ナタリー PowerPush - 乃木坂46
西野七瀬が掛川花鳥園で過ごす1日
乃木坂46「ガールズルール」特集最初のコンテンツは、西野七瀬のソロインタビュー&フォトギャラリー。インタビューでは幼少の頃の話や乃木坂46のオーディションを受けるきっかけ、4thシングル「制服のマネキン」リリース前後に迎えた意識の変化、さらには将来に対する不安などが語られている。
そしてフォトギャラリーでは、大の鳥好きを公言する西野が静岡・掛川花鳥園でさまざまな種類の鳥と触れ合う姿を紹介する。
取材・文 / 西廣智一 撮影 / 笹森健一 企画 / 富樫奈緒子
撮影協力 / 掛川花鳥園
鳥好きのきっかけは「通学路での鳩の鳴き声」
──掛川花鳥園、実際に回ってみてどうでしたか?
予想以上に鳥の数がすごかった……実は掛川花鳥園のことは前から知ってたんですけど、写真でしか観たことなかったので、実際に来てみてビックリすることばかりで。鳥が好きな人は絶対に来たほうがいいと思います。
──実際に鳥と触れ合ってみてどうでしたか?
こんなにたくさんの鳥は初めてだったんですけど、いろんな子がいて楽しかったです。ごはんをあげて、なくなったらみんなサーッてどこかに行っちゃうのがちょっと悲しかったですけど(笑)。
──西野さんは以前からテレビ番組などで「太った鳩が好き」と発言していますが、そもそも鳥に興味を持ち始めたのはいつ頃だったんですか?(参照:ナタリー - [Power Push] 乃木坂46「乃木坂って、どこ?」徹底解剖)
小学校の頃、通学路で鳩の鳴き声をよく聞いて。最初はそれが鳩の鳴き声って知らんかったんです。
──あ、姿は見えなくて声だけ聞こえた?
そうです。鳴き声だけ聞くと、ちょっと気持ち悪いじゃないですか(笑)。でもそれが鳩ってわかったときから鳩を意識するようになって。中学のときも授業中ずっと、窓の外のカラスを観てたり。
──ちなみに鳩のどういうところが好きなんですか?
全体的にいいと思います。かわいいし、色もそんな主張しすぎてないし、グレーな感じでいいと思うし。周りの人はかわいくないって言うし、みんなが嫌がる理由が全然わかんない。
──じゃあ、鳥の中で一番好きなのは鳩?
かなあ。鳩って身近にいるし、どこでも見れるじゃないですか。そこがいいんです。鳩がおったら絶対見てしまいます。スルーできひん(笑)。
普通の子供よりもちょっとズレてたみたい
──そんな鳥好きの西野さん、小さい頃はどんな子供でしたか?
お母さんから聞いた話では、普通の子供が言うような「お菓子買って」みたいことは一切言わなくて、逆にお母さんが「なんか買い」って言うぐらい物欲がなかったらしくて。で、選んでも10円ぐらいのちっちゃいお菓子しか選ばなかったみたいです。あと、お兄ちゃんが典型的なわんぱくだったんですけど、それに比べたら私は全然手がかからなかったって言ってました。
──じゃあ物静かな子だったんですね。
あ、でも普通の子供よりも、ちょっとズレてたみたいですね。
──ズレてた?
はい。よく覚えてないですけど、1週間に1回ぐらい変わったことをする習慣があったみたいで。別に誰に言われたわけじゃなく、自発的に家中のかばんをかき集めて、腕に全部掛けてたようです(笑)。
──それは確かにズレてたかもしれない(笑)。ほかにはどんな遊びをしてたか覚えてますか?
動物の人形で遊ぶのが好きでした。人間の人形は嫌いやったんですよ。
──えっ、どうしてですか?
普通の子って人形を使っておままごとみたいなことをするのが好きやないですか。でもその姿が不気味に見えて。近所の子がそういうのをしていて、何がいいんやろな、なんでこんなん楽しいのかなって思ってましたね。だから動物のぬいぐるみばかり買ってもらって。しかもヘビとかトカゲとかがお気に入りだったみたいです。あとすごくリアルなプラスチックのカエルとか(笑)。
中1の頃には気持ち悪い絵を描いてた
──西野さんというと絵が上手だなっていう印象があるんですが。
小さい頃からしょっちゅう描いてました。何か紙を見つけてきては描きまくって。家の壁にもたくさん落書きがあるんですけど、ちょっと成長してからお母さんに「なんでこの家にしたん?」って聞いたことがあって。その家が新築じゃなくて、中古だと思ってたんです。そうしたら「それ、全部あんたがやってんけど」って言われて(笑)。それくらい絵を描くのが好きだったみたいです。
──その頃はどんな絵を描いてましたか?
普通に女の子とか、ねずみとかそういうのです。
──じゃあ「どいやさん」(西野がよく描くオリジナルキャラクター / 参照:乃木坂46西野&生駒デザイングッズ、東京駅で限定発売)みたいな、ああいうテイストの絵を描くようになったのはいつ頃から?
あのテイストですか(笑)。たぶん中1の頃にはそういう気持ち悪いのを描いてたかな。お父さんも絵がうまくて、よく一緒に描いたり描いてもらったりしてたんですけど、笑ってもらいたかったからじゃないですかね。こんな変なの描いたんだけどって見せて、一緒に笑って、そこからもっと変な絵を描くにはどうすればいいかなって考えて。でも中学に入ったら新しい友達もおるからそういうのはあんまり出さんでおこうって思ってたんですけど、最終的には出してました(笑)。で、描いて引かれて。男子にもけっこう引かれてましたよ。
看護師を目指すはずがアイドルに
──学生の頃は将来どうなりたいか、目標や夢はありましたか?
中学のときは特に何になりたいとか考えたことがなくて、お母さんに相談したら「将来的に看護師がいいんじゃない?」って言われたから「じゃあ、そうする」ってことで(笑)。特に深く考えずに看護コースのある高校に進学したんです。
──なるほど。でもそこで看護の道に進むと思いきや、乃木坂46のオーディションを受けるわけですが。これは自分で応募したんですか?
いえ、お母さんですね。
──看護師を勧めたお母さんが、なんでアイドルのオーディションに応募しちゃったんですか?(笑)
受かるわけないし、面白そうやから送ってみようかみたいな感じやったみたいです(笑)。
──そもそも芸能界には興味はありましたか?
テレビを観るのはすごく好きやったんですけど、もし周りにそういうオーディションを受けたのがバレたらちょっと恥ずかしいなとか、こう無駄なことばかり考えていて(笑)。でも今思うと、ちょっとは興味があったかもしれないですね。自分がタレントになりたいというよりは、どんな世界なんだろうなっていうのはすごく興味はあったので。
──そもそも自分で応募したわけじゃないのに、「じゃあやってみよう」と思えました?
最初は大阪で審査があったんですけど、途中から東京でのオーディションになって、両親が車で東京まで連れてってくれたんです。そこまでしてもらったら、ちゃんとがんばらんとなあと思って。
──あ、オーディションの途中で気持ちが前向きに変わったんですね。そして合格するわけですが。
すごいびっくりしたなあ……合格したときのこと、あんまり覚えてないけど……両親にすぐ電話したかな。
- ニューシングル「ガールズルール」 / 2013年7月13日発売 / Sony Music Records
- Type-A [CD+DVD] / 1600円 / SRCL-8315~6
- Type-B [CD+DVD] / 1600円 / SRCL-8317~8
- Type-C [CD+DVD] / 1600円 / SRCL-8319~20
- 通常盤 [CD] / 1000円 / SRCL-8321
Type-A CD収録曲
- ガールズルール
- 世界で一番 孤独なLover
- コウモリよ
- ガールズルール(off vocal ver.)
- 世界で一番 孤独なLover(off vocal ver.)
- コウモリよ(off vocal ver.)
Type-A DVD収録内容
- ガールズルール(MV)
- 世界で一番 孤独なLover(MV)
- 16人のプリンシパル@PARCO劇場(ダイジェスト)
Type-B CD収録曲
- ガールズルール
- 世界で一番 孤独なLover
- 扇風機
- ガールズルール(off vocal ver.)
- 世界で一番 孤独なLover(off vocal ver.)
- 扇風機(off vocal ver.)
Type-B DVD収録内容
- ガールズルール(MV)
- 扇風機(MV)
- 初夏の全力!乃木坂46大運動会
Type-C CD収録曲
- ガールズルール
- 世界で一番 孤独なLover
- 他の星から
- ガールズルール(off vocal ver.)
- 世界で一番 孤独なLover(off vocal ver.)
- 他の星から(off vocal ver.)
Type-C DVD収録内容
- ガールズルール(MV)
- 他の星から(MV)
- Making of 6th Single
通常盤 CD収録曲
- ガールズルール
- 世界で一番 孤独なLover
- 人間という楽器
- ガールズルール(off vocal ver.)
- 世界で一番 孤独なLover(off vocal ver.)
- 人間という楽器(off vocal ver.)
乃木坂46 (のぎざかふぉーてぃしっくす)
2011年8月に「AKB48の公式ライバル」として誕生したアイドルグループ。グループ名の「乃木坂」は最終オーディション会場の「SME乃木坂ビル」、「46」は「AKB48より人数が少なくても負けないという意気込み」に由来する。総合プロデュースはAKB48同様、秋元康が担当。全国規模のオーディションにより、3万8934人の応募の中からスターティングメンバーとして33名が選出された。2012年2月にシングル「ぐるぐるカーテン」で待望のメジャーデビュー。オリコン週間ランキングで初登場2位を記録し、20万枚を超えるセールスを記録した。同年5月に「おいでシャンプー」、8月に「走れ!Bicycle」、12月に「制服のマネキン」、2013年3月に「君の名は希望」を発売し、すべてオリコン週間ランキングで初登場1位を獲得。同年5月には2期生が加入した。7月3日に6thシングル「ガールズルール」をリリース。
2013年7月2日更新