ナタリー PowerPush - 乃木坂46

 秋元真夏に訊きたい46のコト

乃木坂に復帰することだけは決めていた

──そして受験が終わって、いよいよ乃木坂46に復帰するわけですが。CDデビューもしてどんどん知名度が高まってる中に戻ることに対して、躊躇しませんでしたか?

秋元真夏

お母さんは「復帰するのかどうか、ちゃんと決めておいてね?」って私に言ってきてたんです。でも私は復帰しないつもりがなくて。よくファンの方からも「あとから入りづらかったんじゃない?」って訊かれるんですけど、もちろん入りづらさはあったけど……復帰することだけは決めていて。そういった環境や自分自身に絶対負けたくなかったんで、躊躇はなかったですね。

──こうやって話を聞いていると、秋元さんは芯が強い人なんだなと思います。

えっ、そうですか?

──多分弱い子だったら入りにくくて躊躇したり、諦めちゃったりすると思うんです。でも自分の中では最初から復帰しようって決めてたわけですよね。しかも復帰するまでは自分のことに集中するために情報を断って。その歳でなかなかできることじゃないと思いますよ。

本当ですか? うーん、でもよく考えたらただ図々しいだけなのかもしれないな(笑)。

──もしかしたらオーディションのときに、そういった心の強さが見抜かれていたのかもしれないですね。

えーっ、そんな……そんなところまで見られてたのかな? だとしたら、もっとがんばらないと。うふふ(笑)。

私の立場ってすごく微妙な位置

──今年の春に復帰してまずレッスンに加わったそうですね。

最初の頃はみんなが踊ってるところを横に座って観てました。自分はまだ全然踊れなかったので、その中に入っていくのがすごく嫌で。みんなができていることができない自分を恥ずかしいと思ってたんです。だから家に帰ったら「ぐるぐるカーテン」のPVを何回も観て、ダンスを覚えました。

──そうやって必死で追いつこうと影で努力をしている中で、不安を感じたりしませんでしたか?

毎日不安でしたよ。レッスンも毎日あったので、その連絡がメールで届くたびに憂鬱になって。明日はもう行きたくないって毎日考えていて、何か理由を作って休んじゃいたいぐらいの勢いだったんですよ。でもそこで本当に休んじゃったら、もっと差が開くじゃないですか。それも絶対嫌だったし。早く追いつきたいってずっと思ってたから、毎日休まず参加してました。

──レッスンに通うようになって、メンバーとは仲良くなれた?

うーん。私の立場ってすごく微妙な位置じゃないですか。一応メンバーなんだけど、半年間活動してなかったからずっと活動してた人の気持ちもちゃんと理解できてないみたいな感じで、最初は何を話していいかわからなかったんです。

──最初の頃はレッスンで一緒になるだけで一緒に仕事をしたりということもなかったから、共通の話題もなかなか見つけにくかった?

そうなんですよ。だから、例えばパルコ劇場公演を全部終えてみんなが「大変だったね!」って言っていても、私は参加してないから気持ちがわかりあえなくて入っていけない。公演中もメンバーからアドバイスを求められたんですけど、そこで私が口を出していいのかすごく迷っちゃって。何か間違ったことを言っちゃったらどうしようとか、そもそもそんなこと言える立場じゃないと思ってたし。多分あまり本音で話せてなかったですね。

このまま出させてもらえないんじゃないかと不安に

──アンケートの中に「一番メンバーが変わったのを感じたのはパルコ公演でした」とありましたが、秋元さんの目から観てメンバーの成長が感じられた?

そうですね。稽古を始めてから最初の頃はそういう変化も感じなくて、みんな普通にダンスを覚えたりしてただけなんですけど、公演が始まってから1人ひとりが「どうやったらアリスの劇に選ばれるか」を必死に考えるようになって。それだけ真剣に取り組んだことで、みんな精神的に強くなったなと思います。恐らく乃木坂の歴史の中でパルコ公演が精神的に一番過酷だったと思うんですけど、それを私が一緒に乗り越えていないってことに焦りを感じました。

──4月から復帰し、パルコ劇場公演までの約半年間ずっとレッスンを重ねていたわけですが、「いつ表舞台に出て行けるんだろう?」っていう焦りや不安は感じましたか?

いつから活動に加わるとは全く聞いてなかったので、「来月くらいかな?」と思ってたら「まだ違う」。で、「今度こそ次かな?」と思ってたら「あれ、まだ違う」ってことの繰り返しで、このまま出させてもらえないんじゃないかってちょっとだけ不安に思ってました。

ニューシングル「制服のマネキン」/ 2012年12月19日発売 / Sony Music Records
Type-A [CD+DVD] / 1600円 / SRCL-8201~2
Type-B [CD+DVD] / 1600円 / SRCL-8203~4
Type-C [CD+DVD] / 1600円 / SRCL-8205~6
通常盤 [CD] / 1000円 / SRCL-8207
アニメ盤 [CD] / 1300円 / SRCL-8208
Type-A CD収録曲
  1. 制服のマネキン
  2. 指望遠鏡
  3. やさしさなら間に合ってる
  4. 制服のマネキン(off vocal ver.)
  5. 指望遠鏡(off vocal ver.)
  6. やさしさなら間に合ってる(off vocal ver.)
Type-B CD収録曲
  1. 制服のマネキン
  2. 指望遠鏡
  3. ここじゃないどこか
  4. 制服のマネキン(off vocal ver.)
  5. 指望遠鏡(off vocal ver.)
  6. ここじゃないどこか(off vocal ver.)
Type-C CD収録曲
  1. 制服のマネキン
  2. 指望遠鏡
  3. 春のメロディー
  4. 制服のマネキン(off vocal ver.)
  5. 指望遠鏡(off vocal ver.)
  6. 春のメロディー(off vocal ver.)
通常盤 CD収録曲
  1. 制服のマネキン
  2. 指望遠鏡
  3. 渋谷ブルース
  4. 制服のマネキン(off vocal ver.)
  5. 指望遠鏡(off vocal ver.)
  6. 渋谷ブルース(off vocal ver.)
アニメ盤 CD収録曲
  1. 制服のマネキン
  2. 指望遠鏡
  3. 指望遠鏡~アニメ版~
  4. 制服のマネキン(off vocal ver.)
  5. 指望遠鏡(off vocal ver.)

乃木坂46 (のぎざかふぉーてぃしっくす)

2011年8月に「AKB48の公式ライバル」として誕生したアイドルグループ。グループ名の「乃木坂」は最終オーディション会場の「SME乃木坂ビル」、「46」は「AKB48より人数が少なくても負けないという意気込み」に由来する。総合プロデュースはAKB48同様、秋元康が担当。全国規模のオーディションにより、3万8934人の応募の中からスターティングメンバーとして33人が選出された。2012年2月にシングル「ぐるぐるカーテン」で待望のメジャーデビュー。オリコンウィークリーチャートで初登場2位を記録し、20万枚を超えるセールスを記録した。同年5月には2ndシングル「おいでシャンプー」、8月には3rdシングル「走れ!Bicycle」を発売し、ともにオリコンウィークリーチャート1位を獲得。12月に待望の4thシングル「制服のマネキン」をリリースする。


2012年12月18日更新