからん、わけわからん!
たかのり:まだ状況を把握できてないです。
周平魂:おしっこしてタバコ吸いたいです。たかのりが泣いてるのを見て、「泣けんねや!」って客観的に見てしまって、まだ何もわかってないです。
たかのり:(感情が)「うわー!」ってなりました。
周平魂:「うわー!」って頭かきむしりながら走って、いっぺん舞台上から出ていってたで。
たかのり:うそーん!? 俺、出ていってたん!? 言うて、それなら!
周平魂:ぐちゃぐちゃなってたで。「チャンピオンじゃけえ! チャンピオンじゃけえ!」言うて。
たかのり:そんな広島弁出てた!?
──改めて優勝した今の心境は?
周平魂:「1本でも多く、楽しく漫才をできたら」と思っていたので、今チャンピオンと言われてもピンとこないです。チャンピオン? ありえへんすね。「どういう意味なん!?」っていう。僕の中では1本目がめっちゃ緊張してて視野が狭くなってたんですよ。2本目にもう少しお客さんの顔が見えるようになってきてやりすくなってたんです。2勝目もできて「すごい状態や!」と思ってたら金属バットさん、吉田たちさん、モンスターエンジンさんとか大阪勢の人たちが袖に来てくれて、そのときに一番泣きそうになりました。そこからは「今日よかったな。あとはもう楽しむだけや」と舞台に出て行って。……そしたら、なんのこっちゃない、チャンピオンですわ(イキり顔)。
たかのり:決勝で囲碁将棋さんがネタやってるときは「面白すぎる。優勝するんじゃない?」くらいの気持ちでした。
周平魂:自分でも意味わからないですけど囲碁将棋さんがやってるときは「もっとウケろ。もっと盛り上がってくれ」と思ってました。僕らもそのまま漫才できたらいいなと。
たかのり:3本目はウケるウケない関係なしに好きなネタをやろうと思っていたので。
──喜びを誰に伝えたいですか?
周平魂:まずは俺を産んでくれた女。
たかのり:お母さんと呼べ! ほんでお前、お父さんのことなんて言うてんねん!
周平魂:きっかけの男。
たかのり:なんちゅう言い方してんねん!
周平魂:これ営業でやってるネタです(笑)。あとは奥さん、子供……この血の感じですね。親父が去年死んだんですよ。間に合わんかったなー! ギリ見切れてるくらいの感じで見てくれてんちゃうかなと。
たかのり:僕も家族ですね。嫁にも親にも心配かけたので。
周平魂:たかのりはあの人にも報告しとかな。髪型が「ごめんね青春!」のときの満島ひかりさんなんですよ。
たかのり:もうええわそれ! 抽選会のときも言うてたけど。
──東野幸治さん、くりぃむしちゅー有田さん、博多華丸・大吉さんと錚々たる面々の前でネタをやった気分は?
たかのり:シャットアウトさせていただきました(笑)。森ノ宮よしもと漫才劇場の昼寄席やと思ってやってました。テレビとかも意識せずお客さんに対してという気持ち。じゃないと持たなかった。
周平魂:僕はどんだけシャットアウトしても華丸さんの目ん玉が奥で2つ光ってるんですよ。えらいことやなと思ってました。僕らは基本的にネタの立ち上がりが重いんですけど、今日は最初からお客さんが笑ってくれたから「何これ、ウケすぎてる!」って思って、“ぬわ~ん”ってなりました。そこから一発噛んだときに「噛んだな」と思いながら、2人の自分とやってる感じ。2軸で走ってるというか。
たかのり:どちらかがそういうモードになったら、もう一方が落ち着くんですよ。だから(周平魂が)噛んでくれてよかったかもしれません。
──優勝特典として22番組の出演権が用意されていますが。
周平魂:厳しいですね……(笑)。準備がまだできていないですね。
たかのり:「ぽかぽか」「ネプリーグ」……。嫁は「逃走中」めっちゃ好きなんですよ。不安ですね(笑)。
周平魂:体が熱くなってきています。自分がチャンピオンになる人生やったんやという驚きがあります。
──1本目が295点と高得点で、その時点でたかのりさんが涙ぐんでいましたね。
たかのり:最初の目標は決勝に出ることで、その次の目標が1回戦で勝つことだったので、あの時点で僕の中では優勝したくらいのうれしさでした。それで涙ぐみました。
──そこからどう気持ちを切り替えましたか?
たかのり:1回楽屋で落ち着いて、次勝つことを目標にしようと思いました。
周平魂:僕は1本目で緊張してたので、それをかき消すために、喫煙所でタバコ2本吸いして、むせて、ちょっと走って、副交感神経というか、人間が生理的にやらんとあかん「ハアハアハア……」の感じをいっぺん味わってから切り替えましたね。
たかのり:何をしゃべってんの? めっちゃ変なこと言うてるやん。
周平魂:副交感神経が大事なんですよ。釣りとかしてるときに右脳がいい感じに働くっていうじゃないですか。左脳で考えてしまうと、自分を縛ってしまってるしがらみにぶちのめされるんちゃうかなと思って。2本目を楽屋で合わせたときに2人ともグチャグチャで、そこでいっぺんおもろなりましたね。そこで「まぁまぁまぁええか」という気持ちになった。そこでまたタバコ2本吸いして、走って、副交感神経バァーッて。
たかのり:それわからんねん。
周平魂:そんな状態でした。
たかの:どんな状態やねん。
──本日のネタは普段の周平魂さんに比べると、イキり芸が控えめだったように感じましたが。
周平魂:お目が高い。イキり芸は「M-1」用のキャラ立ちや営業のためにやっていた。今日のネタのようなファンタジーな話をするのも好きなので、そこはイキり芸でやるよりも、ほんまにあったかのようにしゃべろうと思いました。たかのりに一生懸命しゃべって、それを聞いてた横の奴も笑わせようみたいなニュアンスなんです。学生時代、友達と電車の中で笑いあってたときに、横におった兄ちゃんも笑ってくれてたらうれしかったじゃないですか。それの先っちょみたいな感じです。
たかのり:なんやねん、先っちょって。
──ネタはどのように選んだのでしょうか。
周平魂:金属バットさん、ミルクボーイさん、デルマパンゲさんと一緒に回ってる「漫才ブーム10年間ツアー」の中でいい感じやったものが5本くらいあって、その中から選びました。1本目に選んだ脱法ジビエのネタは、いったん「シャバいな」みたいになって候補から外してたんですよ。でも録音したネタを歩きながら改めて聞いてたら、それが一番面白かったので選びました。
──ノックアウトステージでたかのりさんが言っていた「僕たちの漫才って面白いと思ってもらえるんですね」という言葉に胸を打たれました。自分たちでは面白いと信じていただけど、疑ってしまうこともあって、の繰り返しだったと思いますが、芸人人生を振り返っていかがですか。
たかのり:劇場ではウケることもスベることもあったんです。ただ賞レースはね……「いいネタ」と言ってもらっていたネタでも4分にした瞬間、あんまりになることがずっと続いてきたんです。だから点数が出たときに「評価されるんや」と素直に感動しました。
周平魂:あの言葉、僕が言わなかったでしたっけ?
たかのり:無理やって! 俺の名言やぞ、あれ!
周平魂:めちゃくちゃウケたけど、順位がなかなかみたいな人生だったんです。狭いところには面白いと思ってもらえても、広いところで面白いと思ってもらえることはなかなか難しいと感じていた。そこで腹を括った気がします。今回もお披露目のつもりでした。
──なぜ優勝できたと思いますか?
周平魂:バカらしいことに焦点を絞って18年間やり続けてきたことを評価してくれたのかな。
たかのり:今でも毎月単独をやっているんですが、そこで動じない気持ちを持てたかもしれません。でも運ですわ。ラッキーです!
──優勝賞金の1000万円の使い道は?
周平魂:おとんの墓を作りますわ。バーン!
たかのり:バーン?(笑)
たかのり:マジで考えてなかった。一番いいiPhoneを買います。
──今後目指す芸人像は?
周平魂:僕は甲本ヒロトさんが大好き。ザ・クロマニヨンズの曲を聴きながら街を歩いていたとき、三浦知良さんが50代でスイスリーグに移籍したというニュースが飛び込んできて、それを見たときに涙が流れてきたんですよ。同じことをやり続けてる人に心を動かされるんです。自分たちのコンビも、うまくいかなくっても2人でやり続けられればそれでええわという感覚はあったので、変わらず漫才をやり続けたいです。
たかのり:僕らは芸風的にイジられてなんぼなんですよ。「オールザッツ漫才」でもイジられまくってる。そこは変えたくない。イジられて返していく感じの面白さをこれからも出せればいいですね。変わらずで!
周平魂:変わらず漫才できれば。
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