新曲は「ついにアイドルきた！」

──今回のシングル「ガールズルール」はこれまでの路線とは異なる、“これぞアイドル”と言えるサマーチューンですね。

白石麻衣　最初はもっと落ち着いたクールな曲がくるんじゃないかと思ってたら、まさかの真逆で。こんなにキャピキャピした曲だと思ってなかったよね。

生駒里奈　ね。

白石　本当に、今までにはないはっちゃけた感じの曲だったので。

生駒　「ついにアイドルきた！」みたいな。

白石　そう。私たちもビックリしたし、ファンの方もきっと驚いたと思います。

──最初にこの曲を聴いたときの印象って覚えてますか？

白石　すごく明るい曲で、歌詞も女の子同士の秘密のルールっていう共感できる部分が多くて。さらに自分が経験したことないようなことも含まれていて、「あっ、こういうこともあるんだ！」とかいろいろ深い歌詞だなと思いました。

──女の子目線の楽曲がシングルの表題曲になるのも、デビュー曲の「ぐるぐるカーテン」以来ですし。

生駒　今まで男の子目線の恋を歌った曲が続いたけど、こういう女の子同士のはっちゃけた友情を歌った曲は珍しいなと思った。

──珍しい？

生駒　そう。乃木坂の曲って、ちょっとふわっとしたような表現の曲が多くて、こうやって「水着！」「夏！」みたいにストレートな歌詞は少なかったから。

白石　ちょっと大胆にいったよね、今回は。

生駒　ね？ だいたーん！

PV撮影でプールへのダイブを初体験

──PVも物語風の作品で、ここ最近のPVとは異なります。2人はかなり活躍する役柄ですが。

生駒　生駒ちゃんはこういう、学校が舞台のお話のときって、絶対に大人に反抗する役で。今回は学校のプールを廃止しようとする市長さんと対抗するんだけど、生駒ちゃんがんばってやったなあと。

──物語のキーパーソンですしね。

生駒　後半、プールにダイブするんですけど、プールへのダイブが人生初だったから緊張しました。

──以前から水が苦手と言ってましたが、今回克服できたんですか？（参照：乃木坂46、4thシングル特典DVDのテーマは「苦手克服」）

生駒　うん、一応。たぶん大丈夫。泳げないけど（笑）。

──CDジャケットでも橋本奈々未さんとプールに潜ってましたしね（参照：水中撮影に奮闘！乃木坂46、涼感たっぷり新作ジャケ完成）。

生駒　はい。ジャケ写撮影でも水中で目を開けたので、今度そういうことがあっても大丈夫だと思う。成長しました。

──おお、頼もしい！ 白石さんはどうでしたか？

白石　実は私、プールに潜ってバレッタを落としちゃって、自分で潜ってそれを拾って、水中でニヤッて笑うシーンを撮ったんですよ。なのにまったく使われてなくて！（笑）

生駒　ね。そのシーン、ないなと思ってた。

白石　本当にがんばったし、監督さんも「これ、すごくいいのが撮れた！」って言ってくれたのに……でもメイキングのほう（シングルType-C付属DVDに収録）にちょっと映ってるので、そこは観てほしいなと（笑）。あとは弓道のシーンをいくちゃん（生田絵梨花）とやらせてもらったんですけど、素人がやるとケガするから危ないって言われてたらしくて。でも先生にやり方を教わってから撮影したら、PVではなんとか様になってたのでよかったです。

──プールでのダンスシーンも印象的ですね。

生駒　プールの中が滑るので、けっこう大変でした。生駒ちゃんも転んだし、なーちゃん（西野七瀬）は一番派手な転び方をして。あと若月（佑美）が一番たくさん転んでた。

白石　歩いては転んで。

生駒　いつも全力でコケるよね。

私たちの新しい面を見せられるんじゃないかな

──そしてカップリング曲「世界で一番 孤独なLover」のPVは渋谷と原宿のど真ん中で撮影されました（参照：乃木坂46、渋谷＆原宿ロケ決行の新曲PVをWEB公開）。

生駒　すごかったよね。

白石　「ガールズルール」とは対照的に、クールな感じの仕上がりで。まさか渋谷のど真ん中の、普段通る場所の前で撮影するとは思わなかったですし、完成した映像を観てなんだか不思議な感じがしました。映像がきれいだし、1人ひとりの表情もよくて、みんなのよさがグンと前に出てるんじゃないかなって思ってます。

生駒　あれはカッコいい。ダンスもいっぱい踊れたからうれしかったし。でも撮影はすぐに終わっちゃったから、ちょっと寂しかったかな。

──「ガールズルール」「世界で一番 孤独なLover」だけでなく、今回のシングルには乃木坂46が今まで見せてこなかった側面がたくさん詰め込まれてると思いました。

白石　そうですね。アンダーメンバーが歌う「扇風機」も新しい感じだし、「コウモリよ」なんて……。

生駒　ザ・ヴィジュアル系！

白石　そう。ちょっとヴィジュアル系みたいで、アイドルっぽくないですし。でも乃木坂らしさもちゃんと残っていて、私たちの新しい面を見せられるんじゃないかなって思います。

──白石さんがセンターになったことも新しい要素だし、このタイミングでどんどん新しい乃木坂の顔を見せていくのはいいんじゃないかと思いますよ。ファンの人たちはビックリするかもしれませんが。

白石　そうですよね（笑）。

生駒　「コウモリよ」は最初に聴いたとき、絶対に「えっ!?」って思うよね。

──9月の「氣志團万博2013 ～房総爆音梁山泊～」で披露したら面白いことになりそうですね（参照：「期待しかしないで」氣志團万博にももクロ、乃木坂46）。

白石　やりたいね！

生駒　絶対面白いんじゃないかなあ。

白石　ぜひ氣志團さんにも一緒にやってもらいたいね（笑）。