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これは山本が代表を務める美術スタジオ・絵映舎の公式サイトなどで発表されたもの。同スタジオのプロデューサーであり、長崎・山本二三美術館の副館長も務める山本の長男、山本鷹生は「亡くなる数日前まで故郷五島の民話『勘次ヶ城』の漫画を描き続け、完成まであと1ページを残して約120ページの下書きを描き上げました」とつづり、「生前お世話になった皆様、ファンの皆様、これまで応援いただき心より感謝申し上げます。山本二三の魂はラピュタの空に、火垂るの墓の防空壕に、もののけ姫の森に、時をかける少女の街並みに、五島百景の海に宿り続けることでしょう」と述懐する。そして「今日もアトリエの机には制作中の原稿や資料が散らばっています。空っぽのイスにはまだ二三さんが座っているような気がします」と結んだ。告別式は8月27日11時から埼玉・広域飯能斎場にて行われる。
1953年6月27日生まれ、長崎・五島市出身の山本二三は、子供の頃から絵が得意だったそうで、小学校の体育館で観たアニメ映画「わんぱく王子の大蛇退治」に衝撃を受ける。岐阜の高校で建築を学んだあと、東京の美術系専門学校に進み、在学中からアニメーションの背景画の仕事を担当。テレビアニメ「未来少年コナン」で自身初の美術監督を務め、以降、数々の名作に携わった。山本のライフワークである故郷の風景を描いた作品群「五島百景」は、10年をかけて2021年に完成。「アニメーション美術の創造者 新・山本二三展~天空の城ラピュタ、火垂るの墓、もののけ姫、時をかける少女~」が9月10日まで静岡・浜松市美術館にて開催されている。
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山本二三が死去、「火垂るの墓」「もののけ姫」などの美術監督務める
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