ポン・ジュノ監督作6本をBS松竹東急で放送、西川美和・浦沢直樹のコメントも

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「鬼才に喝采!アカデミー賞受賞監督 ポン・ジュノ特集」と題した特集放送が、9月20日にBS松竹東急でスタートする。

「殺人の追憶」場面写真 (c) 2003 CJ E&M CORPORATION, ALL RIGHTS RESERVED

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「ほえる犬は噛まない」場面写真 (c) 2013 CJ E&M CORPORATION, ALL RIGHTS RESERVED

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「スノーピアサー」場面写真 (c) 2013 SNOWPIERCER LTD.CO. ALL RIGHTS RESERVED

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「母なる証明」場面写真 (c) 2009 CJ ENTERTAINMENT INC. & BARUNSON CO., LTD. ALL RIGHTS RESERVED

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本特集では、ポン・ジュノの監督作6本が「よる8銀座シネマ」と「土曜ゴールデンシアター」の枠で放送される。ラインナップには、ソン・ガンホキム・サンギョンが共演したサスペンス「殺人の追憶」、連続小犬失踪事件をめぐるシニカルコメディ「ほえる犬は噛まない」、クリス・エヴァンスらハリウッド俳優を起用したSFアクション「スノーピアサー」、殺人事件の容疑者となった息子のため母親が奔走する「母なる証明」、第92回アカデミー賞にて作品賞を含む4部門で受賞した「パラサイト 半地下の家族」、正体不明の怪物に娘を奪われた家族の死闘を描く「グエムル 漢江の怪物」が並んだ。

「パラサイト 半地下の家族」場面写真 (c) 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED

「パラサイト 半地下の家族」場面写真 (c) 2019 CJ ENM CORPORATION, BARUNSON E&A ALL RIGHTS RESERVED[拡大]

「グエムル 漢江の怪物」場面写真 (c) 2006 Chungeorahm Film. All rights reserved.

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このたび、ポン・ジュノ本人とも親交の深いマンガ家の浦沢直樹と映画監督の西川美和によるコメントが到着。浦沢は「ポン・ジュノ監督の作品は徹底して人間を描こうとしている。残酷なまでに」と語り、西川は「ポン・ジュノ監督の作品を好きにならずにいるのは難しい。きもち悪いのに、楽しい。恐ろしいのに、おもしろい」「ポンさんはきっと心に決めている。誰一人置いてけぼりにしない。絶対に映画の最後まで連れて行くんだと。その観客に対する厚い親愛。それこそが彼の天賦のものだし、憧れても、憧れてもまた遠ざかる眩い背中だ」とつづった。

鬼才に喝采!アカデミー賞受賞監督 ポン・ジュノ特集

BS松竹東急
<放送スケジュール>
2024年9月20日(金)20:00~「殺人の追憶」※9月22日(日・祝)12:00~再放送
2024年9月24日(火)20:00~「ほえる犬は噛まない」
2024年9月25日(水)20:00~「スノーピアサー」
2024年9月26日(木)20:00~「母なる証明」※9月29日(日)12:00~再放送
2024年9月27日(金)20:00~「パラサイト 半地下の家族」
2024年9月28日(土)21:00~「グエムル 漢江の怪物」

浦沢直樹 コメント

浦沢直樹

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にっちもさっちもいかない人間。一縷の望みを信じてあきらめない人間。ポン・ジュノ監督の作品は徹底して人間を描こうとしている。残酷なまでに。

西川美和 コメント

西川美和

西川美和[拡大]

ポン・ジュノ監督の作品を好きにならずにいるのは難しい。
きもち悪いのに、楽しい。恐ろしいのに、おもしろい。
常に、描かれるのは不遇な人々だ。貧困や暴力や格差、そしてそこに渦巻く執着や絶望。展開は残酷だし、血生臭い。
にもかかわらず、ポン監督の映画は好もしい。それは奇跡のようなもので、なぜそのように描ける人と、描けない人がいるのか、私には解析できない。
混沌とした社会と人間の暗部を描くことから、ポン監督は逃れられないだろう。それは、重く、複雑な成り立ちの韓国という国に育ち、その変化を目の当たりにしてきた監督自身の宿痾のようなものでもある。しかしポンさんはきっと心に決めている。誰一人置いてけぼりにしない。絶対に映画の最後まで連れて行くんだと。その観客に対する厚い親愛。それこそが彼の天賦のものだし、憧れても、憧れてもまた遠ざかる眩い背中だ。

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筧マサヤ @kakehi_maxxxaya

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