映画「
本作は1つの屋敷を舞台にしたサスペンスコメディ。大富豪の妻・スオミが失踪し、夫が住む豪邸には彼女を愛した5人の男が集まる。しかし、彼らが語るスオミのイメージは見た目も性格もまったく異なるものだった。男たちを西島秀俊、松坂桃李、遠藤憲一、小林隆、坂東彌十郎が演じ、瀬戸康史、戸塚純貴、阿南健治、梶原善、宮澤エマもキャストに名を連ねた。
福岡が三谷のゆかりの地であること、そして長澤が現在公演中の舞台「NODA・MAP第27回公演『正三角関係』」で北九州市に訪れていたことから実現した本イベント。会場に集まった1000人以上の観客を前に、長澤が「三谷さん、今日は朝から何しよったと?」と博多弁で質問すると、三谷は「今日は朝から取材、取材で疲れたばってん、みんなの顔見れて、ばりうれしか!」と返して会場を盛り上げる。また三谷は「母親が福岡の平尾に住んでまして、父は鹿児島で生まれて中洲でクラブをやっていました。2歳までしか住んでいませんが、(福岡には)すごく親近感が湧いています」と語った。
公開を目前に控えた現在の心境について、長澤は「ちょうど去年の今頃、暑い中、撮影をしていました。映画になって皆様のもとに届くんだなと思うとすごく感慨深いですし、早く皆さんに観て、楽しんでいただきたいです」とコメントする。三谷は、撮影後の編集期間が1年近くあったことに触れ「じっくりたっぷり仕上げることができました。僕としてはとてもとても満足できる作品になってると思います」と自信をうかがわせた。続けて、長澤の印象を「実物を見るとおわかりになるかと思いますが、光り輝いています。傍にいるだけでオーラに暑苦しさを感じるくらい」と表現して観客の笑いを誘い、「長澤さんの今の魅力をスクリーンの中に埋めてしまいたいくらいの思いでやらせていただきました」と述懐した。
本作で演じたスオミに関して、長澤は「いろんな顔を持つ女性というのが見どころです。いろんな役を演じるのは今までも経験がありますが、今回はスオミという1人の女性であるということがポイントになるので……。どういうことなのかは映画館で確かめていただきたいです」とアピール。三谷は、長澤が歌って踊るミュージカルシーンに言及し「日本映画史に残るんじゃないかと思うくらい素晴らしいシーンになっていると思います」と期待を煽る。
イベント後半には、“互いに今後期待すること”に話題が及んだ。三谷は舞台女優としての長澤について「出てきた瞬間から全身で演じられている。それを2時間ずっとできる俳優さんは限られている気がする」と称賛したうえで、「もっと舞台をやってほしいし、歌えて踊れるので、ミュージカルもやってほしいし、もっと言うと映画のミュージカルもやってほしいです」と回答。長澤が「たくさん期待されればされるほど、自分に自信をなくしてしまったり、尻込みしてしまったりするけど、(三谷は)なんの苦労も感じていないみたいに陽気に乗り越えてしまう。いつもみんなを驚かせる、期待をどんどん越えていく、やる気に満ちあふれた三谷さんでこれからもどんどん面白い作品を生み出してほしいなと、1ファンとして思います」と述べると、三谷は「ばりうれしかー!!」と喜んでいた。
最後に三谷は「映画は完成したんですが、これはコメディなので、映画館で皆さんの笑い声や歓声がプラスされてはじめて完成すると思います。ぜひ映画館に足を運んでいただき、みんなで『スオミの話をしよう』を完成させようじゃありませんか!」と力強く呼びかけた。
「スオミの話をしよう」は、9月13日より全国でロードショー。
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