超特急|全員&ソロインタビュー 「7年目だから挑戦できた」最新作に刻まれた6人の“今”

リョウガ meets 激おこスティックファイナリアリティぷんぷんドリームわ~るど「オタクのデモです」

リョウガ
Self liner notes

ひと言で表すと混沌(カオス)です。最近はアニメなどの文化は世に広まっていますが、昔はオタクと言えば「キモい」、そういう立場だったわけです。オタクという立場の主張を、特徴的すぎる言葉といい意味で不安定な曲調で伝えている、そんな歌です。 ──リョウガ

Interview

ハチャメチャすぎて、さすがに「え?」みたいな(笑)

──リョウガさんのセンター曲、すごく異彩を放っていますね。

それぞれをイメージして作ってもらった曲なので、直接制作に関わっているわけではないんですけど……初めて聴いたときはハチャメチャすぎて、さすがに「え?」みたいな。「何が起きてるの?」と混乱しました(笑)。歌詞もねえ……内容を説明しますと、最近はアニメの影響力は大きく、SNSの普及もあったりでオタクの印象って変わってきていますけど、以前はアニメオタクは迫害の対象だったわけですよ。

──迫害(笑)。

リョウガ

「アニメ? オタク? キモい」みたいな。今となってはね、テノヒラクルーで流行りに乗ってるような人もいると思うけど、過去を忘れずに。オタクが生きにくい世の中に一石を投じるような内容になっているわけです……って、こうやって説明すると濃い内容の曲にも思えますけど、歌詞は相当ふざけていて(笑)。気のせいですかね? 「立体的すぎる」というワードが入っていて、もしや?と……。

──そう、「立体的すぎる」。リョウガさんの名言ですね。(※リョウガは2017年にゲスト出演したフジテレビ系アニメ特番で「(3次元の女性は)立体的すぎる」と発言し、共演者を絶句させた。参照:3次元に興味がない超特急リョウガ、フジテレビ系特番で2次元愛爆発

「迷」のほうの迷言ですけどね(笑)。

──曲調は超アップテンポなボカロ曲っぽいテイストがありつつ、某人気ゲームをイメージさせるような……。

ひと狩り行っちゃいそうなフレーズも入ってたりして(笑)。

──ディテールが凝っていますよね。

曲調もコロコロ変わって、情緒不安定な曲です(笑)。

──それをタカシさんが歌いこなしている、と。

ホントによく歌えたなと思いました。しかもこれ、ライブでやるんですよ? ライブを想像すると合いの手を入れられるところもけっこうあると思うので、早く披露してみたいですね。途中の演説パートとかどうするんだろうなあ。

──リョウガさんが「同志よ立ち上がれ」と力強く訴える演説、斬新でした。レコーディングはいかがでしたか?

一発OKだったんですよ。なので「これでいいの?」と少し心配したんですけど、過去の迫害の記憶を思い出しながら、言葉を強く胸に刻んで演説しました(笑)。

──パフォーマンスについては、現状どんなイメージをしています?

ふざける部分はふざけつつ、曲調がディープになる場面なんかはゴリゴリ踊りたいですね。目まぐるしく変わる曲調を体現するようなパフォーマンスになるのではないかなと思います。曲と同じように1回観たら脳裏に深く刻まれるような、まぶたに焼き付いて離れないようなダンスになったらいいなと思っています。

胸張ってオタクを名乗れる領域に行かなければ

──以前リョウガさんのモチーフ曲として作られた「超えてアバンチュール」も2次元愛をテーマにした曲で、この曲は今やライブの大定番曲になっていますよね。

リョウガ

まさかね、ライブの定番曲になるとは思っていなかったので、ありがたくうれしい気持ちはありますし、踊っていても楽しいです。だけどね、果たして今回の曲が定番曲になるのか?と考えると想像がつかないので(笑)、「超えアバ」とはまた違った立ち位置の曲になるんじゃないかな。

──「超えアバ」と比べて面白いなと思ったのは、2次元への逃避ソングだった「超えアバ」と違って、今回の曲では自分がオタクであることを肯定し、外へ向けて力強く発信しているんですよね。

曲も深くなっている分、自分もね……いや、オタクってホントにすごい領域の人たちなわけですよ。みんな軽い使い方をしてると思うけど、“道を極めし人々”なので。この歌を堂々と表現できる存在になれるように、僕も自らを「オタクです!」と胸張って名乗れる領域に行かなければと、使命感に駆られてます。

──なるほど。ではこの曲では、リョウガさんもオタクとしてのプライドを持って胸を張って?

そう。オタクのデモみたいな感じです。

──わかりやすいです(笑)。あと、「胸を張って」とはちょっとニュアンスがズレてしまいますが、特にステージ上のリョウガさんって“自称コミュ障”を感じないですよね。

そうですかねえ?(笑)

──そのあたりのギャップが面白いな、と思います。

なんですかね、自分が接したい相手に対しては不自由なくできているんだと思います。だけどホントに知らない人とか、接する必要のない相手とかには未だにフルで閉ざしてしまうので(笑)。

──リョウガさんが人見知りを発揮しないでいられる領域がある、ということなんですね。

そうなんですよ、自分の中のテリトリーがあるわけで。8号車やメンバーはその域の中なんですけど、それ以外はね、ちょっとうまくできなかったりしますね(笑)。

リョウガ
Question for RYOGA

自分のセンター曲は、どんな気持ちでパフォーマンスしている?

かなり自由にふざけまくっています☆
普段はシャイですが、センター曲中だけは堂々とッ胸を張ってッ仁王立ちッ そんな気持ちです。 ──リョウガ

Question for RYOGA & members

リョウガのパフォーマンスの強み、いいなと思うところは?

無し(^o^) ──リョウガ

しなやかな体躯 ──カイ

シュールさとセンス ──タクヤ

変顔 ──ユーキ

しなやかで、アイソレーションがめちゃうまい。変顔最強 ──ユースケ

トリッキーかつセクシーボイス ──タカシ

リョウガの好きなところを1つだけ挙げるなら?

反りが合う ──カイ

気が合う(一方的かも……) ──タクヤ

言葉なくても伝わる ──ユーキ

そばにいると笑える、元気になる ──ユースケ

イジってくれるところ ──タカシ


2019年6月9日更新