ストリーミングサービスMUBIにて2021年度の最高視聴数を記録した「Shiva Baby」が、邦題「Shiva Baby シヴァ・ベイビー」として2026年2月27日より全国公開されることが決定。あわせてティザービジュアルと場面写真1点が解禁された。
「ボトムス ~最底で最強?な私たち~」で知られるエマ・セリグマンの長編監督デビュー作となった本作。ユダヤ教の葬儀後に行われる喪に服す期間“シヴァ”を舞台とし、自分の価値や将来に不安を抱く大学生が、自己崩壊の危機に直面する数時間の出来事が描かれる。大学卒業を目前に控えたダニエルは、誰が亡くなったのかも知らされないまま親戚のシヴァへと参列。故人宅では幼なじみで元カノのマヤが法科大学院に合格したことで賞賛を受ける一方、パッとしない進路や容姿の変化について親類たちから詮索されたダニエルは次第に身の置き所を失っていく。そんな中、数時間前に会ったばかりのパパ活相手・マックスが実業家の妻と赤ん坊を連れてシヴァに現れ、ダニエルはショックを受けるのだった。
セリグマンは本作について「家族、伝統、自立と格闘する若い女性の物語」「もっと重要なのは、自分の性的パワーに思っていたほどの影響力がなく、そして自尊心は性的に認められることでは築けないということを若い女性が突きつけられた時に感じる苦い現実です」と語った。また制作の着想を得たきっかけについて、「閉鎖的なユダヤ人コミュニティで育った私は、何度もシヴァに参列していました。そのたびに私はお葬式を面白がったものです。なぜなら誰かが亡くなったばかりだというのに、人々はベーグルを食べ、不平を言い、子供を見せびらかし、おせっかいな質問をして、個人的な境界線を踏み越えてくるからです。私はこのコントラストが好きで、“大人になる物語”にこれほど完璧な舞台はないと思いました。家族の行事は最大限の愛と温かさで満たされることもありますが、世代間の違いによって、非伝統的、もしくはまだ世に存在しないキャリアの方向性や自分の逸脱性について、私たちに疑問を抱かせることもあります。私は、最も深い不安のシンフォニーに直面するような環境に、ダニエルを置きたいと考えました」とつづる。そして「『Shiva Baby シヴァ・ベイビー』を観た若い女性たちが“矛盾して窒息しそうなプレッシャーのなかにある自分たちを誰かが見てくれている”と感じてくれたらうれしいです。そして何よりも、ダニエルの物語を観てユーモアを感じ、少なくとも一時的な安堵感を味わってほしいと思っています」と視聴者にメッセージを送った。
「Shiva Baby シヴァ・ベイビー」は2026年2月27日より東京・新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ有楽町ほかで公開。配給はSUNDAEが担当する。
セメントTHING @cement_thing
これ公開するんや!!!!『ボトムス ~最底で最強?な私たち~』の監督の一作目でレイチェルセノットの出世作 https://t.co/eEuBno29me