手拍子!静寂!MONOBRIGHT新作録音ライブで観客大活躍

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昨日8月14日、MONOBRIGHTが東京・新代田FEVERにてニューアルバムのレコーディングライブ「SHINZOU LIVE-RATIONS」初日公演を開催した。

観客と一体となってアルバムを作り上げた「SHINZOU LIVE-RATIONS」初日公演の様子。

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桃野陽介(Vo, G, Key)

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写真は「SHINZOU LIVE-RATIONS」初日公演の様子。

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このライブは彼らが10月10日にリリースする新作「新造ライヴレーションズ」をライブレコーディングという形で制作するために行われた。ライブの開演前にはJ-WAVE系「TOKYO REAL-EYES」のDJ、藤田琢己が登場して前説を務める。「今日の皆さんはMONOBRIGHTのメンバーとしてレコーディングに参加されるわけですから、腕組んで片足に体重乗せておとなしく観てるのは禁止です! そんなメンバーはいりません!(笑)」という言葉に笑いが起こるが、「ライブ中にはいろいろな指示が出ます。ハンドクラップとかコール&レスポンスとか、逆に『お静かに』というのも出ますので、必ず従ってください」と具体的な注意が始まると、フロアを埋め尽くした“メンバー”たちは真剣な顔で聴き入っていた。

そしてステージにメンバー5人が登場し、桃野陽介(Vo, G, Key)の「基本はいつものライブの感じで楽しんでもらえれば。ニューアルバム作るぞ、新代田!」という言葉とともにレコーディングライブがスタート。アルバム1曲目を飾るファンキーなインスト曲「FUNKTOPIA」から始まり、「E.Z.O.」「感情GUN, 薄情DIE」「DEEP TRICK」と新曲が次々と演奏されていく。「感情GUN, 薄情DIE」ではステージ上手側に現れた黒子が持ったパネルの指示と、瀧谷翼(Dr)のリズムに合わせて観客が「オーライ!」という合いの手を入れる練習が行われる。ひととおり練習が終わるといよいよ本番へ。力強いビートに合わせてオーディエンスのコーラスが響き渡り、見事な一体感を生み出していた。

続く「DEEP TRICK」のラストでは、エンディングの演奏をきれいに録るために「お静かにお願いします」というパネルが登場する。ヒダカトオル(Vo, Key, G)は演奏前に「絶対オナラとかしないでね!」と注意するが、桃野は「まあ、しちゃったら(音源に)入れるけど(笑)」と返し、ヒダカも「そしたらその人のパート名『オナラ』って入れるよ(笑)」と笑わせる。そうして始まった演奏のラスト、観客は笑いをこらえるようにして最後の一音に聴き入り、桃野の「ありがとうございます!」という声を合図に大きな拍手を送った。

オーディエンスがハンドクラップで参加した「ジャイアントステップ」「SHOUT TO THE TOP」が終わると、桃野は「だいたい要領わかってきたね?(笑)」とフロアに笑顔を向けつつ、今回のライブレコーディングの狙いを改めて語る。「ライブハウスで起きてること、ライブハウスでしか発見できない衝動、一緒に物を作ってるという感覚は、音楽の中でも一番うれしいことだと思うんです。そういうことをアルバムでもできないかな、と思って今回のライブレコーディングに至りました」と説明し、観客から拍手を完成を浴びる。そして「アルバムの最後の曲なんで、だんだん一緒に盛り上がっていこう!(笑)」と紹介した「旅立ちと少年3」へ。レコーディングという状況を忘れたかのような激しいパフォーマンスで、フロアを大いに盛り上げた。

続いては「もうみんな30代なので、大人の階段を昇っていこうと。そういう曲をやるコーナーです」という「大人の階段昇るコーナー」に突入。ヒダカトオルがメインボーカルを務める「おっさんによるおっさんのための曲(笑)」、「ゆあそう・びゅーちふる」で、会場を渋い雰囲気に染めた。次の曲「ウォークウォークウォーク」では、スペシャルゲストとして田渕ひさ子(bloodthirsty butchers)が出演。先日のbloodthirsty butchersとの対バンツアーで親交を深め、松下のリクエストにより参加を快諾したという彼女が、透明感のあるコーラスで楽曲の世界を彩った。さらに「ソシアル」では吉村秀樹(bloodthirsty butchers)がメンバーと同じ衣装で登場し、彼が作曲を務めた熱いミディアムチューンで濃厚なギターを聴かせた。

ライブレコーディングもとうとう終盤へ。フロアとステージがプリプロ音源を聴きながら、懸命のコーラス練習を乗り越えて挑んだ「アブラカダブラ」、さらに「ココロニー」の後、ラストチューン「ハートビート」に入る。「ライブへの思いを詰め込んだ曲です」と桃野が語ったこの曲でも、オーディエンスのコーラスが炸裂。この日一番の一体感に包まれたまま、本編が終了した。

アンコールでは出口博之(B)がアルバムの発売日や全国ツアー、試聴会などファンにはうれしい告知を次々と行い、会場をさらに沸かせる。その後は本編でうまくいかなかった曲を再び録り直すことに。やり直しとなったのは「ジャイアントステップ」「ACTION!」「アブラカダブラ」の3曲。桃野は「序盤の曲はやっぱり緊張してたのかな?」と振り返るが、「アブラカダブラ」のやり直しについては「俺たちのミスです! みんなに歌ってもらうのは2回目の繰り返しのところだけでした!」と平謝り。オーディエンスを交えて再び3曲が演奏され、今度は見事大成功となった。

最後には「これが本当のアンコールです! アルバムに入らない、本当の最新のナンバーを送ります」と桃野が叫んだ新曲を演奏。全14曲に協力したファンへ彼ららしいプレゼントを贈り、2時間半以上にわたるレコーディングを締めくくった。

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