「機界戦隊ゼンカイジャー スピンオフ ゼンカイレッド大紹介!」駒木根葵汰×伊勢大貴|スーパー戦隊のセンターは赤──そんな“常識”に真っ向から挑むスピンオフ

「センターは赤じゃなきゃ」と思っている人に
感じてもらえたら(伊勢)

──お二人が演じたキャラクターについても教えてください。

「機界戦隊ゼンカイジャー スピンオフ ゼンカイレッド大紹介!」

駒木根 介人はすごく素直で、常に“世界初”を目指しています。1つのことに向かって突き進んで、やり遂げる力がありますし、キカイノイドという得体のしれない生物を前にして心を許し合える人間は少ないと思います。なぜ彼がゼンカイジャー唯一の人間ヒーローに選ばれたのかを、視聴者の皆さんに伝えていきたいです。劇場版(「機界戦隊ゼンカイジャー THE MOVIE 赤い戦い!オール戦隊大集会!!」)が公開されてからはいろいろと……SNSでの感想を見たりしまして。

伊勢 (笑)

駒木根 観てくれた方々のコメントから、僕の表現したいことが伝わっていたんだとわかりうれしかったです。介人ならではの純粋さを、1年間貫いていきたいと思います。

「機界戦隊ゼンカイジャー スピンオフ ゼンカイレッド大紹介!」

伊勢 ゼンカイレッドはある意味、さっき話に出たような「センターは赤じゃなきゃ」と思っている人たちの思いを代弁するような役どころです。ゼンカイジャーが先に進むための“課題”になりたいという気持ちで挑みました。介人に「こんな価値観を持っている人間もいるんだ」と知ってもらったうえで、自分の目指すものを再確認してもらうための役割というか。この物語を通してゼンカイレッドも「本当に守りたいこと、やりたいこと」を考えさせられることになります。もし今も「ゼンカイジャー」に対して「赤じゃなきゃ」と思っている人がいるとしたら、ゼンカイレッドの変化から「大切なのは色ではなく、先頭に立って地球を守るヒーローとしての在り方なんだ」と感じてもらえたら最高です。

──役作りとしては“ザ・レッド”のようなイメージだったのでしょうか?

伊勢 それに、ちょっとヒールの要素を加えた感じですね。衣装は赤いレザージャケットに赤の靴、ストライプのパンツでまさに“ザ・レッド”。この革のグローブは、自分から提案させていただきました。スーパー戦隊の主題歌歌唱者の先輩方がはめていたイメージがあるし、かつての作品には多かったバイクに乗るシーンをイメージして。ちょっと昭和テイストも加えたかったんです。

人間っていいな!と思いました(駒木根)

──駒木根さんは、テレビシリーズの撮影ではスーツアクターさんとのお芝居が多いですよね。この作品ではキカイノイドたちが人間の姿になることから、人間態を演じた高木勝也さん、笹森裕貴さん、新田さちかさん、大橋典之さん、そしてゼンカイレッド役の伊勢さんと共演されましたが、やはり普段の現場とは違いましたか?

駒木根 めちゃくちゃ違いを感じました! 僕、すごかったですよね。

伊勢 うん。日傘に付いているレースの隙間から、僕たちのことを見てましたもん。

駒木根葵汰

駒木根 キカイノイドとのシーンでは、相手の目が動いたり、表情が変わることがないんです。でも人と対面していると、僕の発言に毎回リアクションしてくれるし、5人分の視線が僕に向くこともあるじゃないですか。だからすっごく緊張して、恥ずかしくなっちゃって。カットがかかった瞬間、スタッフさんに用意していただいた日傘に隠れていました。

──「最初はスーツアクターさんとのお芝居に慣れなくて……」という経験談はよく耳にしますが、駒木根さんは逆なんですね。

駒木根 そうなんですよ。キカイノイドに慣れすぎちゃって……。でもこの撮影が終わったとき、みんなが「1年間がんばってね」とプレゼントをくれたんです。人との絆を感じて、人間っていいな!と思いました。

伊勢 それはキカイ側の意見かもしれない(笑)。

駒木根 そうなんです、心がキカイ人間になりつつあるんですよね(笑)。

誠直也さんに「けがばっかりしていた」と聞いて…(駒木根)

──ここで介人の大好きな「世界初」にちなみ、ご自身の“世界初だと思う記録”を教えてください。

駒木根 やっぱり、スーパー戦隊のセンターで白!ってことじゃないですか?

伊勢 そうだろうね。あと、2日間でバック転をできるようになったのは世界初なんじゃない?

駒木根 そうなんですかね? 僕、今日バック転できるようになったんです。昨日20分くらい練習して、今日は1時間くらいアクション部の方に教えてもらいました。

伊勢 超絶早くないですか? 1時間20分でバック転できるようになったってことですよ!? しかもこの過密なスケジュールの中で練習してるんですよ?

──もともと器械体操の経験はあったんですか?

駒木根 まったくないです!

──けがをしたら一大事ですし、スタッフさんに練習を止められなかったのでしょうか。

伊勢 僕はそういう空気、あるなと思いましたよ?

駒木根 (笑)。もちろんすごく大事にしていただいていることもわかっています! でもアクション部の方たちも熱心に、安全に配慮して指導してくださるので。それに僕も、撮影以外に何かできることをしたいなと思って……。それこそ「全力全開!」のキャッチフレーズのように、撮影外でも全力でいたいんです! もしバック転ができるようになったところを監督たちに見せられれば、本番でもやらせてもらえるかもしれませんし。あと誠直也(「秘密戦隊ゴレンジャー」アカレンジャー役)さんに「昔はけがばっかりしていた」と聞いて、僕もそれくらいの気合いでやりたいなと思ったんです。

伊勢 あくまでそれくらいのガッツで、ってことだよね!(笑)

駒木根 はい、もちろんけがはしないのが一番なんですけど!(笑) 昔からスーパー戦隊を好きな方々に、そういう昭和の男らしさみたいな部分も見せたいんです。……今日、勝也さんもすごく練習してましたよね?

伊勢 バチバチにやってた!

──ジュランの人間態を演じる高木勝也さんは、ファンの間では「仮面ライダーアマゾンズ」キャストとしても知られている方ですよね。

「機界戦隊ゼンカイジャー スピンオフ ゼンカイレッド大紹介!」

伊勢 はい。勝也さんは強面ですし、体も大きいから、すごい迫力でした(笑)。僕の“世界初”は……主題歌歌手がレッドに変身したのは初めてだと思います。今まで歴代レッド兼歌唱者の先輩は、「超獣戦隊ライブマン」の嶋大輔さんや、「高速戦隊ターボレンジャー」の佐藤健太さんがいらっしゃいますけど。あとファイナルライブツアーに出た主題歌歌手も僕が初めてだったと聞いています。でも難しいですよね、世界記録ではなくて世界初ですから。もう、スーパー戦隊で主演しながら仮面ライダーにレギュラー出演するしかないんじゃない?

駒木根 ははは、本当に世界初って簡単じゃないですからね。介人はそんな途方もないことに挑戦しつつ、あんなに熱心なのがすごいと思います。僕も感化されたので、1年を通して何か“世界初”を達成したいです。

夢を全部叶えるような気持ちで(伊勢)

──最後に「ゼンカイレッド大紹介!」を楽しみにしている方々に向けて、メッセージをお願いします。

左から駒木根葵汰、伊勢大貴。

伊勢 ゼンカイレッドとして出演させてもらえて本当にうれしいです。うれしい以外の言葉が見つからないくらい、撮影も楽しませていただきましたし、自分の夢を全部叶えるような気持ちで挑みました。本当に皆さんに感謝しています。またこうして出演させていただけたのも「(獣電戦隊)キョウリュウジャー」「トッキュウジャー」「ニンニンジャー」に歌手として携わらせてもらえたからだと思ってます。ゼンカイレッドの巻き起こす物語を楽しんでいただきつつ、成長していくゼンカイザーを目撃してください。また今回の話では、ガオーンの“人間味”もすごく出ているので、注目していただけたら。僕の変身シーンではあるオマージュも盛り込んだので、そこもチェックしてほしいです。

駒木根 この作品には、ヒーローには何が必要なのか、外見だけでヒーローはできるのかといったメッセージが込められています。人間バージョンのキカイノイドたちも観られるので、ぜひ皆さんTELASAに登録して楽しんでください!

伊勢 うん! 僕のお母さんにも、やり方を教えます!

駒木根 (笑)