音楽ナタリー Power Push - うたパス「Listen with」特集 Vol.13 AI

ママになったAIがベストな楽曲群をお届け

auの定額制音楽配信サービス「うたパス」で、アーティストやタレントがセレクトした楽曲をユーザーがリアルタイムで聴きながらチャットできるソーシャル機能「Listen with」が展開されている。「うたパス」および「KKBOX」アプリを通して「Listen with」イベントも開催されており、これまでにMACO、さかいゆう、flumpool、でんぱ組.inc、チャットモンチーらが出演し、ユーザーとのコミュニケーションを楽しんだ。

音楽ナタリーでは「Listen with」の特集連載を展開中。今回の特集では12月21日の「Listen with」イベントに登場するAIに話を聞き、SNSでのファンとの交流や、8月に第1子を出産し(参照:AI、第1子を出産「自分が産んだこと信じられない」)現在子育て中の自身について語ってもらった。

取材・文 / 鳴田麻未 撮影 / 上山陽介

みんながDJになれる時代

──「Listen with」は、有名人やアーティストが好きな音楽をかけて、それをユーザーと一緒に聴きながらチャットで盛り上がるというソーシャル機能です。

AI

もう、みんながDJになれる時代だなっていうのと、誰でもどこでも、海外の人までもこういう形でつながれるっていうのがすごいなあと思って。私がちっちゃいときはそういう機能まったくなかったし、どういう仕組みになってるのかいまだにわかんないですけど、みんなのところに行かなくてもつながれるっていうのは素晴らしいなと思います。

──今回のAIさんによる「Listen with」は、先日リリースしたベストアルバム「THE BEST」の収録曲を中心とした内容になると伺っています。なので、「THE BEST」という作品自体について話を聞かせてください。

今回は、まだ子供も小さいから、あんまりプロモーション活動ができなくて。だからこのタイミングでベストっていうのはありがたかったし、よかったなと思いますね。普通のアルバムだったらプロモーションしないと、みんなどんな曲が入ってるかわからなくて聴くまで至らなかったかもしれないけど、ベストならある程度知ってる曲が入ってたり、知らない人も手に取りやすかったりするから。

──収録された18曲は、「My Friend」のような初期のナンバーから「ハピネス」「Story」「Believe」といったヒットシングル、The Jacksonsや安室奈美恵さんとのコラボ曲群、アルバム収録のナンバーまで幅広い内容になっていますね。

なるべくみんなが聴いたことのある曲……シングルとか、MVがあるとか、ライブで盛り上がるとか、そういうのを入れました。選曲するとき、よく買われてる私の曲のランキングみたいなものをスタッフの人が出してくれて、自分でも「あーこんな感じなんだ」って初めて知って、そこからも選びましたね。

歌い方の変遷

──普段、ご自身の曲を聴き返すことはありますか?

ありますね。このベストを作ってるときもそうだし、ツアーがあるたびに絶対聴きます。あとは、たまに配信サイトとかで自分で自分の曲を買うので(笑)。

──えっ、購入まで!

AI

ひさしぶりに歌おうとすると、この曲はどういう感じで歌ってたかなって。聴いてみると、どういうふうに声が変わったかわかるし、微妙なところが気になって「今度のライブではこうしよう」と思ったりもするし。やっぱりその時々で歌い方がちょっとずつ違うんですよね。自分もどんどん育っていってるというか、昔は声の質感も歌い方も今と全然違いますね。

──具体的に言うと?

デビューした頃はR&Bテイストっていうか、声を張る感じじゃなくて穏やかにライトに歌ってたんだけど、ライブをやっていくうちに、ライブによってはこういう歌い方じゃ届かないなと思って。当時はクラブでばっかりライブしてたから、もうボコボコのマイクで、音もまったく聞こえない、しかもみんな酔っ払ってこっち見てないみたいな状況で。そこで聴かせるために叫ぶように張って歌うようになったんだけど、そしたらのどが潰れて、しゃがれてきて、一時期そういう声になって。で、そこからいい感じの歌い方もちょっとずつわかってきて、無理もしなくなり、今の歌い方に。そういうふうに今と当時を比べるためにも昔の曲を聴いたりしますね、いまだに。

──じゃあ「THE BEST」も、AIさんの歌声の変化に着目して聴いてみたら楽しいかもしれないですね。

そうですね。

SNSはみんながどう思ってるか聞けるところ

──AIさんはTwitter、Facebook、InstagramなどのSNSで積極的に自分の言葉を発信していますが、更新する上で心がけてることはありますか。

まあ、あんまりネガティブなことは言わないように、本気で疲れてるときは触れないようにしようっていう(笑)。見たファンのみんなに、楽しい、面白い、サイコー!っていう気分になってほしいから。テンション上がってるときとか、元気なときにやることが多いですね。

──それに対する反応も、今は簡単に知ることができますよね。SNSがない時代からアーティスト活動をされていますけど、あるのとないのでは心持ちが何か違いますか?

最初はちょっと心配もあったかな。周りの人から、大変だとかケンカになるとか、どうのこうの聞いてたので。誰をフォローした、フォローしないとか、いろいろあるじゃないですか。私の知り合いでも、SNSに何かアップしたあと、ずーっとケータイを見て反応を気にしてる人がいたの。どうなの? お前今、ごはん食べてるよ?みたいなね。そういうのを見てると、合う人と合わない人がいるんだろうなとは思うけど、私にとってはファンのみんなに会えないときに会える場所というか、しゃべれる場所というか、みんながどう思ってるか聞けるところ。だから、自分はすごくいいと思うし、今まで1回も「わー、これはダメだ」って思ったことないんですよ。

──なるほど。

AI

やっぱり、テレビに出たりとか、「結婚しました」とか「妊婦になりました」とか、そういうニュースのときはバーッと来るんですよお祝いが。で、いいことばっかりだったらうれしいけど、ネガティブなメッセージもあるんですよね。そういうのは大勢いるうちの1人だって思ってるけど、そう思えなくなったら、SNSは止めようって自分で決めてるんです。

──過剰に気にしないタイプってことですね。

そうそう。やっぱり、活動を休んでるときとか、新しい情報を言いたいときとか、そういうときに自分から人に伝えられる唯一のところだから。それは大事ですね。

──今回の企画はリアルタイムで人と音楽を共有するというものですが、このような生配信の場の経験は?

ニコニコ動画とかライブ中継をやったことはありますけど、こういうふうに自分自身で選曲して、それを操作してっていうのはないですね。しかも海外の人もアクセスするかもしれないって、すごい楽しみ。

うたパス

「うたパス」はauの定額制音楽配信サービスです。月額300円(税抜)(※1)で最新のJ-POPからアニソンやカラオケ定番曲まで、500以上の多彩なチャンネルから選び、聴き放題で楽しむことができます。

<キャンペーン期間> 2015年12月31日まで

2015年12月31日まで、「auかんたん決済(au ID)」での会員登録で60日間無料(※2)、「App Store」の「アプリ内課金」での会員登録で1カ月無料(※3)となるキャンペーン実施中!!

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※3. 初回登録時に限り1カ月無料です。無料期間終了後は自動的に月額情報料がかかります。

※再生中の音楽を保存することはできません。

うたパス「Listen with」

アーティストと一緒に聴こう
アーティストとチャットを楽しもう

「Listen with」とは、有名人やアーティストと一緒に同じ音楽を聴きながらチャットができるソーシャル機能。アーティストが自身の曲、影響を受けた曲、好きな曲などを再生し、ファンはアーティストとチャットで会話が楽しめます。

「Listen with」AI
開催日時:2015年12月21日(月)20:00~21:30[詳しくはこちら

※「うたパス」「KKBOX」アプリから参加する事が可能です。

AI(アイ)
AI

1981年アメリカ・ロサンゼルス生まれ、鹿児島育ちのR&Bシンガー。歌とダンスを本格的にレッスンするために10代でLAに渡ったのち、帰国して2000年にシングル「Cry, just Cry」でメジャーデビューを果たす。圧倒的な歌唱力やリアルな言葉でつづるリリック、普遍的なメロディで多くのリスナーを獲得。数々のヒット曲を発表し、2009年に発表したベストアルバム「BEST A.I.」はオリコン週間ランキング1位を記録する。2011年にEMI Music Japanに移籍し、同年12月に移籍第1弾シングルとして「ハピネス / Letter In The Sky feat.The Jacksons」を発表。「ハピネス」はその後5年連続でコカ・コーラのウインターキャンペーンソングに採用されている。2015年は8月に第1子を出産し、11月にベストアルバム「THE BEST」をリリース。2016年はベスト盤を携えて全国ツアーを行う。


2016年1月12日更新