ノルウェーのドキュメンタリー映画「A New Kind of Wilderness(英題)」が、「ただ、愛を選ぶこと」の邦題で4月に東京・シネスイッチ銀座ほか全国で公開される。
サンダンス映画祭2024のワールドシネマ・ドキュメンタリー部門で審査員大賞(グランプリ)を受賞した同作は、ノルウェーの森で暮らす家族の喪失と再生の物語。ペイン家はお金では買えない豊かさと自由を求め、美しい森で自給自足の生活を送っている。しかしある日、家族の中心だった母の病死によってすべてが一変。唯一、父と血のつながりがない長女は家を去り、父は実子3人と今まで通りの暮らしをなんとか守ろうとするものの、家計や教育の問題などさまざまな壁に直面する。
監督を務めたのは、ペイン家の母マリアと親交があったシルエ・エヴェンスモ・ヤコブセン。写真家として活動していたマリアがネットで発信していたシンプルで愛にあふれた暮らしに、ヤコブセンが魅了されドキュメンタリー番組を企画した。その後、番組が実現する前にマリアが亡くなるという悲劇に見舞われるも、ヤコブセンは彼女のメッセージをより多くの人に伝えたいとの思いから、ペイン家の父と子供4人の撮影を開始。1人ひとりに寄り添いながら、彼らがマリアの死と向き合い、前に進んでいく姿をカメラに収めた。ポスターには、マリアが家族との愛に満ちた日々を撮影した実際の写真が使用されている。
映画ナタリー @eiga_natalie
ノルウェーの家族の喪失と再生を映すドキュメンタリー公開、サンダンス映画祭でグランプリ受賞
https://t.co/UZR6ZwZUDa
#ただ愛を選ぶこと #シルエ・エヴェンスモ・ヤコブセン https://t.co/PYslMyZilR