落合陽一がプロデュースする大阪・関西万博のパビリオン「null²(ヌルヌル)」。同作の記録映画「null²(ぬるぬる)(仮題)」の製作が明らかに。落合が自らのSNSで特報とともに発表した。
人類がいまだ見たことのないインタラクティブな構造体として設計されたnull²。nullとはコンピュータプログラミングで「値がない」状態を意味する。パビリオンでは訪れる人々の体をデジタル化し、有機的に変形させ、自然と人工物、身体と情報空間が融合した「デジタルネイチャー(計算機自然)」の体験を提供している。
「null²(ぬるぬる)」は「2025年の大阪関西万博で巻き起こったnull²の物語」を映画という形で紡ぐ作品になるという。落合が監修を務めるほか、森孝介が監督、大木彩子が制作統括を担う。
落合は「今までずっとnull²をどう伝えるか,入った人も入れなかった人にも何か残せるものがないか,そんな気持ちで我々は映画を撮り続けてきました.パビリオンはなくなる.万博は常に終わりに向かっていく仮設のもの,儚い一瞬の輝きです」「null²というパビリオンは一体何だったのか,それを読み解き,伝えるために,多くの有識者の方々にインタビューにご協力いただき,形になってきました」と報告した。
さらに「2019年,更地の万博会場を訪れたときから始まり,万博のテーマ館としてnull²が出来,そして再びヌルに還っていく宿命のもと,我々はどうやってこの184日間+準備期間を駆け抜けて,どんな気持ちで過ごして,それはどうやって受け取られていったのか.それに密着し,捉え,中の物語をどう解釈するか,外ではどんな物語だったのか,それを感じられる映画に仕上げるつもりで鋭意頑張っています」と語っている。
特報およびコメント全文は落合によるXの投稿を確認してほしい。
落合陽一 Yoichi OCHIAI @ochyai
落合陽一による大阪・関西万博パビリオン「null²」記録映画が製作中 https://t.co/ehO0XWAe87 #null2 #expo2025