音楽ナタリー Power Push - うたパス「Listen with」特集 Vol.12 Kenta Koie（Crossfaith）
次世代のリスニングスタイル！チャットで広がるリスナーの間口
間口を広げようとする取り組みが大事
──先ほど海外ツアー時にスタッフからお薦めのアーティストを教えてもらったとのことでしたが、Crossfaithはこれまでに多くのバンドと競演されてきたと思います。その中で印象的だった方は？
アルバム「XENO」でもボーカルのベンジ（・ウェブ）に参加してもらったSkindredは音源も聴いてたんですけど、ライブを観たらすごいカッコよかったんですよね。それからBiffy Clyroってバンドもフェスで一緒になったんですけど、彼らはイギリスツアーのときにスタッフが教えてくれたんです。あとは初めてのイギリスツアーで観たLower Than Atlantisもよかった。ボーカルの歌い方に独特の訛りがあって、すごいUKっぽさがあるんですよ。音源は知ってても、ライブで聴くことによってそのアーティストの見方が変わるんですよね。「ライブでこれがしたかったからこういうテンポにしたんや！」っていうのもわかったり。やっぱりライブを観ないとわからないことっていうのはあると思います。だからこそ、リスナーの間口を広げる取り組みが今後大事になりそうですよね。
──音源だけでなく、ライブを観ることの重要性がより強くなっていると。Koieさんはライブパフォーマンスで意識している点は？
僕らの楽曲は基本ライブで演奏することを前提に作っていて、観客に生で聴いてもらって初めて完成するんです。ライブでは制作時を思い出しながら歌詞のメッセージ性を意識すること、あとはお客さんとのコネクションを大事にしていますね。
バンドにプラスとなることならなんでもやってみよう
──今年はアルバム「XENO」のリリースや国内初のワンマンツアーをはじめ、日光山輪王寺でのライブ（参照：Crossfaith、世界遺産・日光山輪王寺でライブ）、テレビ「スッキリ!!」の出演（参照：Crossfaithが「スッキリ!!」初登場、5人で1年ぶりパフォーマンス実施）などさまざまな動きがありました。振り返ってみていかがでしたか？
2014年はKazuki（G）が脳出血で活動できなくなったり、初めてバンドがバランスを失いかけているって感じたぐらい、波乱の年でした。でもそういう経験があったからこそ、2015年に「XENO」を発表したり、いろいろな活動ができたんだと思うんです。準備を整えてあとは新しいアルバムを引っさげてツアーするだけ、っていう状況まで持っていくことができたのでいい年になりました。テレビ出演も、より多くの人に観てもらったり、聴いてもらえるいい機会になったんじゃないかと。実際「Crossfaithが『スッキリ!!』出る!?」「地上波でめっちゃシャウトしてる！」ってバズったんですよね。ジャンル的にも一番テレビとは縁のなさそうなバンドだし（笑）。でもほかのラウドロックバンドがやったらタブー視されることも、俺らやからできるんじゃないのかなって思います。そういう部分に面白さを感じながらやってましたね。バンドにプラスとなることならなんでもやってみようって姿勢でやってきたら、チャンスに恵まれました。
──来年は国内・海外とも続々ツアーが発表されていますね。
来年はまだ行ったことのない国でも公演をやってみたいですし、目標としてはすべての国で自分たちがヘッドライナーとなるライブをやってみたい。なかなか難しいですし来年はどこまでいけるかわからないけど、できる限り回ってみたいですね。
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うたパス「Listen with」
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Crossfaith（クロスフェイス）
2006年11月にKenta Koie（Vo）、Terufumi Tamano（Programming, Vision）、Kazuki Takemura（G）、Hiroki Ikegawa（B）、Tatsuya Amano（Dr）により結成。2009年4月にリリースした1stアルバム「The Artifical theory for the Dramatic Beauty」が国内メタルコア、スクリーモシーンを活気付ける起爆剤に。その後「Warped Tour UK」「Sound Wave Festival 2013」「Download Festival 2014」「Reading / Leeds Festival 2014」など海外の大型フェスにも多数出演し、各国のメディアに取り上げられる。2014年10月にキャリア初となるシングル「MADNESS」をソニー・ミュージックレーベルズからリリースするが、2015年1月にKazukiが脳内出血の治療によりライブ活動を休止。サポートギタリストを迎えてライブ活動を行う一方で新曲レコーディングを実施し、9月にメジャー1stアルバム「XENO」をリリースした。同月のKazuki復帰後は世界遺産・日光山輪王寺でのライブや日本テレビ系「スッキリ!!」への出演など国内での活動も活発化。2016年には日本、ヨーロッパ、イギリスを含む世界ツアー「XENO WORLD TOUR 2016」を実施する。
ライブ情報
- uP!!!SPECIAL LIVE HOLIC vol.5 supported by SPACE SHOWER TV
- 2015年12月22日（火）
東京都 Zepp DiverCity TOKYO
＜出演者＞ Crossfaith / MY FIRST STORY
2016年1月12日更新
