映画ナタリー PowerPush - ナタリー×「龍三と七人の子分たち」
ジジいいね! 龍三と七人の応援団
EXILE / 三代目 J Soul Brothers NAOTO編
龍三たちみたいにチャーミングなジジイになりたい
──NAOTOさんが藤さんと同じぐらいの年齢になったとき、どういうジジイになってますかね。
今は時間がなくてできないこと、例えば、世界を旅したり、本や映画にどっぷり浸かる日々を過ごしたり、そういうことをやっていたいです。でも、何よりも龍三たちみたいにカッコいいジジイになるのが目標ですね。いい年の取り方をして。それと、僕は服も好きなので、藤さんみたいにビシッとスーツを着こなせるジジイでありたいし、ジジイなりに似合うファッションをしていきたいと思います。龍三たちを見習って、カッコよくもあり、どこかチャーミングなジジイになりたいですね。
──ちなみに、一龍会の中だと誰のファッションが好きですか。
ファッション的には早撃ちのマックですね。出てきた瞬間「内田裕也さんだ!」って吹き出しちゃいましたよ(笑)。もちろん龍三もかっこいいですね。あと、ストライプのパンツにボーダーのセーターを持ってくる「若頭のマサ」の絶妙なファッションセンスも好きです。下は縦線、上は横線って相当なおしゃれ上級者ですよ(笑)。キメキメなマックと違って、マサの力が抜けたスタイルもいいなと思いました。
これからは「三代目親分のナオト」を名乗ろうかな
──NAOTOさんは三代目 J Soul Brothersでリーダーを務めていますが、龍三のリーダーシップに対してどう感じましたか。
「俺が親分だ!」という感じではなく、全員のことを優しく見守る親分ですよね。背中で語るみたいな。人情というか、人柄でみんなが付いていっているように僕には見えました。
──NAOTOさんはどんなリーダーなんでしょうか。
自分で自分のリーダーシップについて語るのは恥ずかしいんですが……初めの頃は、リーダーであることをすごく意識して肩に力が入っていました。でも、最近は意識しなくなってきたんです。みんなと信頼関係を作ることが大事なので、すごく幼稚な言葉になってしまいますけど、仲良くするようにしていますね。一緒に食事に行ったりする日常の中から、信頼関係が生まれるんじゃないかと思って。残念ながら龍三みたいに激渋な感じのリーダーではないです。
──「五寸釘のヒデ」みたいに、別名を持つメンバーはいますか?
基本的に、皆さんが知っている呼び名でお互い呼び合っているんですけど、もし何か付けるとしたらEXILEのSHOKICHIに「目力のショウキチ」って付けたいですね(笑)。とにかくものすごい目力なんで。僕が所属しているグループには「三代目」なんて付いているから、リーダーという言い方をやめて「三代目親分のナオト」にしようかな(笑)。
──その場合、若頭が誰か気になるんですけど。
リーダーが2人いる体制なんですが、一緒にやっているNAOKIが僕よりも1歳下なので、僕が親分でNAOKIが若頭ですね。実際は家族に例えることが多いんですよ。僕がお父さんで、NAOKIがお母さんです。見た目からは想像がつかないと思うんですが、NAOKIは意外とお母さん的要素が強いんですよ(笑)。
ダンスのときもどこか演じている部分がある
──NAOTOさん含め、EXILE、三代目 J Soul Brothersの皆さんは演技にも積極的に取り組んでいる印象ですが、歌やダンスと共通点はありますか?
別物なんですけど、それでもやっぱりダンスをやっているときもどこか演じている部分があると思うんです。ダンサーとしての自分に入っていくというか、ちょっと悦に入っている感じなんで。しかも、この曲は攻撃的にとか、この曲は自分を閉じ込めた表現をするとか、曲によって全然違ってきたりしますし。役者に例えるなら作品によって役柄が違うということになるのかなと思います。なので、演じているということでは通ずる部分もあるなと感じていますね。とはいえ、お芝居とダンスは、アプローチや表現の仕方がまったく違います。僕はまだお芝居のキャリアがそんなにあるわけじゃないので、毎回新鮮な気持ちで楽しんでやらせてもらっています。
──今はバラエティ番組のMCにも挑戦されています。
最初はどうしていいのかまったくわかりませんでした。一番丸裸な自分をさらけ出さないといけない仕事ですね。ダンスもお芝居も演じているわけですけど、バラエティに出るときはイチ個人として出ている感じなので、楽しくてやりがいを感じながらも、怖い面もあるなと思っています。バラエティ番組に出られている方たちのことを見る目が変わって、改めて尊敬の念を抱きました。
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「龍三と七人の子分たち」 2015年4月25日 全国公開
70歳の高橋龍三(藤竜也)は、「鬼の龍三」と呼ばれおそれられていた元ヤクザの組長。ある日、オレオレ詐欺に引っかかったことをきっかけに、元暴走族で構成される「京浜連合」と因縁めいた関係になる。詐欺や悪徳商法を繰り返す「京浜連合」にお灸を据えるため、博打好きの兄弟分「若頭のマサ」(近藤正臣)や寸借詐欺で生活する「はばかりのモキチ」(中尾彬)、戦争に行ったこともないのに今でも軍服に身を包む「神風のヤス」(小野寺昭)、ほかにも「早撃ちのマック」「ステッキのイチゾウ」「五寸釘のヒデ」「カミソリのタカ」という異名を持つ仲間たちと「一龍会」を結成。次々に「京浜連合」の活動を妨害していくが……。
スタッフ
監督・脚本・編集:北野武
音楽:鈴木慶一
キャスト
龍三親分:藤竜也
若頭のマサ:近藤正臣
はばかりのモキチ:中尾彬
神風のヤス:小野寺昭
早撃ちのマック:品川徹
ステッキのイチゾウ:樋浦勉
五寸釘のヒデ:伊藤幸純
カミソリのタカ:吉澤健
京浜連合ボス・西:安田顕
京浜連合・北条:矢島健一
京浜連合・徳永:下條アトム
龍三の息子・龍平:勝村政信
キャバクラのママ:萬田久子
マル暴の刑事・村上:ビートたけし
毎週更新!カウントダウン・インタビュー
- ナタリー×「龍三と七人の子分たち」
- EXILE / 三代目 J Soul Brothers NAOTO
- 芸人 大久保佳代子
- マンガ家 清野とおる
- Dream / E-girls Aya
- 監督 北野武
EXILE / 三代目 J Soul Brothers(エグザイル / サンダイメジェイソウルブラザーズ)
NAOTO(ナオト)
1983年8月30日、埼玉県生まれ。20代はじめにダンス修行のため渡米し、ロサンゼルス最大規模のダンスイベント「CARNIVAL」などに出演する。帰国後、浜崎あゆみやAI、BENNIE Kらのバックダンサーを務め、2007年、二代目J Soul Brothersに加入。本場仕込みのダンスが認められ、2009年、EXILEにメンバー入りし、2010年からは三代目 J Soul Brothersのリーダーを兼任している。また役者としても活動し、ドラマ「フレネミー~どぶねずみの街~」で主演を務め、田中光敏監督「サクラサク」では、緒形直人ら実力派俳優と共演を果たした。現在、情報番組「バイキング」の火曜MCを担当。3月25日には、EXILEのニューアルバム「19 -Road to AMAZING WORLD-」がリリースされる。
2015年4月21日更新