ドラマチックRPG「ヘブンバーンズレッド」と、アニメ「Angel Beats!」のコラボイベント第3弾が、12月27日より開催される。コラボシナリオはすべてKeyのクリエイター・麻枝 准の書き下ろし。第3弾の開催に合わせて「Angel Beats!」の劇中バンド・Girls Dead Monsterの楽曲も待望のサブスク解禁を果たす。
これを記念し、改めて「Angel Beats!」、Girls Dead Monsterの魅力と功績を振り返り、そして「ヘブバン」とのコラボにも迫る特集を展開。両作を手がける麻枝へのインタビューをはじめ、Girls Dead Monsterの歌唱を担当したmarinaとLiSAのインタビュー、ガルデモのメンバーに声をあてたキャスト陣のコメント、そしてGirls Dead Monsterと同様「ヘブバン」の劇中バンドとして登場し、リアルライブでも活躍するShe is Legendのインタビューなど、盛りだくさんのコンテンツをお届けする。
文 / 柳川春香
「Angel Beats!」&Girls Dead Monsterとは
2010年に放送されたオリジナルアニメ「Angel Beats!」。当時すでに「AIR」「CLANNAD」「リトルバスターズ!」といった“泣きゲー”の名手として知られていた麻枝 准が、初めて原作・脚本を手がけたオリジナルアニメだ。見知らぬ学校で目覚めた少年・音無が、ゆりと名乗る少女から「ここは死後の世界」「自分たちは神に抗い、その神の使い・天使と日夜戦っている」と告げられるところから物語が始まる。
アニメーション制作はP.A.WORKSが担当。学校を舞台にテンポよく繰り広げられるコミカルな会話劇がキャラクターへの愛着を育み、一方で徐々に明かされる彼らの抱えたシリアスな背景、そして理不尽な運命に抗おうとする姿が胸を打つ。放送から約15年が経つ今も、多くのアニメファンの記憶に残る作品だ。
そしてGirls Dead Monsterは、作中に登場するガールズロックバンド。歌唱はボイスキャストとは異なるシンガーが務め、初代ボーカル・岩沢の歌唱をmarinaが、2代目ボーカル・ユイの歌唱をLiSAが担当した。作詞作曲も麻枝自ら担当。1stシングル「Crow Song」は日本レコード協会にゴールド認定されるほどの大ヒットを果たし、全国ツアーなど作品外でも活躍した。「Crow Song」は2019年に開催された「平成アニソン大賞」でも2010年代ユーザー投票賞の1曲にも選ばれるなど、アニソン史に燦然と輝く存在だと言える。
※上記タイトルから合計16枚のCD楽曲が配信されます。
※Apple Music、Amazon、Spotify、YouTube Muxic、LINE MUSICなど多数のプラットフォームにて展開されます。
※プラットフォームにより配信開始時間に誤差がございます。予めご了承ください。
©VISUAL ARTS/Key Sounds Label
31Aキャストが選ぶ!ガルデモの好きな曲
- 楠木ともり
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「Alchemy」が好きです。本編の流れを含めてイントロのギターから滾るのですが、歌詞がとってもとっても大好きです。岩沢の印象が強い楽曲ですが、聴いている自分自身に重ねて勇気づけてもらえるフレーズが多く、がんばりたいときに聴きます。
- 前川涼子
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「Alchemy」です。歌い出しの“無限に生きたい”にぞくっとします。行ったり来たりしながら後半に盛り上がっていくメロディと歌詞が、満身創痍でも自分の人生を生きる覚悟を奮い立たせるようで、すごい曲です。
- 伊波杏樹
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当時、CDや譜面本なども買って追っていた身としては、どれかに絞るのがほんと難しいのですが、(ボーカルが岩沢の曲とユイの曲から)1つずつあげるのであれば「God Bless You」、そして「Morning Dreamer」は特に好きでした。どの曲もそうですし、「ヘブバン」での楽曲にも通ずる話ですが、何を見ていて、誰を、何を思いながら、匂いまでも感じることのできる歌詞や音楽がとにかく大好きです。
- 天海由梨奈
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「My song」「一番の宝物」が自分にとって大切で大好きな曲です。どちらの曲もアニメを観ていたとき、涙が自然に出てしまうというか。映像と歌と……すべてが尊いです。今でもたまに聴くとほろっとしてしまいます。「一番の宝物」に関しては第2弾コラボ時に岩沢さんverを聴くことができて、あのときの私に自慢したいです。10年以上経っても本当に色褪せない名曲ですよね。
- 芹澤優
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「一番の宝物 ~Yui final ver.」です! 10話を思い出すようなユイと日向の幸せそうなジャケからして、この雰囲気、笑顔の2人、泣ける!!!と思ってとても好きでした。この曲のサビのメロディが何年経ってもずっと心に残ってて、聴くだけで作品のこと、好きなシーンとかを思い出して胸がギュッてなります。「死ぬ」みたいな単語が麻枝 准さんの楽曲にはよく出てくるのですが、この曲も「ひとりでもゆくよ 死にたくなっても 声が聞こえるよ 死んではいけないと」このフレーズのまっすぐさ、正直さがすごく好きです。
- 古賀葵
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ガルデモの曲は名曲ばかりなので迷うのですが、やっぱり「ヘブバン」とコラボしてShe is Legend ver.にもなった「Crow Song」と「Alchemy」が好きです。「Alchemy」が流れ出したらあのセリフを真似して言いたくなっちゃうし、「Crow Song」は1回聴き出すとほんとに一生聴いていられます。SiL ver.と聴き比べてアレンジの違いを楽しんでます。食券が舞ってるところがリンクしてるのもほんとにありがとうございますです!!
「ヘブンバーンズレッド」とは
「最上の、切なさを。」をテーマに、ライトフライヤースタジオ×Keyが贈るドラマチックRPG。原案・メインシナリオ・音楽プロデュースを麻枝 准が手がけ、キャラクターデザインは「アトリエシリーズ」や「マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」にも参加したゆーげんが担当している。謎の生命体・キャンサーに支配され、人類が危機に瀕する地球を舞台に、“最後の希望を託された少女たち”の戦いを描く。
美しいグラフィックで描かれるフィールドを駆け、ターン制コマンドバトルでキャンサーを撃破する戦略性が魅力。シナリオはすべてフルボイスで展開され、コミカルな会話劇から徐々に明かされていくキャラクターたちのドラマは、楠木ともりらキャスト陣の迫真の演技も相まって涙を誘う。また主題歌・劇中歌においては現時点で20曲を超える楽曲をやなぎなぎが歌唱し、“最上の切なさ”を演出している。
さらに「Angel Beats!」におけるGirls Dead Monsterのように、「ヘブバン」にも劇中バンド・She is Legendが登場する。主人公の茅森月歌は伝説的ロックバンド・She is Legendの元ギター&ボーカル。キャンサーと戦うセラフ部隊に入隊し、第31A部隊の部隊長を務めることになった彼女は、同じく第31A部隊に入隊したメンバーと6人で新生・She is Legendを結成する。茅森月歌の歌唱はXAI、ツインボーカルの朝倉可憐の歌唱は鈴木このみが担当。She is Legendはこれまで2枚のアルバムをリリースし、今年出演した「Animelo Summer Live 2024」でも会場を熱狂させた。
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茅森月歌役 楠木ともり(クスノキトモリ)
第3弾となるコラボですが、今回の見どころはやっぱり……ハンバーーーーーグ!!!!!
というのは半分冗談ですが、楽しく力強く心残りを晴らします。大食い大会でもやるんですかね~。
あの“理論も知らないなんちゃって作曲家”も奮闘しますのでご期待ください◎プロフィール
1999年12月22日生まれ、東京都出身。主な出演作にTVアニメ「ソードアート・オンライン オルタナティブ ガンゲイル・オンライン」(レン役)、「チェンソーマン」(マキマ役)、「先輩がうざい後輩の話」(五十嵐双葉役)など。アーティストとしても精力的に活動中。
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和泉ユキ役 前川涼子(マエカワリョウコ)
以前のコラボで「Angel Beats!」の世界からきたメンバーが31Aと息がぴったりなのがかわいいし、今回もコラボならではのメタなギャグに思わず笑ってしまいます。今回もとあるメンバーの過去が新たに語られるので、必見です!
プロフィール
8月6日生まれ、神奈川県出身。主な出演作に「俺は全てを【パリイ】する ~逆勘違いの世界最強は冒険者になりたい~」(リーン役)、「弱キャラ友崎くん」(夏林花火役)、「ステラのまほう」(布田裕美音役)などがある。
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逢川めぐみ役 伊波杏樹(イナミアンジュ)
毎回誰が登場して、ストーリーがどのように展開されるのか、「Angel Beats!」ファンの1人としても、そして、逢川としてもどう絡んでゆくのかワクワクしております!!
どちら共々の魅力が存分に発揮されるシナリオにどうぞご期待ください!プロフィール
1996年2月7日生まれ。主な出演作にゲーム「龍が如く8」(不二宮千歳役)、舞台「『僕のヒーローアカデミア』The "Ultra" Stage」シリーズ(トガヒミコ役)など。声優のみならず舞台女優、アーティストとして幅広く活躍している。
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東城つかさ役 天海由梨奈(アマミユリナ)
見どころはもちろんすべてです! 今回も31Aとして「Angel Beats!」の皆さんとわちゃわちゃできて楽しかったです! 当時アニメを追っていた方たちにとってはそのときの想いがより満たされていく感覚を。「Angel Beats!」をまだ観たことないよという方には1つの物語として笑い、泣き、楽しんでいただきたいです。よろしくお願いします!
プロフィール
7月7日生まれ、神奈川県出身。主な出演作に「帝乃三姉妹は案外、チョロい。」(帝乃一輝役)、「株式会社マジルミエ」(槇野あかね役)、「空色ユーティリティ」(茜遥役)などがある。
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朝倉可憐役 芹澤優(セリザワユウ)
毎度新しいキャラクターが登場しますが、今回はあの人です!!! あの人と一緒にお料理したり戦ったり、今回はなんだかほのぼのシーンも多いような気がします! 個人的にカレンちゃんの新しい特技?そんな事できたの!?みたいなのが出てくるのですが、芹澤の特技が反映されているのか?まさか?と思ってニヤニヤしてます。そんなところにもご注目ください!!
プロフィール
12月3日生まれ、東京都出身。主な出演作に「黒岩メダカに私の可愛いが通じない」(川井モナ役)、「彼女、お借りします」(八重森みに役)、「MFゴースト」(北原望役)など。声優アイドルユニット・i☆Risのメンバーとして、またソロアーティストとしても活動中。
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國見タマ役 古賀葵(コガアオイ)
夢のコラボ再び!! 時を超えて作品を超えて、それぞれのキャラクターたちが生き生きと会話を紡いでゆく様をお楽しみいただければと思います。「ヘブバン」ならではの会話劇もありつつ、ガルデモの曲をみんなで歌ったり…「Angel Beats!」を当時観ていた者としても、本編では深掘りされなかったキャラクターのことをここで初めて知れることがあるのもとてもうれしいですし、また1話から観返しながらゲームを楽しんでほしいです!
プロフィール
8月24日生まれ、佐賀県出身。主な出演作品に「ひろがるスカイ!プリキュア」(キュアマジェスティ/プリンセス・エル役)、「かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~」(四宮かぐや役)、「mono」(霧山アン役)などがある。
開催期間:2024年12月27日(金)11:00~2025年2月2日(日)21:59
POINT
- 芳岡ユイ(CV:喜多村英梨)のSSスタイル「Stir Soul Song」、岩沢雅美(CV:沢城みゆき)のSSスタイル「Dreamlike Days」がガチャに登場
※岩沢/ユイのストーリー登場はありません。 - 関根しおり(CV:加藤英美里)のSスタイル「ぬくもりの記憶」を限定配布
- コラボ第1弾&第2弾ストーリーイベントも同時に復刻開催! SS入江、SSゆり、SSかなでもガチャに再登場
- 最大80連ガチャが回せるミッション、最大3000クォーツ/ライフストーン50個が手に入るログインボーナスも
INTRODUCTION
「唐突にファザー ~オカンとアタシと弟と、ずっとアルコール依存~」
綴る思いと響くメロディ。
大食堂で目を覚ました31Aは学園でゆり、かなでと再会する。
そこで出会った関根の心残りがバンド活動に関係すると知った一行は、
彼女と一緒に新曲を作ることになる。
31Aキャストが選ぶ!「Angel Beats!」名シーン
泣けるシーンはどれも素敵で選べないのですが、テストの回はニヤニヤしながら観てしまいました……(笑)。演出があまりにずるい。笑うこともあれば泣くこともある、この温度差が好きなんだと思います。
第12話でゆりが「人間ってのはね、たったの10分だって我慢できないものなのよ!」と言ってモニターを撃ち抜いていくところ。抱えてきた感情をぶちまけるように破壊した後に訪れたシーンは、言葉にできないほどグッときました。
第5話の椅子でぶっ飛ぶシーン。高松氏が脱いだらすごかったことは今でも脳裏に焼きついているし、大山くんの告白がたまらなかったうえに日向がとばっちりなのも最高だし、この曲が、笑いになることあるんだって感服しましたし、めちゃくちゃ笑って、このアニメ好きだーってなったことはよき想い出です。こんなふうに当時を振り返っていたらまた見返したくなってきました(笑)。
直井文人くんが関わるすべてのシーンです……! 特に好きなのは「意味のある人生」を考えたシーン、日向くんにトイレットペーパーの催眠術をかけようとするシーン。本当に笑いました。音無くんの前だけではより素直になれて年相応で、13話の卒業式では自分の気持ちをきちんと伝え「もう迷わない」と言い切った直井くんが大好きです………。
12話ラストのゆりっぺが弟妹たちと対話するシーン。ずっとカッコよくて強かったゆりっぺがやっと肩の荷を下ろせて床にへたり込んで紡いでいくセリフに感動しました。「もう十分だよ」って言われて泣き出すゆりっぺ、私も一緒に大泣きしたのを覚えてます。私も兄弟が多いので、もし自分が同じ経験をすることになったら、ゆりっぺのように強く戦っていけるのか……やっぱりゆりっぺはカッコいいなって、ゆりっぺが大好きでした。そんなゆりっぺの涙にはとても心動かされました。
「ヘブバン」にも通じているのですが、シリアスなシーンとギャグシーンの緩急が素晴らしいなと思います。思いっきり笑っていたのに、最後にはめちゃくちゃ泣いてしまっていたりというのがすごく気持ちがよくて、次の週までずっと頭の中に残っている…とにかくどのお話も夢中で観ていました。好きなシーンがありすぎて書き出すと文字数が足りないです。大人になっても楽しめる名作だと思います!!