デジナタ連載 「息をひそめて」萩原利久インタビュー|蛍光灯の色も現場そのままに!4K有機ELビエラで味わう多摩川沿いに暮らす人々のささやかな日常

Huluオリジナル「息をひそめて」の配信が4月23日にスタートした。「わたしは光をにぎっている」「静かな雨」の中川龍太郎が監督を務め、「まともじゃないのは君も一緒」の高田亮とともに脚本を担当した本作は、2020年春の多摩川沿いを舞台とする全8話のオムニバスドラマ。コロナ禍を生きる人々として、夏帆、斎藤工、石井杏奈、長澤樹、村上虹郎、安達祐実、横田真悠、蒔田彩珠、光石研、三浦貴大、瀧内公美、小川未祐らが出演する。

映画ナタリーでは、第2話「帰りたい場所が、ずっとなかった」で石井や長澤と共演した萩原利久にインタビューを実施。パナソニックのテレビ「4K有機ELビエラ」で同作を鑑賞してもらいながら話を聞いた。また緊急事態宣言中の過ごし方、いつも救われているという芸能界の友人に関するトークも!

取材・文 / 小澤康平 撮影 / 清水純一

Panasonic「4K有機ELビエラ」

Panasonic「4K有機ELビエラ HZ2000」

4K有機ELビエラに採用される有機ELパネルは、プラズマテレビと同じく「自発光方式」。1画素単位で輝度を制御し、映像本来の「黒」を再現。これにより実現した液晶パネルを大きく上回るコントラスト表現によって、まるで目の前に広がる光景のように映像を楽しむことが可能に。最新の4K有機ELビエラは、プラズマテレビで培った自発光のパネル制御技術を応用した有機ELビエラ独自のパネル制御技術「Dot Contrastパネルコントローラー」を採用しており、4K映像を最大限に味わうことができる。また、テレビ上部に上向きに搭載された「イネーブルド スピーカー」が天井から音が降りそそぐ立体音響を実現し、映画館のような臨場感ある音を再現。

※取材時に使用したテレビはHZ2000シリーズ(生産終了品)です。

「ダークナイト」をこの画面で観たい

──萩原さんは現在22歳ですが、普段テレビは観ますか?

よくテレビ離れと言いますけど、僕はテレビっ子です。動画配信サービスに手を出したのはわりと最近で。

──普段はどんな番組を?

萩原利久

小さい頃からずっとバラエティが好きです。小学生のときは「はねトび(はねるのトびら)」が大好きで、今は「水曜日のダウンタウン」「テレビ千鳥」をよく観てます。

──家ではどんなテレビをお使いですか? このテレビは65v型なんですが。

家のはこれより全然小さいです。と言うかこのテレビがでかい! ここに座ってみて、いいなあと思いました……大きいっていいんですね。

──今日はこのテレビを使って、Huluオリジナル「息をひそめて」を観ていただきます。萩原さんが出演している第2話「帰りたい場所が、ずっとなかった」を再生しますね。

「帰りたい場所が、ずっとなかった」あらすじ

Huluオリジナル「息をひそめて」より「帰りたい場所が、ずっとなかった」。

農業大学で畜産を学ぶ高岡七海(石井杏奈)は寮生活を送っている。コロナ禍により寮生の多くは実家に戻ったが、母親が再婚したために実家の居心地が悪い七海は寮暮らしを継続。七海と同い歳の八村陽平(萩原利久)もまた、実家にいる祖母への感染を警戒して寮に残っていた。ある日、河原で暇を持て余していた七海は、筒井涼音(長澤樹)という中学3年生の少女に声を掛けられる。両親の仲が悪いため家に帰らず、友達の家を転々としている涼音を、七海はこっそり寮に連れ帰る。

うわーきれいですね! 僕はタブレットで「息をひそめて」を観たのですが、このテレビのほうが現場の色がそのまま映っています。そうそう、寮の中はちょっと薄暗くて、蛍光灯の色が本当にこんな感じでした。

──テレビ上部に上向きにスピーカー(イネーブルドスピーカー)が搭載されているので、音が天井に反射して降りそそぐように聞こえると思います。

最近行った知り合いの家にこれくらい大きなテレビがあって、外付けのスピーカーを部屋のいろいろなところに置いていたんですが、そのときの音に近い感じがします。音が立体的に聞こえるのがうらやましくて、映画館に近い環境って実は家でも作れるんだと、設備に興味を持っていたんですが……このテレビいいですね(笑)。

──映像を体感している感覚になりますよね。

Huluオリジナル「息をひそめて」を鑑賞する萩原利久。

同じものを観るにしてもやっぱり変わってきます。小さい画面だと、僕はちょっと流し見になってしまうときがあって。でもここに座ってこう観たら、ほかに意識の行きようがない。あっという間に2時間経っちゃうだろうなと思います。

──観てみたい映画はありますか?

「ダークナイト」をこの画面で観たいです。家でたびたび観てるんですが、ここまで大きな画面では観たことがないので。

──クリストファー・ノーラン監督作の迫力も堪能できると思います。

ですよね。家で映画を観る環境を整えたいという気持ちがあっても、何を買えばいいかわからないし、知識がないと難しいと思うんです。部屋を暗くすればいいというわけでもないですし。でも、このテレビ1つで解決感あるなと思いました。家にいる時間が充実しますし、今の世の中にもってこいですね。これを知ったことによって持ってる人がうらやましくなってきました。誰かくれないかな(笑)。

最初の緊急事態宣言はアニメで乗り切りました

──自粛期間中はどのように過ごしていましたか?

当たり前ですが、ちゃんと家にいました。スポーツ観戦が好きなんですが、それが観られないのが一番しんどかったです。自粛前から存在していた家での時間がなくなってしまって。

──ご自身でスポーツをするのも好きですよね?

好きです。

──自分ですることもできなくて、観ることもできないと。

どうしようとなって、初めは何もすることなくただ時間が過ぎていたんですが、アニメを観始めました。それまであまりアニメは観ていなかったんですが、一気にハマっちゃって。最初の緊急事態宣言はアニメで乗り切りました。

──ちなみにお気に入りのアニメは?

萩原利久

「進撃の巨人」「はたらく細胞」「彼方のアストラ」とかですかね。新しい趣味が見つかってうれしいです。

──芸能界ではいろいろな方と交流しているイメージがあるのですが、人と会えないことはつらくなかったですか?

自粛前は休みがあったらすぐにどこかへ行くタイプで、週に2、3回会う友達もいました。頻繁に会ってこそ、みたいに考えていたんですが、意外とそうでもないことに気付きました。よく会ってた人と1年に1、2回しか会わなかったんですが、仲が悪くなることはもちろんないし、変わらないなと。自粛前は過度に会いすぎていたと言うか、会うことに固執していたのかなと思ったんです。生活のバランスがよくなりましたし、友達と会ったときの時間も前より豊かになっている気がします。なので思ったよりしんどくなかったですね。

──オンライン飲み会はしましたか?

流行り出したときに「画期的だ!」と思ってやってみたんですが、想像と違って。やっぱりお酒の場が好きなのかなと思いました。やめどきもわからないし、画面越しに沈黙が生まれたりすると、どうしようみたいな(笑)。結局1回きりでした。