映画「
西加奈子の短編小説を実写化した本作は、女性への抑圧に日々絶望しながら、自由と解放を求める唯一無二の親友同士が、世にも奇妙な“炎上する男”を探す物語。うらじがおかっぱ頭の梨田、ファーストサマーウイカがおさげ髪の浜中を演じている。
上映後の舞台挨拶は、ゆっきゅんが劇中歌の「DIVA ME」をサプライズで披露する形で幕開け。曲の最後にはうらじとウイカも曲に乗って登場し、3人で一緒にポーズを決める。舞台挨拶はゆっきゅんがMCを担当する形で進行した。
本作は芸能事務所レプロエンタテインメントによる「感動シネマアワード」の1本として製作された。レプロに所属する6名の俳優から1人を選び、主演に迎える企画を公募するプロジェクトで、うらじは「まず6人の1人に選んでいただいたのがびっくり。モデルみたいな“すっ”とした方々が多くて、1人だけ親しみやすいような人間がいる(笑)。こういうタイプの役者を主演に据えるのは、チャレンジな部分もある。それに挑戦させてもらえるのがうれしくて。いい事務所だなと思いました」と吐露。ふくだは「うらじさんが所属されている劇団子供鉅人が超好きで、『うらじさん主演なら絶対応募します』とプロデューサーに啖呵を切って」と応募までの経緯を明かした。
当初は2020年5月から撮影を始める予定が、コロナ禍で延期に。その間に、ゆっきゅんが劇中歌として提供した「DIVA ME」がリリースされた。ふくだは「この曲があれば、この映画はよくなるかもしれないと思える指針になったんです。そこからゆっきゅんに脚本を読んでもらって」と打ち明け、ゆっきゅんは「もうその場で台本を読んで『ぜひ使ってください』と伝えました」と振り返る。
うらじは梨田の人物像について「梨田はステータスが私とそっくり。ずっとおかっぱだったし、高円寺の近くに住んでいたし、銭湯も行ってたし。私がやるしかないと思えた」とコメント。浜中のキャスティングは難航したそうで、ふくだは「うらじさんの梨田と並べる人って誰なんだ?といろいろ考えてたら、ファーストサマーウイカさんがテレビでしゃべっていて『あ、いた』と思った瞬間があったんです。自分の中でもそれしか考えられなくなってました」と説明する。ウイカも「梨田も浜中もパワーがある役。目には見えてこないふつふつとした、鬱屈したものがある。うらじさんは役者さんとしてのパワーがあるけど、それとまた違う圧がある人を持ってこないといけなかったと思う。自分でも演じながら(キャスティング)に合点がいきました」と話した。
ふくだの現場での印象的な姿を問われたうらじは「誰よりも号泣する。『OK』の声がちょっと変だな?と思ったら、号泣していて。二度見しました」と回想し、ウイカも「あれだけ現場で“バク泣き”する監督さんはいらっしゃらない。クランクアップで感極まってならわかるんですけど、もう初日から」と続けた。ふくだが泣いたのは、梨田と浜中の行きつけの銭湯で働く少女・トモに、梨田が大きな声で「君は何も悪くない」と叫ぶシーンだそう。梨田がこのセリフを言うことはトモ役の
最後に、ふくだは「たった42分の映画なんですけど、この映画を観て『今自分が生きている状況ってしんどいんだ』と気付く人もいる。そこに気付くだけで、たぶん日常は今後変わっていく。そういう人のために届けたい。とにかく炎のようにこの映画が燃え広がればいいなと思っています」と呼びかけ、イベントを締めくくった。
「炎上する君」はシネクイントほか全国で順次ロードショー。
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「炎上する君」ふくだももこが芝居に“バク泣き”、主演うらじぬのも二度見 https://t.co/fVck4EpylC
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