auの定額制音楽配信サービス「うたパス」でソーシャル機能「Listen with」が展開されている。

「Listen with」はアーティストやタレントがセレクトした楽曲をユーザーがリアルタイムで聴きながらチャットができる機能。先日より「うたパス」および「KKBOX」アプリを通して「Listen with」イベントが開催されており、これまでにザ・チャレンジ、WEAVER、楠田亜衣奈、MACO、ゆるめるモ！、さかいゆうが出演し、ファンとのコミュニケーションを楽しんだ。

現在音楽ナタリーでは「Listen with」の特集連載を展開中。今回の特集には「Listen with」の第7弾に参加する井上苑子が登場する。自らを「共有したがり」だと言う井上に「Listen with」への思い、さらには最新シングル「だいすき。」の制作エピソードについて話を聞いた。

取材・文 / 三橋あずみ　撮影 / 笹森健一

私“共有したがり”なんです

──今「Listen with」の機能について説明を受けて、どんな感想を持ちましたか？

最近は音楽を聴くアプリもたくさんあると思うけど、みんなで一緒に同じ音楽を聴いて同じ時間を共有できるアプリはなかなかないと思うからすごくいいなと思いました。もし私がある有名人さんを好きだったとして、その人が聴いてる音楽、聴きたいですもん！「あの人、朝はどんな音楽聴いてるんやろ」とか思いますし。その人と一緒になって聴けるなんて、すごい幸せやと思います。

──ちなみに井上さんは、朝はどんな音楽を聴いているんですか？

最近ハマってるのは清 竜人25さんの「Mr.PLAY BOY…♡」ですね。この曲がすごい好きで、毎日この曲から1日を始めてますね。そう、今日たまたま友達に伝えてきたばっかりなんですよ！「この曲めっちゃいいから聴いて！」って！

──普段から自分の好きな音楽は友達にお薦めするんですか？

もう、めっちゃ言っちゃいますね！ 私“共有したがり”なんです。この曲以外も今日はいろいろプレゼンしてきました！ お弁当の時間とかに「ちょっと私のお薦めの曲聴いてもらっていい？」って、いきなりプレゼンし出すんですよ、私（笑）。

──（笑）。友達はどんな反応をするんですか？

いやあこれがありがたいことに嫌がられなくて！ 友達もめっちゃ知りたがってくれるんです。普段一緒にいる友達があまり音楽を聴かない子で、「音楽の選び方がわからないから教えてほしい」っていつも言ってて。だから自分もお薦めの曲を探すんですけど、何度かやってるうちに傾向がわかってきましたね。やっぱり女子高生は“わかりやすい曲”を好む子が多いのかなって。サビがドーン！ ってあって、キャッチーで聴きやすいっていうのは必須のポイントなんです。今日友達にお薦めして「めっちゃいい！」って言ってくれたのはBLUE ENCOUNTさんの「もっと光を」っていう曲ですね。この曲もサビがドーン！って来るんですよ。それがよかったみたいです。

──「Listen with」ではどんな曲をファンの方にお薦めしましょうか？

そうですね、「今流行っている音楽」っていうよりも、音楽を使って遊んでいるような「音楽の楽しさが伝わる曲」をお薦めできればいいなと思います。あと私、さかいゆうさんがすごく好きなんですよ。さかいさんがカバーした槇原敬之さんの「遠く遠く」を聴いて「めっちゃ素敵やなあ、アレンジがめちゃくちゃいいなあ」って思って。その曲は歌の表現力が詰まってる曲だと思うんで、そういう曲も聴いてほしいし……あとガガガSPさんとか。あの熱い感じ！ ガガガSPさんのやられてる、いわゆる“青春パンク”って、女子高生は普段なかなか聴く機会がないと思うんです。でも私は聴いてほしいんですよー！

スタッフ　ちなみにさかいさんは井上さんの前の回の「Listen with」に出演されます。

えーそうなんですか！ うれしい！

──井上さんのアカウントから参加できますよ。

いいですね！ 私もさかいゆうさんが聴く曲、聴きます。で、それを自分の回で言うかもしれない（笑）。「先週さかいゆうさんの『Listen with』に参加しててー」って！（笑）

ヒマで始めたツイキャス

──井上さんはTwitterを通してファンとのコミュニケーションを積極的になさっていますよね。Twitterをやる上で心がけていることはありますか？

「素でいる」っていうことですね。堅苦しい業務連絡みたいなつぶやきはしたくないなと思っています。自分自身Twitterをすごくよく見るただの女子高生だし、業務連絡みたいなツイートが流れてきてもサラッと読んで流しちゃうから……（笑）。あと「この人よう更新するけどおもろないな」っていう人……いるじゃないですか。いや、いたとするじゃないですか！（笑） そういう人にはなりたくないなって思うので「面白いと思ってもらえたらいいな」って思いながらつぶやいてますね。井上苑子がどういう人物なのかっていうことをTwitterで知ってもらえたらいいなって思います。もう、いまどきの子はTwitterばっかりですからね！ なんでもTwitterですーぐつぶやくから！（笑）

──井上さんと言えば、TwitCastingの視聴者数もすごく多いですよね。もともとは、どうしてツイキャスをやろうと思ったんですか？

それは……ヒマやったからですね（笑）。高1のときに上京してきて、そのタイミングでツイキャスを始めたんです。自分の周りでツイキャスがすごく流行っていたんですけど、その当時ってずっと話をしているような配信をされてる方が多くて。自分が聞いていて面白かったから「私もしゃべろう」って思って始めたんです。

──じゃあ、自分の歌を披露するために始めたわけではなかったんですね。

そうなんです。ツイキャスってそういうもんじゃないって思っていたというか。でも始めてみたら、私が弾き語りすることを知ってくれているTwitterのフォロワーさんから「弾き語りして！」ってリクエストが来るようになって、「ああそうか、やってみようかな」って。そうしたら毎回弾き語りをする感じになって、「今流行っているあの曲を歌って」って言われることが多くなったので「ツイキャスではリクエストをもらった曲の弾き語りをやろう」っていうふうになりましたね。そんな感じで続けていたら、観に来てくれる方が増えていきました。