このTAXIに乗ったら、目的地言ったのに目的地過ぎちゃうくらい「止まらないぜ!」って気合いの入った曲になっています。
8号車を乗せたら離さない的な!! ──ユースケ
新しい何かを見つけたくて。超特急にとっても
──ユースケさんは「TAXI」を聴いたとき、どう感じましたか?
自分らしいか?と言われたら、自分らしくはないかなと思うんです。でも、このタクシーに乗った方が僕に目的地を伝えるんだけど、その目的地を過ぎてしまうくらいに止まらない(笑)、そういう疾走感はすごく共感できる部分があって。歌詞に「黄色」と入っているところにも自分を感じられるし。サビも、一度聴いたら耳から離れなくなっちゃうメロディだなって思いました。
──映画「TAXI」シリーズへのオマージュも感じられるようなサーフロックですし、カッコいい曲ですよね。
自分のセンター曲って「バッタマン」「Burn!」みたいな盛り上げ曲から「FLASHBACK」のようなミドルバラードまで、振れ幅が広いなとは感じていて。その中でまた新しい自分の引き出しを作ってくれる曲なんじゃないかなって思いました。で、今回のセンター曲はメンバーそれぞれに「こんなパフォーマンスがしたい」と希望を出して、それぞれに振付師さんも考えて作っていけるんです。
──そうなんですね。
この曲に関しては、サビはみんなと一緒に踊れるものがいいなと。キャッチーなサビに対してはキャッチーに踊りたいんだけど、AメロBメロなんかはカッコいいパフォーマンスをしたいんです。そう考えて自分でいろいろと調べていく中で、気になったダンスがあって。その振付師さんに今回「TAXI」の振り付けをお願いしようと思っています。カップリング曲の中で最初に振り付けされるのが「TAXI」なんです。いろいろ考えたんですけど……新しい何かを見つけたくて。超特急にとっても新しい曲になるといいなって。みんなで楽しみつつ、パキッと見せられるダンスにできたらなあと思っています。
明日から僕は、自分のダンスをします!
──最近ユースケさんからダンスについての話を聞く機会が多いなと思うのですが……何か心境の変化があったんですか?
うんうんうん、いいよもうね、しゃべる!(笑) あの……超特急のメンバーのダンスはそれぞれに特長や個性、動きのニュアンスがちゃんとあるんです。けれど、僕にはその個性がないなって。やっぱり「ユーキがうらやましいな」とか憧れますし、8年間超特急をやらせてもらっている中で、僕は見つけたかったんです。自分の“いいクセ”を。ダンスに対してこのままでいいのか?と思って、引き出しを増やすために最近はダンス動画などを見ているんです。そして、明日から令和になるじゃないですか。(※取材は4月30日に実施)
──そうですね。
僕は自分の思うようなダンス……ユーキのバキバキ感だったりリョウガのしなやかさ、タクヤの身体で魅せるダンス、カイのダイナミックさ、すべて兼ね備えた神のようなダンスをしたいんです。もう、ゴッド。ゴッドダンスをしたい! 「何か1つあればいい」って思われるかもしれないけど、僕は欲張りだから、なりたいものになりたい! だけど、自分は自分でしかないから。だから、明日から僕は、自分のダンスをします!
──おお。
令和になった瞬間から変えようと。いいタイミングだなと思っています。時代が変わるときに「自分も変わりたい」と思ったし、8年ダンスをやらせてもらって……よく続いてるな、とも思うんですよ。いろんな挫折があったし。
──そうなんですね。
それでもメンバーが支えてくれているっていうのが一番にあるし、夢だって叶えたいからやり続ける。「メインダンサー」と言っている限りは、ダンスがうまくないといけないじゃないですか。何をもってうまいと言うかは人それぞれだとは思いますけど、例えばユーキのダンスを見たら、誰がなんと言おうと明らかにうまいって、僕は思うんです。じゃあ、自分はどうなんだと。
──それはユースケさんの自己評価だから、周りからの評価や見え方はまた違うと思いますよ。
いや、そうなの。それはそうだと思うんです。
──でも、ユースケさんは今の自分に満足していないってことですもんね。
そう。自分の表現、昔よりはよくなったかもしれない。でも自分は鏡を見て「なんでこんなに硬いの?」とか思うわけです。それはすごく悔しいなと思って。だから、自分は自分なんだって認めること。本当に心の底から「変わりたい」と思っている人間なら、行動に表れると思うんです。だから令和になる時代に、僕は、思考を変えます。
──なんだか、明日のユースケさんのダンスがめちゃくちゃ見たくなりました。
あはははは!(笑) でも、そんなに変わらないと思います。意識としての問題だから。
──でも「Hey Hey Hey」のダンス、これまでと少し違いますよね。変化の兆しを感じたから、ユースケさんのそういった意識が、もう表現に出ているのかもしれないですね。
本当ですか? そうか……。やっぱり、意識するだけでも人は変われるって、このインタビューで伝えたいです!
──ちなみにユースケさんが変わろうと思ったきっかけって、何かあったんですか?
「GOLDEN EPOCH」(昨年末のアリーナツアー)だと思います。「GOLDEN EPOCH」で、改めてダンスについて考えたんです。自分がやっているダンスは8号車からどう思われているんだろう、とか。
──そうだったんですね。でも、ダンスで表現することは楽しい?
それは楽しいです! もちろん楽しいですけど、ステージに立つまでの苦労だったり、ステージでうまくいかないなと思ったときには、自分を見つめ直す時間が必要だなって思います。
自分のセンター曲は、どんな気持ちでパフォーマンスしている?
堂々と、でも調子は乗らない精神でパフォーマンスしています。 ──ユースケ
ユースケのパフォーマンスの強み、いいなと思うところは?
ゴリラみたいな体力 ゴリラみたいなドラミング ──ユースケ
空気をぶっ壊して明るくさせる ──カイ
クセがないところ ──リョウガ
超特急の顔、パワー ──タクヤ
人間と怪物ほどの、クールとユーモアのギャップ!! ──ユーキ
変顔&超絶パワフルボーイ&奇声 ──タカシ
ユースケの好きなところを1つだけ挙げるなら?
面白いことを引き起こすところ ──カイ
困ったときに振ると、結果助かる ──リョウガ
常に優しい ──タクヤ
まっすぐなところ ──ユーキ
人思い ──タカシ
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タカシ meets 小さな光
「僕にとっての小さな光」
2019年6月9日更新