超特急|全員&ソロインタビュー 「7年目だから挑戦できた」最新作に刻まれた6人の“今”

ユーキ meets Play Back「心に訴えかけるような表現を」

ユーキ
Self liner notes

クールかつダンスナンバーになる パフォーマンスに注目してもらいたい楽曲。 ──ユーキ

Interview

ダンスを見せる立ち位置だし、見せられるような存在でありたい

──ユーキさんはこの「Play Back」を聴いて、まずどんなことを思いましたか?

シンプルに「カッコいい曲だな」と思いました。音をたくさん使った遊び心があって、間奏なんかはすごくダンスが映えそうだったので、ダンスで見せていくようなナンバーになるのかなって。

──曲の作り手も、やっぱりユーキさんにはダンスパフォーマンスを期待していると。

ユーキ

そういうことだと思います。超特急の中で僕はダンスを見せる立ち位置だと思っているし、しっかり見せられるような存在でありたいですし。

──現時点でパフォーマンスに関して思い描いているイメージは?

激しいダンスになりそうなイメージはあります。奇抜で激しいというよりは、ストレートに踊り狂って激しい、みたいな。

──「Beasty Spider」(「Dramatic Seven」収録のモチーフ曲)に続き今回もダンスに特化した曲になりそうで、その軸はやはりブレないんですね。

そうですよね。

──「しっかり見せられるような存在でありたい」というお話もありましたけど、ユーキさん自身、ダンスに関してのプライドを強く持っている感覚がありますか?

誰かに対してではなく、自分に対して意識している部分はあります。見てくれる人を魅了して、感動させたいんです。「この人のダンス、引き込まれるな」と思ってもらえるように踊りたいという気持ちはありますね。

──実際にユーキさんのダンスって、一目見ただけでユーキさんだとわかるくらいにスタイルがありますよね。

それが、自分では「スタイルがまだないな」と思っていたんですよ。だけど周りからは「ユーキのダンスはユーキだとわかる」と言われるので「ああ、自分はけっこうハッキリしたダンスを踊っているんだろうな」と今は思っています。それはいいことでもあるんですけど……強弱の“強”が際立って見えているのであれば、その逆も突き詰めたくなるというか。“弱”の見せ方もしっかりできるようになったら強いんじゃないかなと思う。

──なるほど。

昔からガツガツ踊っていたし、ライブとなるとやはりスイッチが入って気持ちが高ぶるから、限界超えるまで踊り尽くす、みたいな自分のやり方があったんですよ。もうどこまでも全力!みたいな。だけどダンサーには幅が必要だと思うので。プロとして活躍しているダンサーさんって必ずその人なりの長所があって、一目見ただけですごさがわかるレベルにいる。自分も早くその領域に行きたいですね。

情や気持ちって、見ている人に絶対伝わる

──ここ数年のユーキさんは振り付けや演出に携わる姿も見せてくれていますが、そういった中で自分自身何か変化したと感じることはありますか?

前々からやっていることはそんなに変わっていないんですけど、表立って何かを言うようになったことが一番の変化かなと思います。表立って言うと、いい意味で自分に圧がかかるんですよ。そうすると何事もより一層丁寧に、大切にしていかなきゃという姿勢になっていって。

──そうやって発信していくようになった動機やきっかけはあったんですか?

ユーキ

超特急をずっとやってきて、全部を知っているのはメンバーだけなので。メンバーにしかわからない超特急のストーリーもたくさんあるし、それはやっぱり自分が発信していきたいなって。もともと僕はダンスリーダー……その前はリーダーもやっていて、ずっと“そういう目”でグループのことを見てきているから。その視点は変えずに示し続けたいという気持ちはあります。そういうところで言うと、演出もセトリもそうですけど、外しちゃいけないところは絶対外したくない。フワッとさせたくないというか、意味のないことはしたくないんです。例えば「ずっと聴きたかった曲が聴けた」とか、何か1つでも8号車に持って帰ってもらいたいし、いい思い出を作ってほしいからこだわりがあったりだとか。あとはチープに見えない、品のいい面白さを極めていきたいな、とか。僕たちなりの世界観を見せたいですし、そういう意味で自分らしさ、超特急らしさにはこだわり続けて発信していきたいという気持ちがありますね。

──パフォーマンスに関して、今はユーキさん自身が振り付けをする、という選択肢もありますよね。今後、もっと手がける割合を増やしていきたいというような思いはあったりしますか?

作っているときはやっぱり楽しいです。「こういうふうにしたら伝わるかな?」と考えたり、わからなかったことが見えてくるような感覚もあって。「need you」(3rdアルバム「GOLDEN EPOCH」リード曲)なんかはホントに1つの作品を作るような気持ちで取り組んで……TAKAHIROさんと一緒にやらせてもらって、TAKAHIROさんの世界観も肌で感じつつ、自分なりの表現や自分のキャパみたいなところも知れたし。「僕ってけっこうエモいな」とか(笑)。

──自分の作るものが。

そう。僕の作るものってエモいんだなとか思いつつ(笑)、またチャンスがあれば。機会があれば積極的にやりたいなと思うようになりました。なので、そのための経験も積みたいんですよ。いっぱい身に付けて、いっぱいグレードアップして、もっとチャレンジ、ステップアップしていきたいと思っています。

──「身に付ける」というのは、ダンスのスキルだったり?

そうですね。スキルだったり表現方法だったり構成だったり、いっぱいあります。演出方法もそうですし。それと、自分の思いをもっとわかりやすく……言葉を汲み取ってもらえるような伝え方も身に付けたいなと思います。

──そういう作業って、やっぱりやりがいを感じます?

うん!「この人たちはこうすればもっとカッコよくなる、もっとブッ飛ぶ」とか、ニーズをキャッチして、振れ幅のある演出をしてみたいです。

──そうなんですね。

自分のグループを一番カッコよく見せる演出にはプライドを持っているので、そこはもちろんやり続けたいですよ。演出ってアーティスト思考とビジネス思考の中間を取る仕事というか、バランスを取ることがすごく必要なんですね。自分が“見せたいこと”と“できること”を考えて試行錯誤しなきゃいけない仕事だと思うんですけど、そんな中で僕は思い……情みたいな部分を大事にしていきたいんです。情や気持ちって、見ている人に絶対伝わると思う。だから超特急はここまで来れているのかな、と思ってもいるので。アーティストはそういう“気持ち”を絶対に忘れちゃいけないと思ってるので、そこを大切にしつつ……8号車の心に訴えかけるような表現を作っていきたいです。

──こうしてグループへの思いを伝えてくれるユーキさんの顔は、ステージの上やバラエティで見せるユーキさんの顔とはまた違ったものですよね。

まあ、まあそうですね(笑)。そこはふざけられないところというか、正面からぶつかっていかなきゃいけないところというか。どっちも素ですけどね、大切なものって気持ちが入るじゃないですか。そんな感じなのかなと思います。

ユーキ
Question for YUKI

自分のセンター曲は、どんな気持ちでパフォーマンスしている?

堂々と自信を持って、自分なりの世界観を持ってパフォーマンスしています! ──ユーキ

Question for YUKI & members

ユーキのパフォーマンスの強み、いいなと思うところは?

すべて ──ユーキ

雰囲気作り ──カイ

アクロバット ──リョウガ

圧倒的なダンス力 ──タクヤ

何をもってうまいとは人それぞれですが、ユーキは誰が見てもダンスうまくてバキバキ。と言える存在 ──ユースケ

アクロバットとパフォーマンス中の表情 ──タカシ

ユーキの好きなところを1つだけ挙げるなら?

可愛い ──カイ

感覚のままに生きているところ ──リョウガ

どこでも寝られる姿 ──タクヤ

負けず嫌いで真剣なところ ──ユースケ

飾らないところ ──タカシ


2019年6月9日更新