LiSA|大注目の中でリリースされるソロデビュー10周年記念作 自分自身を壊して作り上げた11年目のLiSA

今の気持ちを掘り起こして書いた“手紙”

──いろんな新しい一面が見られる作品ですけど、最後の「Letters to ME」だけ少し毛色が違うというか、この曲だけ「変わらないLiSA」という感じがしたんです。

そうですね。

LiSA

──伝えたいことはきっと明確で、「10年歩んでここにたどり着きました。ありがとう」というシンプルな感謝ですよね。新たな表情がたくさん詰まったミニアルバムの締めくくりにこの曲を置くことは最初から決めていたんですか?

いえ、この曲も最後のほうに作った曲なんです。こんな、ずっとモンスターが出てくるような状態を楽しんで(笑)、だからこそ最後に自分の素の気持ちというか、素直な手紙が書けたような気がします。

──「Letters to U」という作品から始まって、LiSAさんはこれまでも手紙のような楽曲を節目節目でしたためてきましたけど、今このタイミングで書かれた手紙にはすごくグッときます。

私は本来「変わりたくない」と思う人間で、できることなら一生同じ人たちと一緒に生きていきたいんです。増えることも減ることも望んでいない。会社だったりバンドメンバーだったりファンの人だったり、出会う人たちがみんな変わっていく中で、大事な部分を譲らないように「変わらないように、変わらないように」と生きてきたんです。変わらざるを得ないタイミングはたくさんあって、いろんな別れを経験してきたけど、結果10年歩いてきたことでその選択が間違ってなかったと実感しているし、10年やってきたからこそ、そう言い切っても罪悪感がなかったというか。ちゃんと間違ってなかったことを証明できる10年だったので、やっと言葉にできました。最初は「Letters to ME」というタイトルやテーマもなく、10年で思ったことを書いてみたらこうなった、という感じですね。

──手紙をしたためるつもりじゃなかったのに。

はい。自分が今何を感じているんだろう?と気持ちを掘り起こしてみたら、こうなりました。

10周年の締めくくりではなく、11年目の始まりに

──ここから先さらに10年、またさらにその先とLiSAさんの歩みは続いていくと思うのですが、どうでしょう、今のところ圧倒的に楽しみなんじゃないですか?

はい。10年経って変わってきた、身体的な部分や年齢に伴うもの、それを30歳になる手前から意識して考えるようになったんですけど……今やっと次の10年をまた思い描けているような、ちょっと1つ抜けた感じはあります。雲の中から抜け出したなーという感覚はすごくありますね。

──やはり今作に見られる新しい一面が拡張していくのかな、と思いますが、それは間違いないですか?

そうですね。この「LADYBUG」という作品を10周年の締めくくりとして出すか、11年目の始まりにするのかを最初に考えたとき、どちらかというと後者だなと思ったんです。

──確かに、5周年の節目だった「LUCKY Hi FiVE!」は1年目の「Letters to U」からちょうど5年後の4月20日にリリースされましたけど、今作は11年目に入った5月のリリースです。発売日にはそういう理由があったんですね。

そうなんですよ。自分の中の雲が晴れた11年目の作品にしたかった。それはLiSAをやり続ける覚悟でもあるし、新しい人たちと新しいものを作る、そのうえで「何? この先も楽しみじゃん!」と思ってもらえるアイテムにしたかったんです。

LiSA