音楽ナタリー Power Push - うたパス「Listen with」特集 Vol.14 秦基博

体感し、共有できる音楽空間

auの定額制音楽配信サービス「うたパス」で、アーティストやタレントがセレクトした楽曲をユーザーがリアルタイムで聴きながらチャットできるソーシャル機能「Listen with」が展開されている。先日より「うたパス」および「KKBOX」アプリを通して「Listen with」イベントも開催されており、これまでに数多くのアーティストがファンとのコミュニケーションを楽しんだ。

音楽ナタリーではイベントの実施に合わせて「Listen with」の特集連載を掲載している。14回目となる今回は、12月12日に「Listen with」のイベントを行った秦基博が登場(参照:セッション回顧のラインナップ、秦基博「Listen with」に出演)。イベント終了後にインタビューを行い、「Listen with」出演の感想や今年の活動、ニューアルバム「青の光景」などについて語ってもらった。

取材・文 / 高橋拓也

歴代コラボレーションを回想

──「Listen with」イベントに出演してみていかがでした?

みんなで一緒に音楽を聴いているような感じで楽しかったですね。タイムラインもものすごい早さで流れていって追いきれないぐらいで。これまでもTwitterとかSNSで会話するような機会はあったんですけど、チャットでユーザーの方々と交流するのはほぼ初めてでした。

──今回のプレイリストのテーマは「今までライブでセッションしたことのある曲」というものでしたが、改めてリストを見ると、いきものがかりやフジファブリックといった同世代の方から、スピッツやウルフルズといった先輩の曲まで実に幅広いセレクトとなっていて。

秦基博

けっこう前にコラボしたものも含めて振り返ることができましたし、同時に当時のステージの感覚も思い出しましたね。コラボするときってどの曲にするかお互い相談するんですけど、僕自身思い入れのある曲をやらせてもらえたことも多くて。リストもそういう曲がそろったなって感じです。ここまでたくさんの方とコラボしたこともそうなんですけど、並べてみるとバランスよく年代が振り分けられてるし、楽曲のジャンルもさまざまで自分でも驚きました。

──共演の際は年齢差による感触の違いはありましたか?

演奏するときは特に感じないです。コラボレーションに至るまでは先輩後輩みたいな関係はありますけど、そこにも特別距離を感じたわけでもなかったです。

音楽があって、そこに人が集まってくる

──「Listen with」のようなサブスクリプションサービスやSNSツールは増えてきていますが、秦さんは普段どの程度使用していますか?

こういうツールに触れる機会はあまりないですね。僕は音楽を聴くとき自分で調べることもあるんですけど、周りのミュージシャンやエンジニアさんにオススメを聞いて興味を持つことがあって。「Listen with」はそれと同じような感覚で音楽を紹介できる場所なのかなって思いました。音楽があって、そこに人が集まってくるのはいいですね。一緒にフレーズや歌詞を体感したあと、リアルタイムで感想を言うことができるというのも面白いですし。お互いの思いとか感じ方を共有できるっていうのはほかになかなかないですよね。

秦基博

──実際チャットでも「今回初めて聴きました」という書き込みもありましたし、中には楽曲に関する自身のエピソードを紹介してくれた方もいました。アーティスト自身も、自分の楽曲がどんなふうに聴かれているか知ることができますね。

今まで自分のファンクラブサイトのBBSで感想を見たり、直接リスナーの方から伺うこともありましたけど、こういう形でいろんな感想を聞けるのは、曲作りの参考にもなるし、いい機会と言えそうです。

縄文時代の遺跡は初めてでしたね

──今年の秦さんの活動を振り返ってみると、映画の主題歌をはじめCMやTV番組への楽曲提供も多かったですが、ユニークなものだとレキシさんとともに「あおもり縄文大使」に任命され(参照:秦基博&レキシ、世界遺産登録目指す「あおもり縄文大使」に任命)、三内丸山遺跡でライブを実施(参照:「長い歴史の1ページに」秦基博、三内丸山遺跡に歌声響かせた一夜)、ということもありました。

ライブに関してだと、今年唯一のワンマンが青森、三内丸山遺跡での公演だったのでとても印象に残ってます。復元された建造物を含め、こういった趣きのある会場で雰囲気を味わいながら演奏するっていうのは貴重な体験でした。

──三内丸山遺跡のように、特殊な会場でライブを行う機会はこれまでありましたか?

「世界遺産劇場」というライブシリーズに何度か出演して、城跡とか神社で演奏を行ったことはあるんです。奈良、飛鳥時代の古墳がある野外での公演もありましたけど……縄文時代の遺跡、っていうのは初めてでしたね。

──お客さんの反応や演奏中の感触も、普段とはまた違ったものになりそうで。

秦基博

それはありましたね。その場所ならではの空気感がありますし、場所自体も特別なので。三内丸山遺跡ではストリングスのカルテット編成で演奏するコーナーもあったんですけど、日が暮れていくシチュエーションに合うように全体の構成を考えました。すごく独特なライブになったと思います。ニューアルバム「青の光景」の初回盤付属DVDに三内丸山遺跡のライブも一部収録されているので、その雰囲気を味わって頂けるんじゃないかと。

──このほかに秦さんの楽曲が使用されたプラネタリウムのプログラムもありました(参照:秦基博の歌に合わせて流れ星を楽しめるプラネタリウム上映)。こちらはどういった経緯で実現したんでしょうか?

プラネタリウム会場のスタッフの方からお話をいただいて。僕もどの楽曲が合うかアイデアを出したり、プログラムの内容を聞いて打ち合わせに参加したりしました。星に関連していない楽曲でも、実際使用してみるとまた違った景色や歌詞の解釈が浮かぶようになって。

──今後も個性的なタイアップや活動のオファーが入りそうですね。

そうですね。あとは自分の演奏に合わせて、長澤まさみさんに「Sally」という曲(アルバム「青の光景」収録)の歌詞を朗読して頂く機会もありましたし。ギターを弾かせてもらったんですが、歌うのとはまた違った表現を試すことができたので、こういったコラボもまたやれたらいいなと思います。

うたパス

「うたパス」はauの定額制音楽配信サービスです。月額300円(税抜)(※1)で最新のJ-POPからアニソンやカラオケ定番曲まで、500以上の多彩なチャンネルから選び、聴き放題で楽しむことができます。

<キャンペーン期間> 2015年12月31日まで

2015年12月31日まで、「auかんたん決済(au ID)」での会員登録で60日間無料(※2)、「App Store」の「アプリ内課金」での会員登録で1カ月無料(※3)となるキャンペーン実施中!!

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※2. 初回登録時に限り60日間無料です。iPhone / iPadで「auかんたん決済(au ID)」をご利用の場合は、Webからの会員登録が必要です。

※3. 初回登録時に限り1カ月無料です。無料期間終了後は自動的に月額情報料がかかります。

※再生中の音楽を保存することはできません。

うたパス「Listen with」

アーティストと一緒に聴こう
アーティストとチャットを楽しもう

「Listen with」とは、有名人やアーティストと一緒に同じ音楽を聴きながらチャットができるソーシャル機能。アーティストが自身の曲、影響を受けた曲、好きな曲などを再生し、ファンはアーティストとチャットで会話が楽しめます。

※「うたパス」「KKBOX」アプリから参加する事が可能です。

秦基博(ハタモトヒロ)
秦基博

オフィスオーガスタに所属する、1980年生まれ宮崎県出身のシンガーソングライター。横浜を中心に弾き語りでのライブ活動を開始し、2006年11月にシングル「シンクロ」でデビュー。柔らかな声と叙情豊かな詞、耳に残るポップなメロディで大きな注目を浴びる。2007年9月に発表した1stフルアルバム「コントラスト」が支持を集め、2009年3月に初の東京・日本武道館公演を実施。2011年には自身3度目の武道館公演を全編弾き語りで成功させた。2013年10月に自身が選曲したセレクションアルバム「ひとみみぼれ」をリリース。そして2014年8月発表の3DCGアニメ映画「STAND BY ME ドラえもん」の主題歌「ひまわりの約束」は100万ダウンロードを超える大ヒットを記録し、10月発売の弾き語りベスト「evergreen」も今なおロングセールスを続けている。2015年7月に青森県の縄文遺跡群の魅力を伝える「あおもり縄文大使」に任命され、三内丸山遺跡での野外公演は4000人を動員。新曲「聖なる夜の贈り物」のミュージックビデオは縦型と横型の2タイプを同時発表し話題を呼ぶ。12月には全曲セルフプロデュースの5thアルバム「青の光景」をリリースした。

秦基博「青の光景」
2015年11月11日発売
アリオラジャパン/AUGUSTA RECORDS
初回限定盤 [CD+DVD]
4500円 / AUCL-192~3
通常盤 [CD]
3240円 / AUCL-194

2016年1月12日更新